ジャンル:古典的RPG
対応機種:PC、据え置きゲーム機、携帯電話に付属
開発元:高西コンピューターエンターテイメント株式会社
発売元:高西義雄
人数:1人~4人(対戦プレイ可能)
メディア:スタンドアロン、内蔵型
発売日:1968年8月23日
価格:200円(税抜)
対象年齢:15歳以上(CERO:C)
売上本数:日本 約600万本(1年間あたり)
全世界で約277万本(廉価版含む、1年間あたり)
その他:初回分の予約特典には『カリキュレーターマスター』のCDが付いてくる。
最近注目を集めているゲーム、それが「電卓」だ。1979年に発売されて以来、なぜか最近になって大ブームとなっている。昔は真空管を用いて計算が行われていたが、時代と供に小型化が進みWindowsにも標準で搭載されることとなった。中央部には0~9の文字、周囲には何やら複雑なコマンドが配置され、操作はRPG中級~上級者向けとなっている。難易度は最難関とは言わないが、クリアできれば学校の人気者間違いないだ。このゲームの最上位版であるExcel、または関数電卓という高いゲームソフトが販売されており、これは無理ゲーとされる。だがプロなら挑んでみよう。
Back(バック):電卓の主人公。カリキュレート王国の若き剣士
MC(エムシー):かつての主人公。Backに嫉妬してる
MR(エムアール):カリキュレート王国の歌姫
MS(エムエス):カリキュレート団、最強の団長
M+(エムプラス):謎の関数を生み出す変人
/(割る):エクセル帝国から来たお姉さん
*(かける):MCのお手つだい
-(ひく):やたら王国に新聞を売りつける
~敵~
+(プラス):知能の低いザコ
sqrt(エスキューアールティー):魔王の手先。MR属性の武器でしかダメージを受けない
%(パーセント):鋭い爪を持つムカデ
1/x(イチスラッシュエックス):速く移動し、攻撃が難しい
=(イコール):人工のハエ。ぶんぶんうるさい。
.(ドット):炎を吐く魚
+/-(プラスマイナス):風を操る両生類
CE(シーイー):イコールにまとわりつくテナガザル
C(シー):一見弱そうだが8を入力すると手がつけられない
まず最初は786あたりを入力、ここまでは皆できるレベルだ。しかし問題はここからだ。プラス、時折マイナス、勇気があればsqrt(平方根を意味する)を押し、218を選択する。最後の8あたりは少し躊躇するが、一気に押すのが肝心である。要はこれの試行錯誤の繰り返しがゲームのコツである。この8というのが初心者だけでなく経験あるプレイヤーすらも襲いかかるという鬼畜なポイントでありそれを回避するには2行目に7[要出典]の連打という回避方法があるのはおなじみだが、噂の域を脱してはおらず、さらの噂の真偽を確かめられる勇気あるプレイヤーは関数電卓をクリアした神プレイヤーに限られる。我々は通例の2および0を押す回避に専念するほか道はないのだ。
~難易度~
初級:四則演算、クリアーキー。敵の攻撃力0.5倍、プレイヤーの攻撃力1.5倍、7の攻撃パターンがちょっと緩い。
中級:パーセント、かっこ計算、小数点。敵の攻撃力普通、プレイヤーの攻撃力普通
上級:無限小数、浮動小数点。敵の攻撃力1.75倍、プレイヤーの攻撃力0.85倍、29の攻撃パターン変化。
このゲームに勝利の定義を考えるのは難しい。成功者もエンディングを一向に語ろうとしない。電卓のクリアは夢物語なのか?ただ私たちにできることは、地獄を知り、天国へ近づくことだ。まずは負けの事例を見てみよう:
主は自信満々に2を押しはするものの、これはじつは盲目的な選択。焦る場合は勘と偶然に頼りたくなることもある。毎回負けるこの局面で勝たなければクリア不可能。勢い良くイコールを押す。しかし結果は1004。空気が凍った。よりによってゼロが2つも中央にあるなんて。4桁の数字の内10と100の位が同じ、しかもゼロということは王手一歩寸前の状態。主の野望はまたしても打ち砕かれた。「こんな荒業を見せつけられたら納得せざるをえない」──主は電卓の脅威を知った。
1677年、ドイツ郊外にあるラグドロノフ大学院の何気ない数学者オッテル・セイドルグ教授の何気ない論文が学会の注目を引いた。そろばん(当時は電卓がなかった)の3と65を加法はまるで芸術的な結果を生む。アーベル群の基本定理ともゲーデルの不完全性定理ともとれぬ数字の神秘。これはいつの日かゲームになるに違いない。しかし当時のドイツは高速で実行できる計算機などなく、セイドルグ教授は笑いの種だった。いつの日か素晴らしいゲーム機「Ein elektronischer Rechner」(ドイツ語でいう電卓の意味)は完成されるに違いない。そう夢見て教授は1702年、人生の幕を閉じた。
くしくもその時代の真っ只中の日本では、1960年代後半から1970年代前半にかけて、電卓戦争と呼ばれる激しいゲームシェアの競争が発生した。O・セイドルグ教授の論文を目にしたゲームクリエイター高西義雄(のちの任天堂社長との噂もある)が「このゲームは売れる」と革新し当時の拙い電卓技術を発展させ、全世界にその名を知らせる最強のゲーム機「電卓」が誕生したのである。セイドルグ教授と高西義雄氏なしに電卓の誕生はありえなかった。そのため、現在でも電卓の型番は、彼らのイニシャルを取り"SG-"で始まっている。
~以下ネタバレ注意~
知る人ぞ知る伝説のコマンド、チートと言われる最強の計算。そう629752(ろくさなごに)プラス、593846(ごくさはしろ)である。「皆さん、ワクワクしてるのではないだろうか」と主は期待させる。1243598(いにしさごくは)、なんと連番の数字6,7が存在しないのだ。これほど感銘を受けたのはCM(クリアメモリー)で87を排除したあの日以来だろう。
だがこれはかなりゲーム全体のバランスを崩しかねない。本当に電卓を愛する者ならこの機能は使わない。多くの愛好者は「この機能は排除すべきだ」と訴えているが、依然としてメーカー側は先送りの意を表している。それではみんなもクリアを目指そう。
彼はとても初心者だったようだ。見守ってあげよう。
※今週のクソ記事第176回に選ばれました!
掲示板
65 ななしのよっしん
2015/05/15(金) 22:35:51 ID: LP9vCSkAY+
ゲームとかすげぇ苦手で出来たこと無いのに電卓だけは所見クリア成功。1回目から7352480が出た
66 ななしのよっしん
2016/07/13(水) 01:36:13 ID: cWKm+ajrsW
一番最初のセガールの電卓実況はそのまま『電卓』を実況してたけど、それ以降は電卓をゲームとして実況してるんだな(だから何だという話だが)
67 ななしのよっしん
2024/04/30(火) 12:42:35 ID: sBMqMjJEA7
トリビアの最初って649752(ろしくなごに)じゃね?課金ニキ編集お願いします
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最終更新:2025/12/28(日) 21:00
最終更新:2025/12/28(日) 20:00
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