そして
︑みんなの 愛馬になった
︒オ丨ナ丨
︑そして名手が愛する馬は
︑闘いを重ねるたびに
︑人
々の心の中へ
︒威風堂
々
︑新たなる王者の旅は続く
︒幾多の想いとともに
︒
キタサンブラック (Kitasan Black) とは、2012年生まれの日本の競走馬である。鹿毛の牡馬。
馬主は「サブちゃん」の愛称でも親しまれている演歌歌手の北島三郎(正式な名義は個人事務所の大野商事)。
通算成績20戦12勝[12-2-4-2]
主な勝ち鞍
2015年:菊花賞(GI)、スプリングステークス(GII)、セントライト記念(GII)
2016年:天皇賞(春)(GI)、ジャパンカップ(GI)、京都大賞典(GII)
2017年:大阪杯(GI)、天皇賞(春)(GI)、天皇賞(秋)(GI)、有馬記念(GI)
2016年~2017年:年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬
JRA顕彰馬(2020年選出)
この記事では実在の競走馬について記述しています。 この馬を元にした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するキャラクターについては 「キタサンブラック(ウマ娘)」を参照してください。 |
デビュー~3歳春
父のブラックタイドは、日本が誇る名馬であり名種牡馬でもあるディープインパクトの全兄。母は佐藤心シュガーハート、母父はサクラバクシンオーという血統。これだけ見れば短距離~よくて中距離という血統である。サブちゃんが「顔が男前で惚れた」という理由で購入。
栗東・清水久詞厩舎に入厩。デビューは3歳の1月と比較的遅めだった。新馬戦は鞍上後藤浩輝で勝利。2戦目の条件戦から北村宏司に乗り替わって勝利し、続けて皐月賞トライアルのスプリングSに出走。このレースには共同通信杯を制したリアルスティール、2歳王者ダノンプラチナといった人気馬も出走していたため、5番人気と地味な評価に甘んじる。しかしレースでは2番手先行から最後抜け出し、後続の追撃を制して無傷の3連勝を決めた。
元々本格化に時間がかかると見られていたのでクラシック登録をしていなかったが、この活躍に陣営はクラシック出走を決意し、追加登録料を払って皐月賞に出走する。ここでは北村が騎乗停止のため浜中俊に乗り替わり、ドゥラメンテ、リアルスティールに続く3着と健闘した。しかし北村に鞍上が戻った日本ダービーでは超ハイペースを果敢に追走したためか、直線で潰れて14着と大敗(勝ち馬ドゥラメンテはダービーレコードを叩き出している)。ほろ苦い3歳春を経験し、秋へと向かうことになる。
サブちゃん悲願の3歳秋
秋はセントライト記念を勝利して菊花賞へコマを進めた。しかしセントライト記念は菊花賞と相性の良くないレースとされており(セントライト記念組の菊花賞馬は2001年マンハッタンカフェが最後)、他にも2400mのダービーで完敗しているし、何より母父サクラバクシンオーだしやはり短距離馬ではないかという様々な不安要素から、最終的に5番人気に留まる。
迎えた本番。向こう正面で各馬位置取りが目まぐるしく入れ替わる乱ペースとなる中、惑わされずに中団待機してスタミナを温存する。最終コーナーから直線ではインを華麗に突くと、粘るリアファルも差し迫るリアルスティールをも競り落とし、GI初勝利。ドゥラメンテの戦線離脱や上がり馬の台頭もある中で三冠全てに出走し、見事に最後の一冠を射止めたのであった。
サブちゃんにとっても初のGI制覇であり、清水調教師にとっても初のGI。更に父ブラックタイドからも初のGI馬。そして菊花賞史上最重量(530キロ)での優勝、シンボリルドルフ以来のセントライト記念からの菊花賞勝ちと、何気にめでたい記録の並んだGI勝利であった。表彰式では、以前からGI勝ったら歌うと公言していたサブちゃんによる『まつり』のワンコーラスが披露されるステージとなり、まさに『キタサン祭り』といえる菊花賞となった。
年末の有馬記念に出走決定するも、北村が負傷のため横山典弘に乗り替わり。今回はスローで逃げる形となり、直線でゴールドアクターと万年2着サウンズオブアースに差されたものの3着に粘り込んだ。サブちゃんは勝ったら表彰式で今度は『まつり』フルコーラスを披露すると公言していたが、負けたものの競馬場に集まったファンのためにと音源付きのフルコーラスを大熱唱。こうしてキタサンブラック陣営の熱い2015年は終わった。
4歳~飛躍・そして主役へ~
年が明けて2016年。4歳初戦として大阪杯が選ばれたが、北村の負傷復帰が伸びたせいもあってか武豊に乗り替わり。大阪杯は例年メンバーが豪華になることは有名だが、この年も出走馬11頭というフルゲート割れながら、GI馬はキタサンブラック・ラブリーデイ(宝塚記念・天皇賞秋)・イスラボニータ(皐月賞)・ショウナンパンドラ(秋華賞・ジャパンカップ)・ヌーヴォレコルト(オークス)の5頭という超豪華メンツだった。そのせいなのかまた5番人気でしたよ。レースはまたもスローで逃げる展開となったが、最後は同じ4歳馬のアンビシャスにゴール前でクビ差かわされ、惜しくも2着となった。
次戦は天皇賞(春)、鞍上は継続して「平成の盾男」武豊。そして内枠有利である春天、そして先行馬のキタサンブラックにおいて最高の最内1枠1番を引く! のに1番人気は結果がボロボロの外枠である8枠17番を引いたゴールドアクターに奪われて2番人気となる。なぜなんだ…。この時点で過去最高の人気ですけどね。
レースは最内と好スタートを生かしてハナを切り、1000m1.01.7と武の見事なペース配分でマイペースの逃げに持ち込んだ。直線では虎視眈々と後ろをついてきていた8歳馬のカレンミロティックに一度はかわされるが、ここからがキタサンブラックの真骨頂。ゴール手前で猛然と差し返し、ハナ差で天皇賞を制覇、GI2勝目をもぎ取った。鞍上の武豊にとってはディープインパクトで勝って以来の春天7勝目、そして中央GI通算70勝目という記録づくめ。さらに意外なことに中央GI初の逃げ切り勝ちでもあった。ちなみに1番人気だったゴールドアクターは外枠も災いしてか12着に終わった。天皇賞の1番人気は春秋問わず呪われてる気がするがホントになんなんだろうか・・・。
春のグランプリ宝塚記念では、春天の激闘が評価されてファン投票1位に選出される。しかし、馬券の方は同期の二冠馬ドゥラメンテに譲っての2番人気。まあこれは仕方がない。レースでは前3走と同じく逃げを打つが、今度はさすがに警戒されており、他馬マークを受けながら稍重の馬場前半1000mを59秒のペースで走る厳しい展開。これは持たないと思われたが、最後の直線に入ってもマークしてきた馬達が後方へと沈んでいく中、粘り続ける。最後はマリアライト、ドゥラメンテに交わされての3着であったがその差はわずかアタマ差。破れはしたものの、レースが上手いだけでない真の実力馬であることを示した。
活躍馬が他にいない冠名、パッと見短距離向けな血統、騎手の腕や好展開に助けられての勝利等々…色んな要素が絡み、デビュー以後一度として1番人気というものを経験したことがなかったが、秋初戦の京都大賞典はさすがにメンバーもあって、初めて1番人気を背負って立つことになった。久しぶりに2番手からの競馬だったが、直線で敢然と先頭に立つと、アドマイヤデウスの追撃を交わして勝利。ジャパンカップに向けて順調に舵を切る。
ジャパンカップには同じく前哨戦を制したゴールドアクターやシュヴァルグラン、2016年皐月賞をレコードタイムで制したディーマジェスティといった新星も集まる中、1番人気の支持を受けた。1年前を思えば感慨深い状況だよね。
春天と同じ1枠1番からいつも通り勢いよくゲートを出ると、あとは武豊とキタサンブラックの独壇場。鞍上の意のままにスローのラップを刻み続け、直線に向いてからも余力十分。追い縋る後続馬に決定的な差をつけて完勝した。これまでで唯一惨敗したダービーと同じ因縁の舞台、東京2400m戦を見事に逃げ切ってみせたのである。
体調の思わしくなかったサブちゃんにとっては涙涙の、「まつり」を歌わずにはいられないGI3勝目。武豊にとってもジャパンカップは単独最多の4勝目、久々の気持ちいい勝利であった(2010年にローズキングダムで繰り上がり勝利しているが、先頭でゴールしたのは10年前の2006年ディープインパクト以来)。
同世代の二冠馬ドゥラメンテが骨折で戦線離脱、そして4歳の宝塚記念を最後に引退とその実力を存分に発揮できなかった中、後を受けるかのように世代の代表格として着実に戦い続けるキタサンブラック。差し追込全盛の現在の競馬では珍しい先行~逃げの走りで、高レベルと評される現3歳世代とどう渡り合っていくのか。
その結論を出す舞台となった有馬記念。相手は前年の覇者ゴールドアクター、そして3歳代表の菊花賞馬サトノダイヤモンド。ゴールドアクターはJCの敗戦もあって評価を落とし、キタサンブラックはサトノダイヤモンドと人気を分け合う。好スタートを決めたキタサンブラックは飛ばしていったマルターズアポジーの2番手に控えいつも通りのレース・・・と思われたが、3角手前で早くも上がってきたサトノダイヤモンドにプレッシャーをかけられると、その後ろを上がってきたサトノノブレスにもつつかれて僅かに余裕を失ってしまう。それでも直線でゴールドアクターを完全に抑え込み押し切り濃厚と思われた刹那、狙い澄ましたように飛んできたのがサトノダイヤモンド。キタサンブラックも食い下がったがクビ差で捉えきられてしまい2着敗戦。武豊は「組織力の差かな…」と悔しがった。しかし実質逃げるような位置から自分を完全マークしていた相手にクビ差まで粘れるのだから負けて強しである。ゴールドアクターもキタサンブラックに半馬身差まで迫っており、人気3頭が力を出し尽くした、白熱したグランプリとなった。
2016年は6戦3勝2着2回3着1回で複勝率100%。年間を通じた活躍を評価され、サトノダイヤモンドやモーリスを抑えて年度代表馬に輝いた。ちなみに天皇賞(春)を勝った馬が年度代表馬になるのはディープインパクト以来10年ぶりである。この頃長距離馬は評価が芳しくないが、キタサンブラックは久々に古馬王道戦線で強さを見せてくれた。歩んできた路線も含め、なんだか昔ながらの強豪馬って感じがする。
5歳~これが王者~
宴が始まる
止まらぬ威勢
陰ることない迅疾
漆黒の槍の一突きに
我らもはや成すすべなし競りかけ挑む者たちが
ことごとく力尽きていく
2017年はドバイ遠征と大阪杯の両にらみであったが、春は国内に専念ということでGI昇格初回の大阪杯に出走をすることになった。前年のダービー馬マカヒキや、香港ヴァーズを勝ってようやく本格化してきた同期のサトノクラウン、前年の大阪杯でキタサンブラックを破っているこれまた同期のアンビシャス、2000mGIでは2着2回3着2回のステファノスなど粒ぞろいのメンツが集うも堂々の1番人気。レースは有馬記念に続いてマルターズアポジーがかっ飛ばして逃げ、キタサンブラックはロードヴァンドールの後ろで3番手追走。サクラアンプルールがつついてくるも一切動じず、4角でロードヴァンドールを抜いて直線に入りあっさりマルターズアポジーも抜くと、ステファノスをはじめとする後ろに続く馬を寄せ付けずに楽々勝利。昇格初回のGIタイトルを手にした。鞍上もまた平地GI完全制覇の道が近付いた。
連覇がかかった天皇賞(春)では、阪神大賞典を快勝してきたサトノダイヤモンドと満を持しての再戦となった。戦前から2強ムードで盛り上がり、他にも日経賞を勝った新鋭シャケトラ、阪神大賞典2着シュヴァルグラン、昨年の雪辱を果たしたいゴールドアクター、昨年の皐月賞馬ディーマジェスティ等好メンバーが揃った中でも10年呪われ続けてることで有名な1番人気に支持される。
レースはヤマカツライデンが1000m通過タイム58.3秒の破滅的ペースでぶっ飛ばす中、離れた2番手を確保。そして勝負どころの4コーナーで敢然と先頭に立ち、後続を引き離しにかかった。迫るサトノダイヤモンド、シュヴァルグランの気配を感じつつ、それでも先頭は絶対に譲らない。最後はどの馬も脚が上がる消耗戦となったが、見事1着でゴールイン。史上4頭目の春天連覇を達成してみせた。
それだけではない。このレースでキタサンブラックがマークした勝ちタイムは3:12.5。あのディープインパクトが11年前の春天で刻んだ3:13.4を1秒近く更新してしまった!当時に比べてレコードの出やすい馬場に変化している面はあるかもしれないが、武豊本人でさえ「当分破られないと思ってた」とコメントするほどのレコードが更新されたことは特筆すべきである。10年も続いた1番人気のジンクス、ハイペース追走で自滅したダービー、マイペースな逃げ先行で勝ってきたこれまでのイメージ…それらをすべて振り払うような、圧巻の走りであった。
鞍上の武豊にとっては春天8勝目、そして11年前に自身がディープインパクトで打ち立てた大記録を自身で打ち破るという前人未到の大快挙。ついでに春天の最年長勝利騎手記録(48歳1か月16日)まで作ってしまった。武さんが最年長記録を作るお歳になったとかシンジランナイ。
現役最強馬であることを満天下に示したキタサンブラック。だが「これで勝てば凱旋門賞ワンチャンあるで」みたいな流れになっていた宝塚記念では、1番人気に指示されながら直線の勝負所でうんともすんとも反応せず、9着とまさかのダービー以来の惨敗を喫する。いくら強い馬でも超高速馬場&レコード勝負を制した後で目に見えない疲れがあったのかもしれない。宝塚記念を制したのは同期のサトノクラウンであった。
この結果を受けて陣営も慎重な判断を取らざるを得なくなり、元より「かわいい息子を海外に行かせるのは・・・」的なことを口にしていたサブちゃんからも正式に「行かない」とのお言葉。海外遠征は白紙となり、栄光とほろ苦い挫折、両方味わったうえで夏休みに入る。
秋は秋天・JC・有馬記念の古馬3冠に出走することが発表された。大阪杯勝利直後は「来年も現役やろっか」みたいなコメントも飛び出したことがあったが、協議の末5歳で引退して社台SS入りすることも正式決定。
初戦となった秋の天皇賞は、台風の影響による超大雨の不良馬場での開催となった。更にゲートで突進したうえ出負けするという失態に勝利を諦めたファンも多いだろう・・・。ところが鞍上は超冷静。ぐちゃどろになって誰も通ろうとしない内をスルスルと上がっていき、最後の直線ではみんな外へ回していくのに敢然と内目を選択して前に出た!そこに重馬場大好きサトノクラウンさんが必死で食らいついてくるも、最後は地力で競り落として先頭でゴール。この瞬間、GI通算6勝・史上5頭目の春秋連覇・テイエムオペラオー以来の天皇賞3勝・獲得賞金額歴代2位の称号を獲得し、たいへん意義のある復活勝利を決めてみせた。ついでにスーパー神騎乗をさく裂させた武豊さんは春秋合わせて天皇賞通算14勝目。あんた化け物か。
宝塚で気持ち切れちゃったんじゃないの?こんな不良馬場大丈夫なの?と心配する声もあったが、終わってみればやっぱり現役最強馬、そして武豊ここにありと思わせる貫禄勝ちであった。
連覇を目指し、ジャパンカップに出走。ここにはサトノクラウン、シュヴァルグランなどこれまで渡り合ってきた相手に加え、当年のダービー馬レイデオロとオークス馬ソウルスターリングの3歳馬筆頭格も参戦。キタサンブラックには前走の反動や出遅れを気にする声もあったが、堂々1番人気で本番を迎える。
前走とは打って変わっての良馬場。2番4枠という好枠をもらったキタサンブラックは、今回はゲートを決めいつも通り前に出る。行く馬もおらず自然と逃げる形に持ち込む理想形。そしていつも通り直線で突き放す…かと思いきや、外から飛んできた白帽が2騎。外で脚を溜めていたダービー馬レイデオロとインコースから馬群をこじ開けて外に持ち出したシュヴァルグランであった。キタサンを完全マークしていた2頭に最後は差し切られて3着。道中で左前脚を落鉄していたらしく、運に泣かされた形となった。競馬に絶対はない、のである。
ラスト1戦は過去2年敗れていた有馬記念。陣営も引退レースということで渾身の仕上げを施して送り出す。1年間覇を競ったシュヴァルグラン、サトノクラウンらに加え前走古馬相手に圧勝した3歳馬スワーヴリチャードも参戦したが、キタサンブラックが単勝1.9倍と圧倒的な支持を受けた。
抽選会では武豊自ら1枠2番の絶好枠を引き当て、万全の状態で迎えた本番。いつも通りゲートを決めて逃げの手に出る。1000mは61秒6と絶妙なペース。人気のスワーヴリチャードやシュヴァルグランは後方。武豊は手綱を緩めたまま気分良く走らせている。条件はすべて整っていた。
直線で武豊が追い出せば、それに応えてキタサンブラックも一気に後続を突き放す。外からはスワーヴリチャードやシュヴァルグランが猛然と追い込んでくるが、キタサンをかわすには足りない。間から伏兵クイーンズリングが伸びてきたが及ばない。キタサンブラックがゴール板を通過した時、後続は1馬身半後ろで際どい2着争いを演じていた。キタサンブラックは見事に有終の美を飾ったのである。
キタサンブラックは過去2年敗れていた有馬記念を制し、史上最多に並ぶJRA・GI7勝目。あのテイエムオペラオーを抜いてJRA歴代賞金王の座も手にした。武豊は有馬記念3勝目。90年オグリキャップ、06年ディープインパクトに続き、今回も引退レースに臨んだ名馬を見事にエスコートして見せた。
レース後のお別れセレモニーでは、北島オーナーが「たくさんの人に愛してもらって、支えてもらって、これ以上の幸せはありません」と涙ながらに語り、キタサンブラックに捧げた新曲「ありがとうキタサンブラック」をVTRで披露。最後には競馬場のファンたちと「まつり」を大合唱し、大団円を迎えた。
通算成績20戦12勝[12-2-4-2]。
種牡馬として
2021年から産駒がデビュー。晩成のステイヤーだったことから当初は成績を危惧されていたが、初年度からイクイノックスが東京スポーツ杯2歳ステークスを勝利。翌年のクラシックでは惜敗するも、I秋に天皇賞、有馬記念の親子制覇を達成し、見事年度代表馬に輝いた。それだけでなく、翌年にはドバイシーマクラシックを圧勝。ワールド・ベスト・レースホース・ランキングで1位となり、名実ともに世界最強馬となった。
他にもガイアフォースがセントライト記念を勝利するなど、産駒が好成績を収めたこともあり、2023年の種付料は500万円から1000万円に倍増。2023年には2世代目の産駒ソールオリエンスが皐月賞を勝って早くも産駒初のクラシック勝利。更にウィルソンテソーロがかきつばた記念を制しダート重賞馬まで現れた。芝、ダート両方でGI級馬を多数出したドゥラメンテに負けじとキタサンブラックも種牡馬として好スタートを切っている。今後も彼の走りを受け継ぐ息子/娘が現れることに期待したい。
なお、脚質はあまり受け継がれていないのか、現状は差し馬が特に活躍している。一方で、同期のドゥラメンテが種牡馬として逃げ馬のタイトルホルダーを産み出したことから、金玉が入れ替わったんじゃないかとか言われている。
血統表
ブラックタイド 2001 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
*ウインドインハーヘア 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
シュガーハート 2005 鹿毛 FNo.9-g |
サクラバクシンオー 1989 鹿毛 |
サクラユタカオー | *テスコボーイ |
アンジェリカ | |||
サクラハゴロモ | *ノーザンテースト | ||
*クリアアンバー | |||
オトメゴコロ 1990 栗毛 |
*ジャッジアンジェルーチ | Honest Pleasure | |
Victorian Queen | |||
*ティズリー | Lyphard | ||
Tizna |
クロス:Lyphard 4×4(12.50%)、Northern Dancer 5×5×5(9.38%)
近親
- 半兄ショウナンバッハ(父ステイゴールド)は2018年中日新聞杯2着など重賞戦線で複数回好走し、現在は種牡馬になっている。
- 全弟エブリワンブラックは2022年ダイオライト記念2着の実績があり、現在は地方に移籍して走っている。
- 同じく全弟のネクサスハートは地方競馬で4勝し、現在は種牡馬入りしている。
- 半弟シュガークン(父ドゥラメンテ)は2024年青葉賞を優勝。
- 母母オトメゴコロの半兄Cee's Tizzy(父Relaunch)は競走馬としては1990年スーパーダービー3着が最高成績だったが、種牡馬としてBCクラシックを連覇したTiznowを送り出している。
- 4代母Tiznaは1973-74年サンタマルガリータ招待H連覇などG1を3勝。
主な産駒
2019年産
- イクイノックス (牡 母 シャトーブランシュ 母父 キングヘイロー)
- ウィルソンテソーロ (牡 母 *チェストケローズ 母父 Uncle Mo)
- エコロデュエル (牡 母 *クラリネット 母父 Giant's Causeway)
- ガイアフォース (牡 母 ナターレ 母父 *クロフネ)
2020年産
2021年産
2022年産
関連動画
関連項目
JRA顕彰馬 | |
クモハタ - セントライト - クリフジ - トキツカゼ - トサミドリ - トキノミノル - メイヂヒカリ - ハクチカラ - セイユウ - コダマ - シンザン - スピードシンボリ - タケシバオー - グランドマーチス - ハイセイコー - トウショウボーイ - テンポイント - マルゼンスキー - ミスターシービー - シンボリルドルフ - メジロラモーヌ - オグリキャップ - メジロマックイーン - トウカイテイオー - ナリタブライアン - タイキシャトル - エルコンドルパサー - テイエムオペラオー - キングカメハメハ - ディープインパクト - ウオッカ - オルフェーヴル - ロードカナロア - ジェンティルドンナ - キタサンブラック - アーモンドアイ - コントレイル |
|
競馬テンプレート |
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親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- ドゥラメンテ
- レッツゴードンキ
- ゴールデンホーン
- ハイランドリール
- タガノエスプレッソ
- ホワイトフーガ
- マイネルレオーネ
- ミッキークイーン
- アポロケンタッキー
- ブルドッグボス
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- クロスクリーガー
- オールブラッシュ
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