キラートマト(アタック・オブ・ザ・キラートマト)とは、Four Square Productions制作/ジョン・デ・ベロ監督のA NEW MUSICAL-COMEDY-HORROR-SHOWである。別名『不朽の駄作』。
ア~タ~ック オブザキラー概要~♪
突然動き出したトマトが次第に巨大化して人々を襲う、壮絶に恐ろしいホラー映画。約900万円もの予算、制作陣の親戚一同を投入して作られたコマ撮りの特撮シーンや、スターウォーズ担当経験のある爆破班によるそこそこまともな爆破シーン、制作陣の地元であるサンディエゴやサニーベール地域を中心としたアットホームなロケ、撮影中に発生した事故をそのまま映画に利用しプロットを途中から変更するアドリブ・シーン、画面外からの消火器による最新スモークFX、映画史上に残る名曲の数々などが見所である。
あまりの完成度の高さから3作の続編が制作され、2作目にあたる「リターン・オブ・ザ・キラートマト」はホラーからサスペンスへの大胆な作風転換でジョージ・クルーニーが華々しいメジャーデビューを飾った。4作目となる「キラートマト 赤いトマトソースの伝説」ではフランス以外で撮影されたシーンを除き全てフランス国内で撮影する大掛かりなロケを決行。配給も20世紀FOXとなり、マイケル・J・フォックス(に似ていると主張するがあまり似ていない人物)が主演した。
プロデューサーおよびフィンレター役での出演を務めたJ.Stephen Peaceは、後にカリフォルニア州上院議員まで出世。「完璧版」では映画同様パラシュートを背負って議院に突き進む姿が上映されたが、電力危機で槍玉に挙げられる。
その人気はとどまるところを知らず、絶頂期にはアニメ化にとどまらず、ゲーム版までもがリリースされたが、2000年公開予定であった「Y2KILLER TOMATO」がポシャってからはトマトの快進撃にも暗雲が垂れ込める。
しかし、地元サンディエゴで開催されているComiConでのキラートマト制作陣カンファレンスを皮切りに、オンラインストア開店、キラートマトと関係のない高校時代の短編作品までも詰め込んだ25周年記念DVDリリースと徐々に復活の兆しを見せ、現在ではAsk Ninjaを手がけた制作陣によりリメイクの公開が決定している。このリメイクでは、youtubeに投稿された「キラートマトに襲われているビデオ」を映画にそのまま再利用するという恐るべきキャンペーンを行ったり、ジョージ・クルーニーにも再三の出演要請を行うなど、制作陣のただならぬ意気込みが伺えたが、結局ポシャって別の人がやるような素振りを見せつつも暗礁となってしまった。
近年では公式サイトwww.killertomatoes.comがなぜか他の政治サイトと巻き添えにされてハックされるという謎の事態が発生。復旧後「新作をお楽しみに!」的な文言が掲載されはしたものの、依然として新作及びクルーニーの姿はなく、世界中に10億株はいると言われるTOMATOMANIAがやきもきする日々が続いている。
一応、第一作はディレクターズ・カット版でDVDが日本国内で発売されているが、未だブルーレイにはなっていない。もどがしい!!
しかし、BD化を希望する声が意外と高く、ブルーレイ・ディスク・アソシエーションの公認マイスターサイトのBD化希望タイトルの洋画編でも結構票を集めている。このサイトでは票と推薦文が多く集まれば本当に交渉してくれるらしいので、どうしても高画質でキラートマト様を観たいTOMATOMANIAどもはレビューと投票を行うがいいだろう。
そして遂に待望の『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』『リターン・オブ・ザ・キラートマト』両作がBD/DVDとなってキングレコードより2018年10月10日に発売されることとなった。
TOMATOMANIAの諸君もそうでない貴方もこの機会に是非とも購入して高画質で視聴しよう!
音楽
この映画の数少ないマトモな部分として音楽がしゅヴぁらしい、とする人も多い。
オープニングで強制的にアタマに刷り込まれる超強烈な個性を放つマーチ風で妙にテノールの効いたいい声のオッサンによるTheme from Attack of the Killer Tomatoes(アタック・オブ・ザ・キラートマトのテーマ)は中でも有名で、ニコニコ内でも数々の関連動画がアップロードされている程。
このほかに、唐突にミュージカルになったりする部分も存在するなど、何故か音楽には無意味にこだわりが感じられる。
キラートマトによって出世した人々
- サンディエゴ・チキン ―――――― 地元のスタジアムのイメージキャラクター。25年後、感謝のしるしとしてDVDに出演するほどキラートマト効果によって有名になった。
- スティーブ・"ROCK"・ピース ――― プロデューサー。クレジットを一画面まるごと自分の偽名で埋め尽くしたり、劇中でパラシュート姿でリアルで引きずられてゴーグルが割れたり、本物の日本刀を振り回しながらトマトと戦ったりとひどい目にあっている人。のちにシュワちゃんのもとでカリフォルニア州の上院議員となるが、電力危機を招いた原因という噂も。現在はKT EntertainmentのCEOでもある。
- ジョン・デ・ベロ ―――――――― 自ら立ち上げたFour Square Productions(この名前はデベロの頭の形から来ているという噂がある)は2005年頃までは繁栄していたものの、従業員に対するやらせっぽいハラスメント疑惑などいろいろときな臭い話があり、結局現在はLoma Mediaという似たような会社のヘッドをやっている。何にせよスティーブ・ピースとの関係は良好なままのようで何よりです。
- ジョージ・クルーニー ―――――― 「リターン」にて自身初のメジャー映画準主役としての出演を果たしたが、本人は一切触れたがらない。悲しい。早くリメイクに出てください。ファンの期待を裏切るというのか!
- マット・キャメロン ――――――― 当時ジョン・デ・ベロ監督の隣人であったことから「思春期の恋」のボーカルに抜擢。このことが音楽業界入りのきっかけとなり、サウンドガーデンやパール・ジャムのドラマーとして世界的に活躍。
- 爆破班の誰か ―――――――― トマトと戦争中のシーンでミニチュアをいっぱい爆破した人。この後スターウォーズの爆破を担当したらしい。
「サニーベール家具店」の謎
冒頭のクレジットや途中の宣伝字幕にて「サニーベール家具店」なるショップの存在が仄めかされているが、実際にサニーベールに現存するサニーベール家具店は劇中の家具店とは何の関係もないので、数々のトマトファンがうっかり突撃して困惑させたという聖地巡礼対象ではない。
また、クレジット中に「この欄広告募集中」として電話番号が表示されるが、これはジョン・デ・ベロ監督の当時の電話番号であり、現在は市外局番が変わったゆえ何者かがイタ電の餌食になっているという。
劇中で登場するサニーベール家具屋の店主およびおばさんは監督の家族である。
アニメ版
国内ではメディア化されていないが、「リターンオブザキラートマト」をベースとしたTVアニメ版が存在する。
ゲーム版
ファミコン及びゲームボーイで発売。ゲームボーイ版は国内でも販売され、おおよそ300万円(推定)の国民的大ヒットを記録。ドラクエVとキラートマトが抱き合わせになるなどの社会現象を巻き起こした。
ゲームボーイ版はタイトル画面で名曲Theme from Attack of the Killer Tomatoesが流れる上にカラオケまでついているというファンサービスを見せる。一方のファミコン版は謎のテクノが流れるのみであり、トマトファンを失望させたがゲームとしてはファミコン版のほうが軽度の探索系であり、展開も豊富ではるかに遊べる。かもしれない。
往復シーン
この映画を象徴するシーンの一つに、アメリカ国内での惨状を表す画期的な手法が挙げられる。アメリカ各所(ニューヨーク、ロサンゼルスなど)でトマトに襲われている人々が逃げ惑うシーンがあるのだが、なぜか逃げている人が同じで、かつ壁の前を往復しているようにしか見えない。これは実際その通りで、むしろこのシーンは文字通りの右往左往を表現していると言ったほうが賢明である。
予算の内訳
なお一部ファンの間では映画の制作費を30000$=1KTとして換算する考え方が流布している。この例に則ると、
- スパイダーマン3 8600~9000KT
- キングコング(2005) 6900KT
- タイタニック 6667KT
- ファイナルファンタジー 4567KT
- 天国の門 1467KT
- ロボコップ 433KT
- ターミネーター 213KT (続編では3400KT)
- SAW 40KT (続編では133KT)
- CUBE 12KT
- ブレア・ウィッチ・プロジェクト 2KT (続編では500KT)
- π 2KT
- リトル・ショップ・オブ・ホラーズ 0.9KT
- エル・マリアッチ 0.23KT
- クレオパトラ(1963) 1467KT (だが、現在の貨幣価値だと9667KTらしい?)
など、ブロックバスター映画の予算でキラートマトが数千本作れるという世の中の世知辛さが一目瞭然となる。
版権を無視したニセモノについて
遊戯王OCGにもキラートマトは存在するが天下のキラートマト様ではない。検索するといっぱい出てきてジェラシーを感じる。 →キラー・トマトを参照
ファイナルファンタジータクティクスアドバンス2にもキラートマトは存在するが天下のキラートマト様ではない。多分狙っていると思う。
関連動画・生放送
関連項目
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