「私は総てを愛している。
ゆえに総てを破壊する。
ラインハルト・ハイドリヒ(ゲーム)とは、lightより2009年12月25日に発売されたPCゲーム『Dies irae ~Acta est Fabula~』に登場する架空の人物。CV:トム・クノレーズ(PC版)、諏訪部順一(移植版)。
なお、専門用語に関してはwikipediaに詳しくのっているのでそちらを参照のこと。
概要
この項目は、大量の厨二成分とネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任でごらんください。 |
聖槍十三騎士団・黒円卓第一位。司るルーンは「破壊」。魔名は「愛すべからざる光(メフィストフェレス)」。もっとも、作中ではこの魔名で呼ばれることはなく、「ハイドリヒ卿」と呼ばれることが多い。親友であるメルクリウスからは終始「獣殿」と呼ばれており、ファンからの愛称も獣殿で通っている。ちなみにフルネームはラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ。元ナチスの高官であり、ゲシュタポの長官を務めていた経歴を持つ。階級は大将。
腰まで伸ばした金髪と金色の瞳を持ち、作中で「人体の黄金比」と形容されるほどのイケメン。公式で身長、体重は不明とされているが、おそらくはヴァレリアとほぼ同等(身長:192cm、体重:77kg)と考えられる。騎士団の面々の中では唯一白を基調とした軍服を身に纏い、黒いコートはマントのように肩にかけている。
幾百万もの魂を喰らい、自身の強靭な肉体と魂、エイヴィヒカイトへの類稀な素質も相まって騎士団最強の存在として君臨し続けている黒円卓の首領。座右の銘は「メメント・モリ(死を想え)」。いかなる理由か、あらゆる物事に対して既知感を感じ、何をしても未知を感じることができない。また、自身の力が強大すぎるゆえに全力を出すことができず、全力を出せる時を待ち望んでいる。
性格は形容しづらいが、傲岸不遜かつ謙虚という言葉が一番しっくりするだろうか。常に余裕のある態度を崩さず、何物も歯牙にもかけない傲慢さを持ちつつも、自身の不徳を指摘されればそれを素直に認めたり、強敵には賛辞を送ったりと謙虚な一面も併せ持つ。また、あらゆるものを破壊という形でしか愛することが出来ない人格破綻者であり、その愛の対象は老若男女を問わず非常に平等。その言動はカリスマで満ち溢れており、濃いキャラクターがそろう作中でも一際異彩を放つ、本作の象徴たる存在である。ちなみに、二人称は「卿」。
戦闘力は作中でも屈指であり、ほとんどのルートで蓮たちの前に立ちはだかる。内包する魂の量が桁違いなため最高クラスの防御力を持ち、聖遺物の一振りで街一つを軽々と消し飛ばすほどの攻撃力も併せ持つ。本人も優れた使い手であると同時に優れた指揮官でもあるために目端が利き、数十を超える師団を巧みに操ることができるので、総合的な戦闘力はまさに騎士団最強と呼ぶに相応しい。
テーマ曲は『Diesirae ”Mephistopheles”』。モーツァルトが作曲したレクイエムのアレンジ。Dies iraeとはキリスト教における終末思想の一つ。
ちなみに、元ネタとなった人物は同名の実在した人物。こちらも「黄金の野獣」とか「第三帝国の首切り役人」などと畏れられたらしい。
戦闘能力
聖遺物
『聖約・運命の神槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)』。キリストを貫いたとされる伝説の神槍。いわゆる『ロンギヌスの槍』。最高クラスの聖遺物であり、ラインハルトにしか扱えない代物。位階は流出。形態は武装具現型。
「殺した相手の魂を吸収し、不死の戦奴として自らのレギオンに加えるだけでなく、聖痕を相手に刻むことによってその人物とその人物が殺害した犠牲者すべてをレギオンへと加え自らと同化させる」という恐るべき能力を持つ。そのため、吸収した魂全ての経験を共有しており、聖痕を刻んだ者の創造を使用することも可能となるため、総合的な戦闘力は作中最強クラスを誇る。また、聖遺物の性質上、神のような存在には特効的な効力を発揮する。
聖遺物自体も単なる近接武器として使用するだけに留まらず、強大な魔力に満ちた指向性の一撃を放つこともでき、その威力は街一つを軽々と消し飛ばせるほど強力。まさに、貧弱であれば器用貧乏となるが究めれば隙がなくなる武装具現型の究極形と言える。
創造
ゆえ 神は問われた 貴様は何者か
『至高天・黄金冠す第五宇宙(グラズヘイム・グランカムビ・フュンフト・ヴェルトール)』。
他者の人生を愛し、逃れることのできない死を共有しろというラインハルト特有の「メメント・モリ」の精神と「全力を出す機会が欲しい」という渇望のルールを具現化した覇道型の創造。
能力は『ラインハルトが全力を出せる“場”である“城”を創り出す』こと。それだけではなく、『“城”を構成するラインハルトが喰らった死者の魂を自在に召喚・指揮する』こともできる。この“城”においては滅の概念が存在せず、何者であれ無限に蘇り何者であれ呑み込み続け、戦奴となった彼らをラインハルトは軍勢として自由自在に指揮して戦う。また、聖痕を刻んだ騎士団員達の能力を使用することもできるようになる。なお、“城”の内部はかつての聖槍十三騎士団の本拠地であったヴェヴェルスブルグ城そのもの。
通常ならば短時間で解除される創造だが、ある特殊な方法によって固定化されており、決して自然消滅することはない。流出の一歩手前にまで迫ったまさに究極の創造。
流出
能力は(ここからネタバレ反転)『“城”の法、すなわち総ての死者を己の戦奴に変える理を流れ出させ、世界法則とする』こと。“城”を構成する死者全てが溢れ出し、この世界において、死者は全てラインハルトの戦奴となって永劫の闘争を繰り返す。言ってみれば修羅道の具現である。
神咒神威神楽で追加された設定では、歴代最強の武威を誇る覇道とされている。(ネタバレここまで)
詠唱の元ネタはレクイエムである『怒りの日』、『奇しきラッパの響き』、『涙の日』の複合したもの。
関連動画
関連項目
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