ぼくは、かこへとんで、ほんとうのれきしをみてきた今剣。
ぼくは、ほんとうのれきしにはいない。……すこしだけかなしいですが、これも、ぼくのれきしですよね。
いまのぼくは、あるじさまだけのまもりがたな。だから、あるじさまにずっとついていきます!
今剣極とは、ブラウザゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」に登場する、今剣が真の力を開放した姿である。
ぼくはすこしおとなになってかえってきましたよ
ステータスが大幅に上昇し、レアリティが上がることにより、短刀でも装備スロット数が2つに増設された。「極」の短刀男士の特性として、昼戦でも遠戦を避けることがある。
先述のように「今剣」とは『義経記』に登場する刀であり、刀剣乱舞に於いては初期から「実物は不明」という紹介をされてきた。『義経記』は室町時代に成立したものとされ、それは義経の没後約300年ほども経過している。作者は当事者たちの人柄を直接的にも間接的にも知っていたとは考えられず、 作中の行動のあちこちに矛盾もあり、当時の伝説と作者の創作によって成立したと考えられている。よって「史料」としての価値は低く、今の時代ではあくまで「史伝物語」として扱われている。
今剣が自分の認識との違いに直面し、実在しない刀剣であることが判明する展開は、当時のユーザー間でも大きな衝撃となり反響を呼んだ。
しかし、今剣は悲しみつつもこれも自分の歴史だと受け止め、「今の主と現在の歴史を守る」という想いを固める。
戦装束は、若武者を思わせる凛々しい鎧に変化。これは現存する源義経の大鎧「赤糸威鎧 大袖付」(国宝)がモデルだと思われる。またサークレット風の兜には烏天狗の顔がついており、よく見ると視線を動かしていたり、中傷では今剣と一緒に泣いていたりと表情豊かだったりする。かわいい。
戦闘時は、本体の刀に黒いもやのようなものを纏っている。畑当番で「神通力でばーっとかたづけられればいいのにー」と言及したり、真剣必殺では刀身を押し包むように漆黒の翼が発現することから、本当に天狗の力を身に付けたようだ。闇堕ちではないと思われるのでごあんしんください。
修行で死生観や人間の儚さを考えることになったためか、時には審神者が居なくなるのを不安がることもある。その反動か、以前よりも審神者に甘えてくれるようになり、審神者の守り刀となり審神者を守るという決意を告げてくれる。
一方、馬当番では「よしつねこうは、いっつもうまにむちゃさせてたんですよ」と義経の思い出(鵯越の逆落とし?)について触れており、彼の中で自分が知る歴史の思い出もきちんと大切に存在することが窺える。
(刀剣破壊に関するため反転→)刀剣破壊では先述の源義経の辞世の句、「後の世もまた後の世もめぐりあへ染む紫の雲の上まで」を口にして散りゆく。三度生まれ変わっても後世もめぐり逢いたい、紫色に染まった浄土の雲の上まで一緒に行きたい、と主従の三世の契りを表明している。今剣の最期の言葉は、義経を想起したのか、義経の言葉を借りて審神者に想いを示したのか、はたして……?
正月限定ボイスでは「つつしんでしんねんのおよろこびをもうしあげます!」とかしこまった風に大真面目に挨拶しており、成長ぶりに涙腺が緩んだ審神者もいるとか何とか……
あーるじーさまー! 関連動画もってきましたよー!