なんでそう変な方向にばかり思い切りがいいのよ!!とは、漫画『エマ』に登場するグレイス・ジョーンズの台詞である。
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この項目は、漫画『エマ』後半のネタバレ成分を含んでいます。 ここから下は思い切りがいい人だけが自己責任で突っ走ってください。 |
概要
単行本7巻の最終話に登場(8~10巻は番外編の総集)。一連の台詞は以下のとおりである。
「え?」
「まだあきらめてなかったんだってさ」
「ちょっと……… 待ってそれって………
じゃあ… エレノアのことは……」「婚約したときは切れてたらしいけど」
「そういう問題じゃなくて!!
なんで!!
なんでそう変な方向にばかり思い切りがいいのよ!!」
「思い切りがいい」というのは、グレイスの兄で、ジェントリの跡取り息子であるウィリアム・ジョーンズの行動を指す。彼は、思いを捨てきれなかったメイドのエマと結ばれるために、別の貴族との婚約を破棄していた。
ウィリアムは貴族のエレノア・キャンベルと婚約していたが、後にウィリアム自身の申し出で解消している。ウィリアムは弟・妹たちに対してその理由を「気が変わった」とだけ説明しており、エレノアの友人でもあったグレイスはウィリアムを軽蔑していた。その後、婚約を破棄した理由を知ったグレイスの台詞が以上の通りである。
かつてのウィリアムはつかみどころのない性格だったが、エマとの関係を持ってから行動力を見せるようにもなった。実際、ウィリアムはエマがアメリカに失踪したことを知って、本人自ら探しにイギリスから船で海を越えて出向いている。エマが絡むと確かに思い切りがいいのかもしれない。
一方、貴族が貧民階級出身のメイドと結婚するという決断は、ヴィクトリア朝当時において婚約破棄以上に常識はずれな暴挙でもあった。グレイスが驚き、呆れたのも致し方ない。
コラ画像
『機動戦士ガンダムΖΖ』の主人公ジュドー・アーシタの画像に、このセリフとふきだしを追加したコラ画像が出回っている。ジュドーはギャグシーンなどで若干オカマっぽい言葉を使う事が多いほか、ハマーン・カーンに対して「その潔さを、何でもっと上手に使えなかったんだ!」という似たような台詞を発しているので、この台詞がガンダム由来と勘違いしている者も多い模様。
関連静画
関連リンク
関連項目
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