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オットー・スコルツェニーとは、大和田秀樹により近代麻雀誌上で不定期連載されている漫画
『ムダヅモ無き改革』に登場するヨーロッパで最も危険な男である。
概要
元ネタとなったのは、ナチス武装親衛隊中佐(最終階級は大佐)のオットー・スコルツェニー(外部リンク)。
作中においても、大半の実在の人物に関する資料においても、ムッソリーニ救出における指揮が高く評価されるが、
実際に作戦指揮を執ったのは空軍で、陸軍であったスコルツェニーの指揮によるものではない。
但し、救出作戦において困難を極めるのは、むしろ救出後の保護である。
その指揮を執ったのは間違いなくスコルツェニーで、この功績によって中佐に昇進している。
彼の評価はヒトラーを含む味方、敵双方において非常に高いのだが、作戦立案能力、戦略的、戦術的能力よりは、
その遂行能力の方が突出して高く、少数精鋭部隊の長としてのゲリラ的活躍、暗躍した功績が評価されたといえる。
ただ、第二次世界大戦中のヨーロッパ戦線において、神出鬼没と恐れられていたのは間違いのないところで、
前述のムッソリーニ救出作戦の他、枢軸国を裏切ろうとしていたハンガリー王国摂政の息子誘拐に成功、
終戦間近のヒトラー暗殺計画失敗から始まったクーデターを2日足らずで鎮圧、米軍に偽装した兵団を率いて
背後から急襲、連合国側を混乱の渦に陥れるなど、ほぼ不可能と思われる無茶な作戦を成功させている。
なお、偽装兵団を率いた際、数名のドイツ兵が捕虜となったが、よりによってスコルツェニー麾下の兵士が、
連合軍最高指揮官のアイゼンハワーを拉致、若しくは、暗殺しようとしていると嘘の自白をしやがったのだ。
連合側が、これを真に受けたかは定かではないものの、少なくとも、アイゼンハワーを司令本部に何週間にもわたり、
ほぼ幽閉状態で保護したというのだから、彼の名が如何なる価値を持って語られていたか判ろうというものである。
作中においても、その神出鬼没、大胆不敵な様が魅力的に描かれている。
なお、特筆すべき彼の持ち技は、3つ。
- オペレーショングライフ(ブラフ)
前述した、米軍に偽装した兵団を率いての急襲、撹乱作戦の名称からとられた技名。
原作中では「混老頭」でのアガリを指すかのような演出がなされていたが、その本質はブラフである。
字牌を鳴きまくって「字一色」を匂わせながらの単騎待ちに持ち込む技。
アガリの形は「字一色」かもしれないし、「混老頭」かもしれない。
場合によっては、「大三元」や「大四喜」「小四喜」、「清老頭」を匂わせる事も可能な、変幻自在の技。 - オペレーションパンツァーファースト(ブラフ)
前述した、ハンガリー王国の裏切り阻止作戦の名称からとられた技名。
原作中では「三色同刻」でのアガリを指すかのような演出がなされていたが、この本質も、またブラフである。
オペレーショングライフを見せられた後での効果は著しく、疑念が疑念を呼び、対戦者は自分の読みどころか、
河の流れや、見えているはずの安牌ですら信用できなくなる。
迷彩と奇襲、ゲリラ戦を得意とするスコルツェニーの真骨頂である。 - アイヒ作戦/柏作戦(おヒキとのダブロンを狙った共同リーチ)
前述した、ムッソリーニ救出作戦の名称からとられた技名で、アイヒとは柏の意味。
同作戦が、空軍と武装親衛隊との共同作戦であった事から、この名称が採用されたものと思われる。
通常、アガリの形は必ず鉄十字砲火(バルケンクロイツ)となるので、完璧な意思疎通がなければ不可能な技。
また、スコルツェニーとルーデルが見せた二匹のツバメによる全自動卓における積み込みと、ツバメ返し、
そして自身を囮にするという、命を賭けた迷彩によってルーデルのツバメ返しを成功させた作戦もまた、
アイヒ作戦と呼ぶに相応しいものであった。 何故なら、柏葉は、ナチス・ドイツの勲章に意匠として使用され、
その仕官にとっては欠かせない栄誉を示すものに他ならないからである。
むしろ、この作戦こそが、スコルツェニーにとって真のアイヒ作戦であったのかもしれない。
なお、余談ではあるが、この記事のまま全角でタグ登録しようとすると文字数制限でハジかれる。
登録が必要な場合は「オットー・スコルツェニー(ムダヅモ無き改革)」と半角に偽装する必要がある。
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