どくいり きけん たべたらしぬで
かい人21面相
概要
グリコ・森永事件とは1984年と85年に阪神地区を舞台に発生した一連の企業脅迫事件である。犯人が「かい人21面相」と名乗ったことから「かい人21面相事件」の別名もあり。2000年2月13日に愛知青酸入り菓子ばら撒き事件の殺人未遂罪の時効が成立したことで一連の事件の公訴時効が成立。未解決事件入りした。
冒頭の「どくいり きけん たべたらしぬで かい人21面相」の一文は1984年10月7日から13日にかけて大阪・京都・兵庫・愛知のスーパーで発見された不審な森永製品のお菓子に貼られていた紙に書かれていたもの。その菓子の中には本当に毒物の青酸ソーダが混入されていた。
標的となった企業
キツネ目の男
一連の事件において、現金の受け渡し場所付近で2度も目撃された犯人グループの一人と思わしき男。その風貌が狐を思わせるつり目であることからこう呼ばれる。
犯人グループは1985年4月3日に出した声明でキツネ目の男は自分たちとは関係ない人物であると発表したが、警察はキツネ目の男も犯人一味と断定していた。
作家の宮崎学がキツネ目の男の正体だと一事言われたことがある。ただ、警察にキツネ目の男が目撃された当日、宮崎学には立派なアリバイが存在したので、キツネ目の男とは何ら無関係である。ただし宮崎本人はキツネ目の男というフレーズを好んで使用している。
犯人の正体
結局犯人が全公訴時効の成立までに発見できず、未解決事件入りした本事件だが、犯人の正体については様々な説が飛び交った。一例を上げると
- 北朝鮮の工作員説
- 大阪ニセ夜間金庫事件の犯人
- 総会屋
- 株価の操作を狙った仕手グループ
- 元警察官、あるいは現職の警察官
- 元左翼活動家
- キツネ目の男
- 元江崎グリコ関係者説(犯人がグリコや社長一家の内部事情に詳しかったことから)
- 株価操作説(商品不信に由来する株価下落と事件の終息後の値戻りを考えれば大きな利益を得られるから)
- 被差別部落説
- 宮崎学説
- 元暴力団組長説
余録
最初の事件の発生からおよそ5年後の1989年6月1日、毎日新聞の夕刊に「グリコ事件で取り調べ 江崎社長の知人ら4人」「発生後5年2か月 恐かつ、脅迫容疑で 3府県捜査当局 江崎社長に恨み?」といった見出しのスクープ記事が掲載された。
当時世間を賑わせたグリコ・森永事件の犯人がついに見つかったのか!と大騒ぎになったが、ほどなくして記事の内容が全くの虚偽であることが判明。毎日新聞社は対応に追われることとなった。
関連動画
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 飯塚事件
- 生野区通り魔事件
- 印パピンポンダッシュ事件
- n番部屋事件
- おい、小池!
- 大津事件
- 旧石器捏造事件
- 玄倉川水難事故
- 神戸連続児童殺傷事件
- 国電同時多発ゲリラ事件
- 埼玉愛犬家連続殺人事件
- 女子高生コンクリート詰め殺人事件
- ジョンベネ殺害事件
- 済州島四・三事件
- 津山事件
- 帝銀事件
- 天安門事件
- ディー・ディー・ブランチャード殺害事件
- 長岡京ワラビ採り殺人事件
- 名古屋立てこもり放火事件
- 飛騨川バス転落事故
- 附属池田小事件
- プチエンジェル事件
- ボストン茶会事件
- マクマーティン児童施設裁判
- 美保関事件
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