トムヤムクンとは…
1の概要
トムヤムクンの言葉をばらすと、「トム」で煮込む、「ヤム」で混ぜる、「クン」で海老を意味する。ダイレクトに言えば「海老の混ぜ込み煮」である。
その味たるや酸味と辛味にパクチーの独特な風味で、非常に好き嫌いの分かれる食べ物である。
強烈な個性を持つので、この味を再現した料理をひとくくりにして「トムヤムクン味」という事もあるが、原語に照らせば正当ではない。強いて言うなら「トムヤム風味」が妥当なところであろう。ついでに海老ではなく、鶏肉とか他の海鮮が具になったりする。
2の概要
タイトル自体は『トム・ヤム・クン!』が正しい表記となっている。
『マッハ!!!!!!!!』に続いて、トニー・ジャー主演で登場したムエタイアクション映画である。『マッハ!!!!!!!!』から引き続きペットターイ・ウォンカムラオ(渾名:マム)が登場する。彼はタイ国内では名の通ったコメディアンであり、前作に引き続きトニーとと活躍する。また、『マッハ!!!!!!!!』のヒロインもカメオ出演してたりする。
あらすじは象と兄弟のように暮らしていたカーム(トニー・ジャー)が飼っていた像を盗まれ、それを追ってオーストラリアへ行き、そこで希少動物などを手がける密輸組織=表向きは料理屋「トムヤムクン」と退治するというのが大まかな流れである。
この映画の最大の見所は中盤から後半にかけて、トニー自身が1カット撮りで4分間に渡って、ムエタイ格闘を行うことである。編集なしのガチであり、人間とはとても思えない。幾度となくNGを出しつつも見事に完成させた。
映画内で壁キックで移動するシーンは今まで自身の最高は3連続壁キックであったが、本番中に4連続を成功した。
またその後の異種格闘技戦三連戦も非常に熱い戦いとなっている。
この映画は象と人間との関係もちょいちょい入れられている。冒頭でトニーと象の交流する場面があるが、トニーは元々実家で象を飼っていた(彼の出身地は象祭りで有名なスリン県)ので、その辺はお手の物であったとのこと。
ちなみにこの作品のボスであるマダム・ローズを演ずるチン・シンは本当に性転換を受けている。
主な登場人物
- カーム(トニー・ジャー)
本作の主人公。先祖は王家の兵士であり、象を国王に献上する由緒ある家系の末裔である、父親と暮らている。寡黙であるが、格闘のセンスは抜群である。 - マーク(ペットターイ・ウォンカムラオ)
今作のもう一人の主人公。シドニーで警官を務めるタイ人であり、たまたま知り合ったカームと行動を共にする。 - ブラ
トムヤムクンで裏稼業として売春婦をしていた女子学生。 - ビンセント
シドニーの刑事であるが、実はマダム・ローズとつながっていて、多くの悪事に手を染めている。 - ジョニー
タイ料理屋の「トムヤムクン」の表向きの店長であるが、裏稼業にもかかわっている。マダム・ローズの信頼は薄く、何かとビンセントに比較される事が多い。設定ではベトナム人であり、シドニーにいるチンピラを動かす程度には権力はある。 - マダム・ローズ
シドニーにおける中国マフィアの跡目を狙う者の一人であり、本作のラスボス。性転換を受けたことで、ファミリーから冷遇を受けているが、密かに毒を忍ばせて他の跡目候補を謀殺したりと、非常に狡猾な面を持つ。格闘能力はさほどでないが、鞭を駆使してカームを苦しめる。 - ポーヤイ
カームの家で飼育しているゾウであり、カームとは幼少期より一緒に過ごしてきた。象の密輸組織によってオーストラリアに連れて行かれ… - コーン
ポーヤイと共に飼育していた子供の象。母象を密輸集団によって殺され、ポーヤイと共に密輸組織に連れて行かれる。
その他
- タイバージョンとアメリカにおけるバージョンには違いがあり、父親の生死に違いがある。前者では生きており、後者は他界している。
- トム・ヤム・クン!の後編は2013年に製作されているのだが、どういうわけか「マッハ!無限大」と言うタイトルでマッハ!!!!!!!!の系列に入っている。キャストやコンセプトは同じなのだが、役名も違うので外伝のようなものであるにも関わらず、マッハ!!!!!!!!の系統に入っている
- マッハ!!!!!!!!完成の段階で、すでにトム・ヤム・クン!の計画はあったとされ、マッハ!!!!!!!!の特典インタビューでも本作について語られている。
関連動画
こちらはスープのトムヤムクン。
こちらは映画のトムヤムクン。
関連項目
1の関連項目
2の関連項目
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