トーマ・リヒャルト・シュバルツ単語

登場は第二部の『GF』編より。

ガイロス帝国中尉。
バン・フライハイトと同じく超国家特殊部隊“ガーディアンフォース”に所属している。
彼もまた帝国の名門一族シュバルツ家出身で、かのカール・リヒテン・シュバルツの弟に当たる。

非常に生真面目かつ実直な性格の持ち主だが、プライドが高くやや自信過剰気味で、融通が効かない所が玉に瑕。
兄の事を深く尊敬しているが、同時に幼い頃より優秀すぎる兄と自分を比較し、兄にはない自分だけのスキルを身につけようと電子工学と機械工学を専攻、帝国屈指の名門技術機関である“ヴァシコヤード・アカデミー”も卒業したという努力の天才でもある。

その後、兄に劣るゾイドの操縦技術をカバーするため自ら「オーガノイド以上の力を持つ」と豪語する高性能戦闘用人工知能“ビーク”を開発、これを自分が乗るゾイドのディバイソンに組み込む事で極めて正確な状況分析能力と射撃能力を持たせており、このシステムを利用してディバイソンに“メガロマックス”なる必殺技を付与させている。

彼は彼でとても優秀な人間には違いないのだが、女性に対する免疫は全く無く、偶然出会ったフィーネに一目惚れしてしまい、これ以降彼女にはえらく好意的に接するようになる。その反面バンにはライバル意識（ただし、こちらもトーマの一方通行）を剥き出しにして張り合おうとする事が多くなり、それでいてフィーネの一挙一動に翻弄されて浮かれたり落ち込んだりを繰り返したりと、兄よりもずっと感情的な面を見せている。

ヒルツの罠にかかってディバイソンを奪われたり、後輩の仕掛けたトリニティ・ゴーストの幻影にまんまとしてやられたりとまだまだ未熟な面も目立ったが、物語後半にかけてバン、アーバインと並んで両国のエース的存在として成長、ウルトラザウルス防衛戦および対デススティンガー戦において大きな活躍を見せるようになる。

そしてデススティンガーとの決戦にて、荷電粒子砲にディバイソンの右脚が使えなくなり、危うくグラヴィティカノンに飲まれそうになったが、バンに救われる。デスザウラー戦ではディバイソンの修理をしていたため、前線で戦えなかったが、アーバインと共にウルトラザウルスの“グラヴィティカノン”の発射管制を担当。バンのブレードライガーをデスザウラーに命中させるために射手を務めていた兄をサポートした。