万引きとは、犯罪である。
概要
店員に見つからないように金を払わず商品を持ち出すこと。窃盗の手口の一つ。
一つの被害だけ見れば小規模であることや文字・語感から軽く見られがちであるが、軽犯罪には該当しない。
窃盗罪として扱われる、立派な犯罪行為である。
言葉自体は江戸時代から使われており、語源の由来については諸説あるが、商品を間引いて盗む間引き、間の文字に運の意味もあるため結合されて運を狙って引きぬく、機会(=間)を狙って盗む(ここまで語源由来辞典より)、他には一度やれば万回繰り返す(出:wikipedia)から、などと様々な説がある。
被害
万引きによる店側の被害は大きい。
製品原価からすると、1つの損失を補填するためには同じ商品を複数個売り上げなければならないし、それにかかる余計な手間やコストは売る側が泣くしか無い。
(例として、大手スーパーだと「100円の商品」を失った被害は「3000円の売り上げ」でようやく取り戻せるものらしい。)
しかも万引きは常習犯が多く、捕まってない者はおろか一度逮捕されても再犯するのが4割といわれている。
何度も狙われた店側は堪ったものではないだろう。
最近では警備員や検知器を設置したり、空箱・カードをレジで交換するという防犯対策をした店舗が増えているものの、それでも万引きによる小売店全体の年間被害総額は4500億円以上(2011年調べ)にものぼる。
特に一時期の書店は1店舗で年200万円以上の被害を出し、その特殊な経営方法も相まって『万引き倒産』という言葉を世に広める事態となった。
万引き(窃盗)は警察に即通報するという張り紙は、ささやかだが販売店側の抵抗なのだ。窃盗が横行すれば、その負債は店に、そして何より正規の手段で製品を買おうとする消費者、我々に跳ね返ってくる。
それを知ってか知らずか想像力不足なのか、窃盗を咎められた側は「たかが」とか「金を払えばいいんでしょ!」などと言う。この犯罪の厄介な点、それは加害者側の罪意識がやたらと低くなりやすい所にあるのだろう。
犯罪としての扱い
前述の通り軽く見られがちな犯罪であるため、商品目的ではない犯行も多い。
寂しいから相手にされたいという高齢者・主婦や、度胸試しなDQN学生などもかなりの割合を占めている。
犯罪に手を染めた経緯はどうあれ、自らがやってしまった事はきちんと償うべきである。
(しつこい再犯者は窃盗症という精神病の疑いがある。責任追及の前に一度病院行きになることも。)
そして、これまた軽視されているが故に加害者を擁護する者が(マスメディアを中心に)多いのも特徴である。
加害者が店員に追いかけられて事故死した結果、店側が訴えられて閉店という事態まで起きている。
どう見ても加害者の自業自得に、巻き込まれた店とドライバーたち一般市民が哀れではないのか?
売り手としても周囲への対応はなかなか難しいものらしい。
まんだらけは2014年に「商品を返さなければ顔写真を公開する」という手段に出ようとした。経緯はこちら。
脅迫・名誉毀損では?冤罪だった時の対応は?等の物議を醸し、捜査に支障が出るからと警察に止められている。
店員が捕まえた犯人に暴力を振るい、殺してしまったという事件も何度か起きている。
このように新たな問題や重い罪を引き起こす行為を軽視しても良いのだろうか?
万引き(窃盗)は現代日本における犯罪行為である。そのことを決して忘れないでほしい。
その他
悪い意味で身近な犯罪であるため、万引きを取り扱った作品は多い。下記の関連動画でも幅広くネタにされている。
また万引き被害防止に特化した民間警備員(通称万引きGメン)を題材とした作品もある。
関連動画
関連項目
- 犯罪
- 窃盗
- DQN
- ダメよ〜万引きなんて
- どろぼー
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