やっぱり、インターネットに書いてあるのは、みんな正しい情報なんだ!
『世界最強の魔女、始めました 〜私だけ『攻略サイト』を見れる世界で自由に生きます〜』とは、ウェブ小説である。
概要
小説投稿サイト『小説家になろう』及び『カクヨム』への投稿小説。双方ともに2022年5月2日に連載開始された。著者は「坂木持丸」で、本作以前にも『ラスボス、やめてみた 〜主人公に倒されたふりして自由に生きてみた〜』など商業化されたウェブ小説作品をいくつか執筆している人物である。
「ゲーム世界の住人が、現実世界のインターネットにアクセスする手段を得て、攻略Wikiなどの情報をもとに無双する」といった、おそらく前例はありそうなタイプの作品。
ただし、主人公は現実世界についての知識は皆無であり、インターネットユーザーらを「神々」と捉えてインターネット上の怪しげな情報を無批判に信じ込んでしまう。そのため珍妙な言動をしてしまったり痛い目を見たりするという、ギャグ/コメディ調の作品である。インターネットを題材にしていることもあって、古いものから新しいものまで様々なネットスラングやインターネットミームが登場する。
商業作品化されており、書籍版は2022年12月7日にスクウェア・エニックスから1巻が発売された。以下続刊。書籍版のイラスト担当はriritto。
また、講談社のウェブコミックサイト『月マガ基地』にて2023年5月26日から漫画版のウェブ連載が開始された。漫画版の作画担当は戸賀環。2023年6月27日から『ニコニコ静画』の「水曜日のシリウス」のコーナーで、また2023年11月2日から『マガポケ』で、と複数のウェブコミックサイトに並行掲載されている。2023年9月8日には講談社の「KCデラックス」レーベルでコミックス1巻が発売された。以下続刊。
ストーリー
主人公ローナは最弱ランクであるGランクよりもはるか下のSを3つもつけたSSSランクスキル『インターネット』を発現させたことにより、家の恥さらしと罵倒されて実家であるググレカース辺境伯家を追放されてしまった。
実は作中世界はロールプレイングゲームの中であり、その外側には我々と同じような現実世界が存在していた。ローナはスキルによって現実世界の攻略サイトを閲覧し、世界最強の武器やステータスを入手したり様々なイベントをこなしていく。
登場人物
今作の主人公。15歳。世間知らずなお人好しで非常にポジティブ。スキル鑑定の儀の際にハズレスキル(と思われた)【インターネット】を発現したため実家であるググレカース家を追放され、亡き母の旧姓であるハーミットを名乗っている。
イフォネの町のギルドマスター。Aランクスキルを発現させた天才魔法使い。18歳。エリート意識がすごく高いがメンタルは弱め。攻略サイトのプロフィール欄によると『二次創作のとある界隈では大人気』。
イフォネの町で門番をしている青年。若くしてゴールドランク冒険者へと登りつめたが膝の矢を受けて引退した。その後はイフォネの町の衛兵を勤めている。別名『疾風迅雷のラインハルテ』
やっぱり、インターネットに書いてあるのは、みんな正しい情報なんだ!
本記事冒頭でも引用した、ある意味で本作を象徴する台詞。ただし厳密には、口に出した台詞ではなく心の声、モノローグである。
ウェブ小説第2話で登場し、漫画版では第1話から登場する。スキル【インターネット】によって閲覧した「攻略Wiki」に書いてある通りに森の中の分かれ道を発見できたことで、インターネットの無謬性を確信してしまったローナが思い浮かべた言葉であった。
漫画版では読点がない「やっぱりインターネットに書いてあるのは みんな正しい情報なんだ!」といった表記となっている。
公式的にも代表的な台詞として推しているようで、漫画版公式X(旧:Twitter)アカウントでも該当のコマをアップにした投稿で告知することがある。
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https://twitter.com/sekamajo_c/status/1664592967007621120
ちなみにこのコマの画像は「ご自由にお使いください」というタイトルで、原作小説の著者「坂木持丸」氏によって画像投稿サイト『みてみん』に投稿されている[1]。
関連リンク
Web版原作小説
書籍版
漫画版
関連項目
脚注
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