概要
主人公・キン肉スグルが属している部族であり、キン肉星の四大部族の一つである。正義超人の開祖であるシルバーマンの嫡流にあたる一族であり、正義超人のリーダーでありヒーローの頂点に立つ存在であるキン肉王家を輩出している一族である。ミートくんいわく「ヒーローのなかのスーパーヒーロー」。
キン肉族出身の超人の証として体のどこかにKINマークがある(スグルの場合はお尻)。
ここ1番というときは、青いKINマークのロゴが入った衣装を着用し、口と鼻をマスクで覆う伝統の戦闘スタイル(キン肉族勇士のスタイル)となる。
キン肉族出身の超人は生まれたときからシルバーマンと同じようなトサカの付いたマスクを被っており、マスクの下の素顔を他人に見られた場合は死ななければならないという厳しい掟がある。そのため、主人公であるスグルですら作中で明確に素顔を明かされていない。スグルの素顔のシルエットを見る限り、素顔は人間に近いと思われる。
かつては超人界でも弱小の存在だったが、"欲の皮を張ったご先祖様"が川でマスクを洗濯しているときに神様から「黄金のマスク」と「銀のマスク」を渡され、超人界でリーダーシップを取る存在にまで繁栄するようになった。とはいえ、その歴史はけっして順風満帆なものではなく、他の三大部族にキン肉星での主導権を握られ、いじめられていた。ホルモン族とは戦争になったこともあり、この戦争に敗れたホルモン族は崩壊の一途を辿ってしまった。
また、キン肉族の中でも醜い権力闘争が勃発しており、こともあろうにブタにキン肉星を乗っ取られたこともある。
「キン肉マンII世」では、ホルモン族、バーベキュー族、シュラスコ族との合議制を採用している。
キン肉王家
キン肉星を統治している存在であり、キン肉族の中でも最上位にいる一族。男子の名前は昭和のプロ野球選手からネーミングされている(真弓だけが阪神、あとは巨人の選手)。いわば正義超人のトップに立つ存在であるが、超人委員会とは対等の立場にあるとされている。その歴史は古く、キン肉小百合によると何億年も続いているらしい。
そんなキン肉王家の頂点に立つのが「キン肉大王」であり、キン肉星の最高権力者であって全ての正義超人の憧れの存在である。大王には、超人界においても最高の武力と最高の仁徳が求められ、超人界全体のリーダーともいえる重要なポストのため王位を継承するには「超人委員会からの賛同を得、天上界の105人の神全員に認められる」という厳しい条件をクリアしなければならない。なんで真弓が認められたのかは謎である。
現在のキン肉王家の発展は、優れた指導者であり、偉大なる戦士であり、高潔な人格者でもあった第56代大王・キン肉タツノリの清廉潔白な政治が礎になっているとされている。
とはいえ、このタツノリが大王になったばかりの時代は内部での派閥争いが繰り広げられており、タツノリの弟であるキン肉サダハルは天才的なレスリングセンスを持ち合わせていたことがタツノリのシンパから危険視され、幽閉された挙句に歴史から抹消されている。
また、清廉潔白なタツノリを快く思わない勢力(元老院)も存在しており、大王であるタツノリまでもが命を何度も狙われ、三日三晩に渡って拘束と拷問を受ける事態となっている。このような難局を跳ね除け、キン肉族を反映されたのだからタツノリがいかに優れた指導者だったかがうかがえる。
タツノリの息子である第57代大王・キン肉真弓は行き過ぎた厳しいスパルタ教育によって長男のキン肉アタルが家出をしてしまい、次男のスグルをブタと間違えて地球に捨ててしまい、間違えて連れて帰ったそのブタ(キング・トーン)に王位を一時奪われ、キン肉星は圧政を強いられる事態に陥ってしまう。
真弓から息子のスグルに王位が継承される際には、スグルの神に近づきつつあった力を恐れた邪悪五神が独自にそれぞれ5人の王位継承候補を擁立するという事態が起こり、血で血を洗う激しいサバイバルマッチの末にスグルが無事第58代大王に即位している。
なお、悪魔超人にもキン肉王族と同じような立場の王族として、アシュラマンの属するアシュラ一族が存在し、悪魔将軍より魔界の統治を任されている。
キン肉王家に属する超人
- キン肉タツノリ(第56代大王)
- キン肉サダハル(タツノリの弟。後に完璧超人に転身。)
- キン肉真弓(第57代大王、タツノリの息子)
- キン肉アタル(真弓の長男であり、スグルの兄。家出し、王位継承権を放棄。)
- キン肉スグル(第58代大王、真弓の次男)
- キン肉万太郎(スグルの息子)
キン肉族特有の技・力
- 火事場のクソ力
- キン肉スグル並びにキン肉族の最大の武器である不思議な力。強敵と対峙し生死の境目まで追い詰められた際に、己の限界を超えた力として発揮する潜在能力。
火事場のクソ力には三段階の強さがあり、「己のため」、「友のため」、「敵を含めたすべてを救うため」と状況に応じてより強い力が引き出される。戦いの中で成長を続ける力であり、通常は一度備われば一生変化しないという超人強度の原則を覆し、神の力である1億パワーにも届くほどである。
その正体は友情パワーであり、他の超人たちにも伝染するため、最近ではキン肉族以外の正義超人や悪魔超人からも発動している。
キン肉アタルが使用する「業火のクソ力」は火事場のクソ力の原型とされている。また類似の力として、ロビン王朝の大渦パワー、アシュラ一族の魔界のクソ力が存在する。 - キン肉族三大奥義(マッスル・スパーク、マッスル・リベンジャー、マッスル・インフェルノ)
- それぞれの技の解説は個別の記事を参照。キン肉星・キン肉大神殿の「フィニッシュ・ホールドの壁画」に描かれた三つの必殺技。いずれも絶大な破壊力を誇る必殺技であり、強靭なパワーとテクニックが必要な難解な技ばかり。キン肉王族の代々の王位継承者はこの奥義すべてを体得することを義務付けられているとされているが、キン肉真弓はどれも体得できておらず、そのあたりの設定は曖昧になっている。
キン肉族の祖先であるシルバーマンが兄・ゴールドマンとの決戦前夜に万が一のことを考えて、完成しきれなかった真の必殺奥義を後世に託すために壁画として遺したものである。
壁画の奥義を本来のムーブとは異なる間違った形で体得した者には天罰が下り、偽のマッスル・リベンジャーを使用したキン肉マンマリポーサは壁画から発せられた光によって黒こげになった。流石は虐殺王さんやで・・・。 - フェイスフラッシュ
- キン肉王族の素顔から発せられる神秘の光。素顔が少しでも現れると強烈な光が放たれ、その光は腐ったドブ川を魚が泳げるほど清く澄んだ川に変える、鋼鉄を飴のように曲げる、鉄柱を溶解させる、死んだ超人を復活させる、新たな星座を作り出すなど、まさに神のごとき奇跡を起こすことができる。ただし、キン肉王族であれば誰でも使用できるというわけではなく、大王であるキン肉真弓はこの力を使用することはできない。
フェイスフラッシュを使用するには、禁断の聖地「筋肉の滝」から流れる知恵の水を浴びなければならない。キン肉王族の血族ではないキン肉マンスーパー・フェニックスが使用できたのは母親が忍び込んで知恵の水を飲ませていたからである。
作中では、スグルとアタル、フェニックスの他にキン肉万太郎も不完全ながらも使用している。 - 肉のカーテン
- アニメ版での名称は「キン肉ガード」。鉄壁の防御力を誇るキン肉族に代々伝わる防御法。全身が鉄のような固さになり、さらに敵から受けた攻撃エネルギーを吸収して自分のエネルギーにする事ができる。スグルの祖父にあたるキン肉タツノリは、敵に捕らわれの身になっても、三日三晩この肉のカーテンを続けた事で無事に生還している。ただし、弱点や急所への攻撃は防ぎきれない。源流はシルバーマンの「パーフェクトディフェンダー」。そのおぼろげな伝承を元にタツノリが技として完成させている。
- キン肉泳法
- キン肉族に代々伝わる泳ぎ方。体を伸ばし、掌を前に向けるように突き出しながらバタ足を行う。カナヅチであるスグルや万太郎も、この泳ぎ方だと何故かかなり泳ぐことができる。
- マッスル・ラン
- キン肉族の戦士が相手の出方を探るときに使う戦法。相手の周囲をぐるぐると走り回る。
- ホワイトホール
- キン肉族の伝統芸の一つであるオナラ。臭いは強烈。
- 肉の制圧
- キン肉王家特有の王道の関節技。相手を座った状態にしてから自らの体をブリッジさせ、両足を内側から引っ掛け、両手をチキンウイングで絞り上げる。パロ・スペシャルを逆側からかけたような技。
キン肉アタルが使用しており、幼少の頃に地球に放り出されたスグルは学んでいないと思われる。 - 肉の豪雨
- キン肉王家特有の王道の投げ技。相手の脚を両腕で掴み、そのままフロントスープレックスの要領で投げる。肉の制圧と同様にアタルのみが使用。
関連項目
- キン肉マン
- キン肉マンII世
- 正義超人
- 火事場のクソ力 / 友情パワー
- マッスル・スパーク / マッスル・リベンジャー / マッスル・インフェルノ
- キン肉スグル
- シルバーマン
- キン肉真弓
- キン肉タツノリ
- キン肉アタル
- キン肉サダハル
- キン肉万太郎
- アレキサンドリア・ミート
- ビビンバ
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- キング・トーン
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