唐沢なをきとは、北海道出身、1961年生まれの日本の漫画家である。
作家の唐沢俊一の実弟であり、兄弟で作品制作を行う場合は唐沢商会名義となる。 妻はエッセイストの唐沢よしこ。
『怪奇版画男』で1998年の第27回日本漫画家協会賞受賞。
ビックコミックオリジナル連載の『電脳炎』で2000年の第46回文藝春秋漫画賞受賞。
概要
実験的、パロディ的な手法が特徴的。
「カスミ伝」では、話の大半を暗闇(完全なべた塗り)の中進行する回や、全登場人物が全く同じ潜水服を着て進行する回、別紙のシールを貼って読者が完成させる回など、全編マンガの手法を逆手にとった。「怪奇版画男」では連載中ほぼすべてのページを版画を彫って擦るという“暴挙”に。
兄俊一の影響を受け幼少時よりの特撮ファン。特撮ファンではなかった妻よしこも「ウルトラマンタロウ」を見たことを契機にズブズブとハマり、晴れて夫婦そろっての特撮ファンに。
2006年には念願の円谷プロダクション公認怪獣マンガ「ウルトラファイト番外地」を発表、現在はイブニングにて特撮舞台裏マンガ「ヌイグルメン!」を連載中。
版権を取らずに制作された微妙な偽キャラモノ(パチモン)を偏愛しており、フィギュア王連載の「パチモン大王」を同人誌として自主制作・販売している。
また、ハピネットロビンの「キューティーハニーアートコレクション」ではキューティーハニーフィギュアのデザインも手掛けており、2005年の夏のワンフェスではイベントカラー版「黒ハニー」も限定販売された。
カスミ伝
2008年にビームコミックス文庫から復刊されたバージョンには、1988年から1989年まで少年キャプテンで連載していた漫画に加えて、描き下ろしと、さらにSF作家の横田順彌氏の解説、漫画評論家の夏目房乃介氏の解説、さらに特別書き下ろしに『エマ』の森薫氏の『唐沢マンガとわたくし』が収録されている。
怪奇版画男
単行本はバーコード部分と作中の演出(プリントゴッコ・マックからの出力など)以外内容の95パーセント以上が版画を彫って刷ったものという狂気の漫画(?)
どんどん作者の版画の技術が上がり、部分的にカラーになり最終的には版画でオールカラーという暴挙に打って出てる。 内容ではなく手法がギャグという本末転倒。
関連動画
関連項目
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