大丈夫?ファミ痛の攻略本だよ?とは、エンターブレイン刊行の攻略本の帯に必ずと言っていいほど表記されているキャッチフレーズを揶揄した物である。
概要
発行元がエンターブレインだと、必ずと言っていいほどこのキャッチフレーズが帯に書かれている。これは、ゲーム情報誌『ファミ通』の編集スタッフが『責任編集』で編集しているため。
…が、しかし、時として誤情報や編集者の思い込み、偏向が、攻略本を凶器にする。
凶器の一例
ファイナルファンタジータクティクス大全 (黒本)
ファイナルファンタジータクティクスでは敵キャラクターの装備品を盗む事が出来るシステムがある。ただし、特定のスキルを備えた敵からは、絶対に盗む事が出来ないようになっている。
しかし、この攻略本では、その絶対に装備を盗む事が出来ない敵から、装備を盗む事が可能だと言いきった。
これは開発側が情報漏洩防止のためにダミーを混入させたデータをファミ通編集部に提供し、それを十分に検証しないまま掲載してしまったのが原因とされている。言うまでも無いが、攻略本に記載するデータは出版社が自力で調査・検証したものを使うのが原則であり、この件の落ち度はファミ通側にある。
十分にレベルを上げ、即死や、吸血を防ぐアイテム類を完璧に揃え、ステータス異常を完璧に備え、何度も何度も挑戦した、英霊たちの血涙が乾く事は無い。
真・女神転生 公式パーフェクトガイド
150箇所以上の誤情報により、もはや攻略本として機能していない。Web上に訂正記事が上がっているが、一目見てわかるほどの酷さである。
ファンタシースターシリーズ パーフェクトバイブル
真・女神転生の公式パーフェクトガイドと同じく、掲載データに多くの誤植、間違いが目立つ。
その量はファンタシースターユニバース以降の各ファンタシースターシリーズで出版される度に増していき、ポータブル2のパーフェクトバイブルにいたっては、ファミ通で訂正しきれないほどの誤植、間違いが発見された。
そのためファンの間では、ゲーム中に登場する『名前の末尾に「~ック」が付けられた、メーカー製のまがい物の武器』にちなんで 「バイブルック」と呼ばれている。
公式でもWeb上で訂正記事を書いているが、有志により更なる誤りが指摘されている有様。
「Wikiの丸写し」に関する噂話
上記のエピソード以外にも、「ファミ通が攻略Wikiから情報を丸写しし、誤字や誤情報を含めそのまま載せてしまい、丸写ししたことがバレたことがある」という話が挙げられることがある。
しかし、この情報に関しては下記動画での調査ではデマであるとされている。
「ゲーム『テイルズオブリバース』で、ゲームラボが攻略Wikiの内容を丸写しした」という話が、2006年の2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)の書き込みから誤って広まってしまった可能性が高い。上記動画では実際にインターネットアーカイブで移転前のWikiページを閲覧したり、当時発売された攻略本とWikiの内容を確認したりしており、ゲームラボが攻略Wikiのほぼ丸写しであることが判明している。また、ファミ通攻略本についても調べたものの、攻略Wikiとの内容の一致箇所は見つからなかった。
なお、FINAL FANTASY XIのファミ通攻略本において、料理システムのアップデート(第二次食事革命)が発生した際に、ファミ通攻略本の丸写しの疑惑が発生したことはある。具体的に述べると、調査に時間のかかるはずの情報を二週間前後の時間でファミ通が攻略本に掲載しており、「当時料理システムの調査結果がユーザーの手で作り上げられつつあった『したらば掲示板』から情報を持ってきたのではないか?」という疑惑が上がっていた。
ただし、したらば掲示板のテンプレの項目が95件なのに対しファミ通攻略本の項目は25件と、したらば掲示板の版ほど調査が困難な量ではないこと、また、したらば掲示板とファミ通攻略本の片方で数値が正しく、もう片方で数値が間違っている項目が4つある。つまり、参考にした可能性はあっても少なくとも「丸写し」と断定できない。そもそも、この件では、ファミ通の情報元とされているのは最初に挙げた「攻略Wiki」ではなく、したらば掲示板になっている。
また、ワンダースワン版のロマンシングサガでは個人攻略サイト『Romancing虎の巣』から雑誌『ファミ通ワンダースワン』Vol.10が情報を丸写ししていたことが判明している。この際は、Romancing虎の巣の管理人が問い合わせを行い、ファミ通側から謝罪の言葉を受けている。後日次号で訂正を行うとしたものの、Vol.10の時点でVol.9の発刊から1年以上の時が経っており、次号のVol.11も発刊されないまま終わってしまった。恐らくワンダースワンが斜陽の時期で、雑誌自体が出せなくなってしまったと思われる。
関連項目
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