小湊鉄道(小湊鐵道)とは、千葉県内で鉄道を運行・保有する第一種鉄道事業者およびバス会社である。
概要
小湊鉄道は京成電鉄の関連会社であるが、多数の関連企業を有する小湊グループを独自に形成している。
「小湊鐵道」が正しい名前であるようだが、「鐵」の字は旧字体のため「小湊鉄道」と表記されることが多い。
鉄道
小湊鉄道の気動車キハ200形 |
市原市の五井駅から、夷隅郡大多喜町の上総中野駅までを結ぶ路線を保有している。
元々小湊鉄道は、五井駅から安房郡小湊町(現在の鴨川市)の誕生寺へ参拝客を輸送することを目的に設立された。
しかし、上総中野駅以降は資金不足に陥ったことや、国鉄木原線(現在のいすみ鉄道)が上総中野駅で接続したため、以降の計画は中止された。
ただし、いすみ鉄道とは線路こそ繋がっているものの直通運転が行われたことはない。近年では横断乗車券を発売するなど連携を強めつつはある。
また、小湊鉄道は海士有木駅からJR千葉駅への延伸を計画し、鉄道事業者の免許交付を受けたが、資金不足等の理由により建設されず、千葉急行電鉄へ免許を譲渡。後に千葉急行電鉄が倒産したため、京成電鉄が引き継ぎ、現在の京成千原線となった。
路線一覧
車両一覧
- キハ200形
- 画像の車両で、総勢14両。小湊鉄道線は長らく全てこの車両で運転されていた。
「ニコニコ鉄道・総合コミュニティ」の画像のように、五井駅に行けば出番を待つキハ200形の集団をいつでも見ることができる。 - 1961年から1977年まで17年かけて増備されたため、今では稀少なプレスドアを用いた車両(キハ201~206)がある一方で、最終増備車(キハ211~214)はユニットサッシになっているなど意外と形態差がある。
基本的に国鉄のキハ20形を参考にした両運転台車だが、京成赤電風の2灯ヘッドライト、オールロングシート、トイレなしなどの特徴がある。イベント用にクロスシート車があれば乗っててなお楽しいんだけどなあ・・・
国鉄風の車体カラーとデザイン、そして沿線の豊かな自然により、鉄道写真の被写体として根強い人気がある。一部の車両には今では珍しい反射板が取り付けられているのもポイント。 - ほぼすべての営業車が冷房化され、1両単行での運転から4両での通勤・行楽輸送までこなす、オールマイティな車両である。
- キハ40形
- 元JR東日本のキハ40系の一族。
- 上記キハ200形の初期車はさすがに2021年の時点で60年の車齢となり、老朽化が隠せなくなってきたためにその置き換え用として導入された。元はJR東日本の只見線などで使われてきたキハ40 2021と、キハ40 2026を譲受し、それぞれキハ40 1、キハ40 2に改番して2021年から運転開始している。さらに、3両が譲受され(キハ40 1006・2018・2019)、順次導入される予定。
- キハ5800形(休車)
- もともとは今の飯田線で使われていた、買収国電(私鉄の買収により国鉄に編入された電車)の生き残りである。小湊鉄道に2両導入され、2灯ライトをつけて気動車に改造された。
かつての小湊鉄道線ではこのキハ5800形をはじめ多種多様な車両が在籍していたが、整備や運用の効率化のためにキハ200形に統一されることとなり、その最終増備車によって運用を外れた。
現存するキハ5800形は解体を免れ、今も車庫の中で眠っている。もはや自走はできず塗装も痛みつつあるが、イベントで庫外に引き出され撮影会が催されたこともある。
これらのほかにもSLが3両五井機関区敷地内で保存され、申し出れば見学させてもらえる(車庫内および線路内には立ち入れない)。
バス
主にJR外房線、JR内房線、小湊鉄道線の沿線および千葉駅周辺にて定期路線バスを運行している。一般的に「小湊バス」と呼ばれている。
房総半島から東京湾アクアライン経由の羽田空港、横浜方面や東京方面への高速バスを運行しているほか、観光バスの運行も行っている。外房線(特に茂原駅以南)が荒天などで運休となった場合、小湊鉄道のバスによる代替輸送が行われることが多い。
タクシー
かつてはタクシー事業も行っていたが、現在は子会社が行っている。
以下、子会社と主な営業エリア。
- 小湊鉄道タクシー
- 千葉市を中心としたエリア
- 小湊タクシー
- 市原市沿岸部を中心としたエリア
- 牛久タクシー
- 市原市牛久を中心としたエリア
- 木更津タクシー
- 木更津市を中心としたエリア
- 大多喜タクシー
- 夷隅郡大多喜町を中心としたエリア
ゴルフ場
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
関連リンク
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