悲しき悪役(哀しき悪役、悲しい過去のある悪役)とは、
概要
多くの場合は悲しい過去を背負っていることが多いので、悲しい過去のある悪役などと呼ばれることもある。
通常、何ら理由もなく悪事をなしたり、悪に堕ちることなどはないので、なにかしらの理由があって悪に堕ちるわけだが、そのうち客観的に見て悲しい事情や過去のある悪役のこと。対義語は絶対悪。
その悲しい理由というのは様々だが
- 敵対する気はないのに、迫害されたため悪にならざるを得なかった。
- 元は善良であったが、悪役に洗脳されたり、利用されたりして悪に染まった。
- 世界が世紀末になって悪に堕ちなければ生き残れなくなった。
- 〇〇人、〇〇族に大切な人を殺されたため、その民族や人種全てを殺すことを望む復讐鬼になった。
- 虐待や事件事故で性格が歪んでしまった。
- 故郷を滅ぼされたから
- その性質上、生きるため人間を食べるなどしなければ生きていけない種族に生まれてしまったから
- 人々に試練を与える天使として神に作られたが、その結果悪魔だと解釈されるようになってしまった
- 自分はボスが正義だと思って仕えているが、ボスがそうではなかった
・・・などなどがある。当たり前だが何が悲しい過去で何が自分勝手や自業自得な事情であるかは客観的に決まるため、悲しき悪役に当てはまらないという意見と評価が分かれたりするキャラもいる。「元は三大天使の一体であり、公正な政治でデジタルワールドを守っていきたいと思っていたが、人型デジモン贔屓の政治が行われていると感じたり、三大天使の中で自分だけが獣型ということに不満を抱くようになり、それを黒幕に付けこまれ闇落ちした」みたいなのはまだ同情される悲しき悪役だが、「街を守るいいヤクザだった祖父を殺された」みたいな客観的に見て「それは逆恨みなのでは」というような理由で悪に堕ちた者は悲しき悪役とされないことが多い。
また、悪役ではあるがその悪役が尽くしていたボスや敵女に用済みとして処分されたり裏切られたり、ギャグ調の憎めない悪役だったのに惨殺されたりする場合もこういわれることがある。
悲しき悪役は嫌われるか
「悪役にも悲しい理由や過去があった方がリアリティがある。感情移入が出来る」というような意見もあれば「悪役は絶対悪であって欲しい」「悪役くらい気持ちよく殺されてくれ」「実はいい奴だったとか要らない」という意見もある。悪のカリスマみたいなキャラが実は悲しい過去があったみたいな後付けがされるとがっかりされることもある。
別の正義がある悪役
「どっちも自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ。」 ードラえもんー
「善と悪とは絶対的なものではなく、立場が変われば逆転するものだという事だ。」 ーデジモンテイマーズー
「悪の反対は善、善の反対は悪じゃ。正義の反対は、別の“正義”あるいは“慈悲・寛容”なんじゃよ」 ーパワプロクンポケットー
「宇宙が破滅することを防ぐために少女たちに悪質な契約を結ばせる」「デジタルワールドを破滅させるような強大な敵に対抗するためリアルワールドに侵攻したりクルモンを拉致する」「飢餓や戦争のような無くなった方がみんなが幸せになれるものを消し去る」・・・悪役であっても、なんらかの別の正義、大義名分を持っているということも多い。「正義の反対は別の正義」ということはしばしば語られることである。なお、野原ひろしは「正義の反対は別の正義」と発言したことはなく、「言っていない台詞」なのだが、同様のニュアンスの台詞はドラえもんやデジモン、パワプロクンポケットなど様々な作品で言及されている。
これも、「単純な勧善懲悪は子供向けの戦隊モノみたいで浅い」「リアリティがない」など肯定的な意見もあるが、「悪役に正義とか要らない。徹底的な悪であって欲しい」という意見もある。
「別の正義がある悪役」の記事も参照されたい。
悲しき悪役の一覧
- イムホテップ(ハムナプトラ)
- カーネル(北斗の拳)
- キメラモン(デジモンアドベンチャー02)
- キングコング
- ケルビモン(デジモンアドベンチャー02、デジモンフロンティア)
- 賢木儁一郎(おおかみかくし)
- ジュラル星人(チャージマン研!)
- ダスクモン/ベルグモン(デジモンフロンティア)
- ダークプリキュア(ハートキャッチプリキュア!)
- デーヴァ(デジモンテイマーズ)
- ハート様(北斗の拳)
- パラガス、ブロリー(ドラゴンボール)
- マグニートー
- マミーモン&アルケニモン(デジモンアドベンチャー02)
- モヒカン(北斗の拳)
・・・などなど。
関連静画
関連項目
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