株式会社ウェザーニューズ(英:WEATHERNEWS INC.)とは、千葉県千葉市美浜区に本社を置く世界最大級の気象情報会社である。
概要・沿革
「Always WITH you !」を経営理念に掲げ、24時間365日、世界中の気象を観測、解析、分析、予測をしている気象情報会社。
1986(昭和61)年6月にアメリカの気象会社「オーシャンルーツ」の日本法人のうち、陸上・航空部門を買収する形で東京都港区で設立。1993年10月には、元々は親会社だった「オーシャンルーツ」全体を買収し「海運向けサービスのグローバル展開」をスタート。ここから、現在のグローバルサービスがスタートした。
1999年2月には、今でこそ当たり前となっている携帯電話での気象情報が入手できるサービスがスタート。当初の有料サポーターは4人からのスタートであった。携帯電話からスマートフォンに時代が移っていく中、アプリは当初苦戦していたが盛り返し、2021年9月時点でのお天気アプリ「ウェザーニュース」の累計ダウンロード数は2600万回を超えているという(有料会員数は現在非公表)。
さらに2000年12月には、BSデジタル・データ放送向けの放送がスタート(BS910chの開局、2016年9月30日放送終了)。同時に、気象会社としては世界初となる株式上場を果たす。
2008年8月には、現在のウェザーニューズの大きな特徴の一つである「サポーターからの情報」を元に、サポーターとともに気象予測をするためのGPE-Cornerを設立。
そして2009年4月には、今ではお馴染みとなっている、「"放送" と "通信" が連携した、新しい PC デスクトップメディア、サポーターとともに創る24時間ライブ気象情報番組『SOLiVE24』」がスタート。次々と新しい企画を放送しながら(時には総務省に怒られながら)、チャットなどを通じて交流をしているほか、2011年3月11日に発生した東日本大震災の時にはいち早く地震に関する情報を提供し続けていた。
気象庁とぶつかることも往々にしてあるが、気象庁が対処しない細やかな民間需要をウェザーニューズを埋めてることもあり、おおよそ補完関係にある。
その他、気象衛星の打ち上げ、ソラテナ等、とにかく気象に関するいろんな事業を展開している。
2017年1月17日にはMetnext SA(フランスの気象会社)を完全子会社化した。
2018年4月16日より24時間ライブ気象情報番組は、より気象情報に重点を置いたスタイルとなった「ウェザーニュースLiVE」にアップデートされている。
niconicoとのつながり
ネットを通じて24時間365日生放送をしている「ウェザーニューズ」とネットでの生放送配信サービスを提供している「niconico」との繋がりは、2012年11月12日からスタートの「【お天気お姉さんがニコ生やってみた】ウェザーニュース」という「SOLiVE24」がさらに砕けた感じの生放送をスタートさせたあたりから始まった。
その後、「ニコニコウェザーニュース」⇒「ニコニコウェザーニュース3(さん)」へと名称が変わっていく中で、SOLiVEとはまた違った表情を見せるキャスターたちの表情にサポーターたちは暖かい目で見守るようになっていった。
さらに、この生放送が好評であることからか、本線(「SOLiVE24」のこと)をニコニコ生放送との同時放送をする機会が増えていった。特に、台風が接近・上陸した際などの災害時には、Mスケールの段階が下がるまで垂れ流しで放送かつニコニコ生放送のコメントも拾うようになっていった。
また、流星や月食などの天文現象を取り扱う「SOLiVEスター」などの特別番組は本線に先駆けて事前番組を放送したのち、本線との同時生放送という構成で配信している。
2014年12月23日に行われた「そら博 2014」にて正式に、niconicoとウェザーニューズが協力していくことを発表。この発表には、実はウェザーニューズ元社員であるニワンゴの杉本誠二社長が出演した。
その後、決まった時間帯の30分間(07:30-08:00・11:00-11:30・13:00-13:30・17:00-17:30・19:00-19:30)に本線を利用して気象情報を提供する「ウェザーニュース UPDATE」の生放送配信や、その日にあった気になる気象情報を取り上げ動画として配信するようになり、niconicoを利用した動きがより一層強まった。
2015年11月2日からは「SOLiVE24」本線の完全配信がスタートしたことから、こちらを「第1チャンネル」と呼ぶようになり、niconico向けの番組は別途開設された「ウェザーニュース第2チャンネル」での配信に移行。「ニコニコウェザーニュース3(さん)」の最終回からはこちらで放送となったほか、イベント中継なども引き続き行われてきた。
2017年11月から「SOLiVE24」本線の番組コンセプトがそれまでのバラエティー感満載のお天気番組から天気情報とウェザーリポートの紹介を軸とした気象情報寄りの番組へ転換されることとなり、niconico向けに5年間放送されてきた番組も「ニコウェザー5(GO)」の2017年10月31日の放送をもって終了。この回のメインを務めたウェザーニュースキャスター山岸愛梨は「普通のプレミアム会員に戻ります」と言い残し、テレビちゃんの人形を机に置いて番組を締めた。
これ以降本線という概念はなくなり、同月より第2チャンネルは主に「SOLiVE24"生"番組振り返り」と題した、これまでは本線で放送されてきた担当番組終了直後のキャスターが感想を伝える番組用のチャンネルとして使用されることとなる。しかし、2018年3月に今度は「SOLiVE24」自体が4月から「ウェザーニュースLiVE」に改編されることが発表され、振り返り番組もスタッフが割けないという理由で「お休み」することとなった。なお、当初は3月31日で終了することとなっていたが、新スタジオ整備が間に合わないことが終了予定前日の3月30日の「SOLiVEイブニング」になって発表され、急遽4月16日に開始が延期。このため振り返りも「SOLiVE24」の最終日となる2018年4月15日まで延命された。
「ウェザーニュースLiVE」への改編後、「ウェザーニュース第2チャンネル」はイベントの配信とライブカメラ中継で計3度ほど使われただけで使用されなくなる(閉鎖はされていない)。また、番組改編の波で露出が減りかけていたウェザーロイドがVtuberブームで蘇ったものの、それらの特番はYouTubeでの配信となり、niconicoはニコニコ生放送で「ウェザーニュースLiVE」を配信し、番組へのコメント受け付けの媒体という形に一旦落ち着く。近年番組が急速に認知された一因とも考えられる「切り抜き動画」に関しても圧倒的にYouTubeへの投稿が多い。
一方で、YouTubeの配信へのコメント投稿は独特の敷居的なルールが自然形成され、番組側から注意が書かれるような状況なのに対し、ニコニコ生放送は良くも悪くも相変わらずのノリで番組側も慣れているのか、コメント拾いも行い、キャスターが運営コメントを入れたり、主にニコニコ生放送のコメントが作り出すブームも監視して番組に取り込んだり弄んだり煽ったりしており、かつての緩さを自ら発信するスタイルから、一見きっちりしたフォーマットの番組としつつ、視聴者からのコメントに乗っかって緩さを生み出すように変化した形で続く…かと思われた。
しかし、2022年2月25日より『社会的にも問題となっている「誹謗中傷・ヘイトコメント」への対応。 これまでは基本的にネットの良心を信じてきましたが、キャスターに対するセクハラ等が看過できない状況』(ウェザーニュースLiVE公式Twitter 2022年2月28日ツイート)との見解により、キャスターが直接ニコニコ生放送及びYouTubeのコメントを直接リアルタイムで見る方式を取り止め、2021年1月まで演出として使用してきたもののシステムの都合で使えなくなっていた「スタッフ側で送られたコメントを抽出し、吹き出し型のテロップで出すスタイル」を放送システム改修により「コメントぽよんシステム」(同ツイートより)として再開し、キャスターはこのテロップコメントのみを見て適宜拾う形に運用を変更する。その際、ニコニコ生放送は改修後のシステムでは対応できないとのウェザーニューズ側の技術的な理由でコメントを拾う対象からは外れた。
2022年2月25日以降も放送の視聴とニコニコ生放送の画面にコメントを流せる機能に変化はないが、ニコニコ生放送を通じた直接的な番組参加はできなくなっている。
「あいりんはこっち側」
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関連項目
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