概要
子供に対して有害であるため、子供は親に対して嫌悪、恐怖などの負の感情を抱く。
種類については大きく2つに分けられる。
- 支配タイプ・・・親にとって理想の子どもを作る。状況によっては子の意見や考えを封殺。親の異常干渉から逃れることが難しい。親が離婚している場合は支配力の影響が強まり片親疎外症候群を引き起こす。
- 放置タイプ・・・ネグレクト(育児放棄)。最悪の場合、危害を加える方向に走る。親の再婚による新しい親からの暴力行為を実親が無視することなども挙げられる。
いずれにせよ虐待であり、子の尊厳をないがしろにすることとなる。
支配タイプはさらに細分化され、教育ママ的なものやサンドバックにしているもの、自分の信仰している新興宗教を押し付け、礼拝や教義を押し付けるなどに分かれる。
発祥はスーザン・フォワード著の日本語訳版「毒になる親 一生苦しむ子供」とされる。よく使われるようになるのは2001年以降である。現在ではインターネット上に毒親のチェック表などもある。また、自身は毒親に育てられたと表明する人たちが多く、どこまでが躾でどこからが虐待(毒親)になるのかということも問われている。
事例
支配タイプと放置タイプの2つのタイプについて、代表的な事例を挙げる。事件の詳細は省略する。
支配タイプの場合、子供が親を殺害する事件が多く、子供には同情的な気持ちが集まりやすい。
放置タイプの場合、親が子供を殺害する事件が多く、基本的に子供は反抗する力が弱い小学生以下となる。
支配タイプ:南幌町家族殺害事件
2014年10月1日に発生。女子高生が母親と祖母を殺害した事件。
祖母が家族を支配しており、女子高生は日常的に虐待を受けていた。その支配に耐えられなくなり犯行に及んだ。
放置タイプ:大阪2児餓死事件
2010年7月30日に発生。母親が子供2人を育児放棄により餓死させた事件。
交際相手と過ごし育児を放棄していた。自宅に子供2人を閉じ込め1か月以上放置させたことにより餓死させた。
裁判により懲役30年の刑が確定した。
支配タイプ:滋賀県9浪女性母親殺害事件
2018年1月19日に発生。医者になるよう強く要望した母親を実の娘が殺害した事件。事実が知るに連れ母親の異常ぶりが明らかになる。自分の学歴コンプを娘を使って晴らそうとし、風呂まで一緒に入る、無許可で持っていたスマホを叩き壊して所持を許可していたスマホに罵倒の文章を送る、看護師の内定を取れていたのに蹴らせた挙句に夜通し罵倒するなどの苛烈な教育虐待を行なっていた。
殺害したあと、犯人はSNS上に「モンスターを倒した。これで一安心だ」という書き込みをしている。
裁判官からも同情され、一審の懲役15年判決を破棄し懲役10年の判決が確定した。
ニコニコ大百科に記事がある事件
ディー・ディー・ブランチャード殺害事件・・・支配タイプ。母子家庭で母親が代理ミュンヒハウゼン症候群だった。
秋葉原通り魔事件・・・支配タイプ。母親がスパルタ教育をしていた。(母親を殺したわけでも母親が全ての原因であるわけでもないが、毒親であるという報道があったため記載)
安倍晋三射殺事件・・・放置タイプ。母親が新興宗教にのめり込みネグレクトされていたという。
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関連項目
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