総合車両製作所とは、神奈川県横浜市金沢区に本社を置く、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)グループ企業の鉄道車両製造メーカーである。英語表記はJ-TREC(Japan Transport Engineering Company)。本稿は、同社横浜事業所についても記述する。
※新津事業所製造については、「総合車両製作所新津事業所」を参照
概要
東急車輌製造の収益環境が厳しくなったことにより、親会社の東京急行電鉄株式会社が危機感を持ったことから、同社鉄道製造事業部門をJR東日本に製造技術等の完全譲渡を提案、JR東日本も今後の新幹線・在来特急等の車両技術開発や承継、及び海外事業展開も必要されていたことなど双方の思惑が一致したことから、これに合意。2011年11月9日の新会社設立(新東急車輌製造)を起源に、2012年4月12日にJR東日本の子会社として、現社名に変更した。なお、旧東急車輛製造は、「横浜金沢プロパティーズ」に名称変更の上不動産賃貸業に転換されたが、2016年10月1日を以て東急電鉄に吸収合併され解散した。
現同社での車輌製造実績があるのは、JR東日本向けではE657系、E233系7000番台、京急の新1000形などがある。2012年9月4日にJR東日本・西日本旅客鉄道共同開発となるE7系新幹線電車の製造にも、川崎重工業・日立製作所・近畿車輛及び同社が参画し、JR東日本向けに5編成受注をし、2014年5月12日に第1編成(F7編成)が完成した。
2014年4月1日に、JR東日本より通勤・近郊型電車の設計・製造に特化した新津車両製作所の資産・事業等(社員の雇用形態を除く)を、総合車両製作所に継承。同所を「総合車両製作所新津事業所」と改組し、鉄道車両製造の一元化がこれで果たすことになる。
東急車輌製作所時代には、E2系、E3系の新幹線電車をはじめ、E655系や京成AE形(二代目)等を製造した。
JR東日本では数少ない自社名(ジェイアール東日本、JR等)が明記されていない子会社である。
製造車両(総合車両製作所横浜事業所)
- 製造中・製造予定:京王5000系(2代目)、都営5500形、東急2020系(並びに東急6020系)(■■)、E353系、相鉄12000系
- 新幹線電車:E7系、E3系(山形新幹線対応の改造のみ)
- 在来特急電車:E657系、E353系、TRAIN SUITE 四季島用車両
- JR東日本一般形電車:E233系(高崎・宇都宮線/埼京線/横浜線)/E531系(常磐線・水戸線)/E721系1000番台
- JR東日本蓄電池駆動車:EV-E301系
- JR東日本一般形気動車:HB-E210系、HB-E300系
- 関東民鉄向け:小田急4000形/京急新1000形/東急5000系/相鉄11000系/京成3000形/東急5050系/西武4000系(改造)
- 関西民鉄向け:南海8000系/南海12000系/
- 地方民鉄向け:静岡鉄道A3000形/
- 地方公営会社向け:東京都交通局10-300形
- 案内軌条式鉄道向け:横浜シーサイドライン2000形
- 第三セクター向け:青い森鉄道703系(E721系)
- 海外鉄道事業者向け:タイ国バンコク・メトロパープルライン車両
関連動画
関連商品
総合車両製作所に関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
関連コミュニティ
関連項目
- 1
- 0pt