概要
俳優、タレント、芸人、アイドル、歌手、ミュージシャン、声優、司会者、文化人、アスリート、パフォーマー、YouTuber、Instagramer、などなど、非常に幅広い人々を指す。
YouTuberがカウントされていることから、ニコ生配信者、VTuber、ゲーム実況者も、それを本業として稼いでいる場合は、その人たちも芸能人と呼べるのかもしれない。
上記のような職業に比較的新しいものが多い事から「戦後に生まれた言葉だろうか?」と思う人も居るかもしれない。しかし、能や歌舞伎や狂言などの古典芸能の関係者、あるいは舞妓などといった、古くから存在する職業も「芸能人」の範疇に入るし、旧字で「藝能」と書いていたころから存在する言葉である。
例えば雑誌『民俗藝術』の昭和4年(1929年)4月号に掲載された折口信夫『偶人信仰の民俗化竝びに傳說化せる道』に、
といった文章が掲載されているようだ[1]。
芸能人は正社員としての就職ではなく、あくまで事務所との契約であることが少なくない。芸能の分野にもよるが、上下社会でもあり、人間関係もよくないことも多い他、一生競争する不安定な業界でもある。
また特に有名な方は否が応でも目立ってしまうため、日常やプライベートでも常に周囲の目や声があり、変装がなければ気が休まらない。スキャンダルを狙った記者はもちろん、一般人のスマホのカメラすらも恐怖である。(→有名税)
多くの人が注目することから、twitterやYoutuberとしては有利となりがちだが、余計なひとことで炎上してしまいやすい。いわゆる客寄せパンダとして、センスが皆無で知名度だけで政治家になってしまう点も問題となっている。
人気商売
「人気商売」とも言われるように人気の上下で仕事の量や質が決まってしまうため、人気が少ないうちはが給料も少ないことが多く、生活が持たなくなり芸能界を辞めてしまうものも少なくない。または自らの判断で/あるいは他者からの指示によって営業など「芸能界」に関わってはいるがスポットライトが当たることは少ない、裏方的な他の仕事に回ることもある。
人気が落ちてもそれまでの収入を元に生活して「大御所」的な立場として一定の仕事の需要があったり、あるいは後輩の指導をしたりする者もいるが、そこまで行ける人も一握りである。
この「人気」が「能力」と直結しているわけでもなく、その芸事の技術/能力自体では優れたものがあっても、視聴者などからの受けが悪ければ「人気」は落ちてしまう。この辺りは新世代に人気を奪われたり、流行に遅れたりなどの影響も大きい。
見た目は華やか
そんな厳しい業界にも関わらず、人気がある人々に限ってみれば華やかな業界でもあるため「芸能人になりたい」「(有名人)ちゃんみたいになりたい」と夢見る子供や学生は少なくない…が、そんな綺麗な世界ではない。
しかし上記のような厳しい現実も知られているため、リアルな就職/進路を考え始めるにしたがって、芸能人を目指さず無難に一般企業か公務員を狙う者のほうが多くなっていくようだ。
その他、アイドルや声優をオーディションによって選出する場合もある。
ただし詐欺もあるため要注意(後述)大抵は顔で選ばれる。
専門学校など
現在は様々な専門学校・養成所/スクールが各地に存在する。
俳優・女優・声優…など、現在、現役で活動している方々の顔写真が並んでいる事も多い。
当たり前だが、そこに入ればなれる訳ではないので要注意。
…ここで「そんなもの知ってる」「当たり前だろ」と思った方は正解である。
判断を誤ると…
謎の万能感・自分を特別な存在と勘違いして飛び込んでしまう方も中にはいる。
「勉強なんてかったるいし、高校中退して××になる」(→中退)
「俺はこいつらとは違う」「頑張っていればいつかは…」「皆カワイイって言ってくれるし」
実際に華々しいステージに上げるか否かは向こう側が決めることである。
大手有名芸能事務所だろうが声優事務所だろうが、利益にならない奴は舞台に上げてはくれない。
華々しい世界は才能や金・コネ、運すらない凡人のために用意されてはいないのである。
Youtuberなら動画がうpでき、自由に閲覧できるため「ステージに上がれる」と言えなくもない。ただし同じことを考える人は非常に多いため、センスが無ければ一瞬で埋もれてしまったり、再生数が伸びずそもそも報酬にすらならないといった別の問題がある。
「卒業生」
前述で様々な専門学校・養成所/スクールが各地に存在し、
俳優・女優・声優…など、現在、現役で活動している方々の顔写真が並んでいる事も多い
…という事を述べたのだが、実際は現役の方を在籍だけさせて卒業扱いにすることで
「卒業生」としている場合もあるため、そういった意味では嘘・詐欺ではない。
詐欺
特に突き詰めたものに「オーディション詐欺」などがある。
夢と欲求を巧みに突き、才能を誤認させ授業料その他を支払わせるもの。
街頭スカウトを行う詐欺もある。社名を名乗らなかったり連絡先が携帯しか無い、良いことしか言わない、やたら即決を迫るなど。超有名事務所だろうが何だろうが口先だけなら何とでも言えてしまうし、パンフレットもネットから適当に写真を引っ張って合成すれば作れてしまう。
とりあえず「夢への初期投資」という名目で多額を支払わせ
そのまま音信不通コースである。
自信過剰の状態でベタ褒めされれば図に乗ってしまいがちだが
「うまい話」は必ず疑うようにしよう。
詐欺でなくても
仮に公式な事務所であり詐欺でなくとも入ってくる人間は多い。
いくらでも代わりが利くため、結果的にわずかな席は壮絶な奪い合いとなる。
入ってくる人数が多ければ、凡人より才能・成績・容姿が優秀な人間も混ざってくるため
ただの凡人やナルシストが勝てる可能性は…お察しください。
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 7
- 0pt