「貨幣神ガメル」とは、テーブルトークRPG「ソード・ワールド2.0」および「ソード・ワールド2.5」に登場する古代神(エンシェント・ゴッド)の一柱である。
格言
「金は貯めるだけでは価値がない。正しく使ってこそ、価値がある」
「約束を破るべからず。約束を守るべく、全力を尽くすべし」(2.0版)
「価値を見定め、公平に分配せよ。流した汗と用いた知恵に、価値は宿る」(2.0版)
「借りを作るは悪にあらず。借りを返さぬことこそ悪と知れ」(2.5版)
「大きな財は、大きく使え。貨幣は巡り、幸せを運び、やがて大きな価値となって戻ってくる」(2.5版)
概要
バルバロスブックにてその存在が言及され、ラクシアゴッドブックにて特殊神聖魔法と共に正式に登場した信用と契約、貨幣経済を司る神様。
聖印は大きさの異なる四つの輪が重なった形をしており、神像の多くは、大きな天秤を手にした壮年の男性の姿をしている。
物々交換が主流だった神紀文明時代に、それぞれの価値を巡って起こる争いを鎮めるため、ライフォスが解決手段を広く募った結果、貴金属を加工して精緻な細工を施すことで、貨幣とすることを提唱し、その功績がライフォスに認められたことで第一の剣ルミエルに触れて神格を得たとされている。
現在のラクシアの共通貨幣であるガメル金貨、ガメル銀貨は、この神によって定められたものであり、神紀文明時代の遺跡からもガメル貨幣は発掘される。なんと、その形状や含まれている金銀の量は1万年以上も前から変わっていないとされている。
また、蛮族社会であっても(銀貨金貨を正確に造る技術が無い故の絶対的な流通量の少なさから、物々交換が主流でこそあるものの)、上位蛮族たちは金銭による取引を人族社会と同じように行っており、仕事の報酬として支払われることがある。また、ゴブリンを筆頭とする金銭取引の機会に乏しい下位蛮族であっても、ガメルの価値は理解しており、金貨銀貨で買収することが可能。と言えばこの神の影響力の大きさが理解できるだろう。
貨幣の生みの親ではあるものの、その性格は厳格で妥協を許さず、清貧を宗としており、信者たちにもそういった者が多い。
過剰な蓄財は推奨されず、多くの人々を幸せにすることを美徳としているが故に、意外にも浪費家も多い。
また、金銭をごまかすことはもちろんのこと、争いごとも禁じ、問題は話し合いで解決することを良しとしている。が、どうしても話し合いに応じない無法な輩には、武力行使もやむなし。ともしている。
貨幣の神というだけあって、金融や商売を生業とする者たちに信者が多く、金運をもたらす神という勘違いから博徒や山師の信者もいる。また、契約や約束事の神である故に、裁判官や治安維持組織の一員がガメル信者であったりと、信者たちの職業は非常に多様である。
神々の相関図においては、始祖神ライフォスと酒幸神サカロスと友人関係であり、2.5では伝令神パロと、相互に信頼関係を築いている。
そして贋金を始めとする嘘と詐術を司り、経済と社会の破壊を目的としている詐金神メイガルのことは「許し難い存在」として敵視しており、あちらからも「破壊する対象」の筆頭としてみなされている。
特殊神聖魔法
貨幣と契約の神らしく、贋金を見破ったり、公正な取引を守護するといった魔法が揃っている。ラクシアの金銭の信用はこの神様に守られていると言っても過言ではない。
また、高レベルのものは金銭と引き換えに術者を危機から守るものがあるため、《かばう》や《不屈》を習得しているファイターと相性が特に良い。
ディテクト・トゥルーコイン
フェア・プライス
ガード・トレーディング
フォーチュナリー・コイン
ライフ・インシュアランス
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余談
ちなみにラクシアゴッドブックにて、この神様の祭器である〈等価の天秤〉が登場しているが、なんとこの祭器、お金と名誉点があれば購入出来てしまうほどに世界に多く遺されている。その分、人を神に引き上げるほどの力は持たない。
また、WTで登場した〈グレンダールの七剛剣〉の逸話を見るに、第一の剣の古代神は、ライフォスを筆頭に、この神様を含めて7柱存在したようだが、名前の明かされていない1柱は神々の戦争で消滅した。とも考えられる記述が存在する。
関連動画
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関連静画
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関連項目
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