進学校とは、難関大学へ生徒を合格させることに力を入れている高校のことである。
概要
もともとは大学や短期大学への進学率が高い学校のことを指して使われていた言葉。しかし我が国における大学進学率自体が向上したことから、現在では難関大学への進学率が高い学校を指して進学校と呼ぶことが一般的。
大学等への進学を前提にしているため、全日制普通科を主体とする学科編成となっている(この点で農業・工業・商業・水産etc.の専門高校や、すでに働いている人などをメインターゲットにする定時制・通信制の高校とは異なる)。ただし理数科や英語科など職業教育以外の学科は併設されることがある。
それ以外にも
- 偏差値は65~(全国的に見ても優秀)
- 中高一貫校で中学受験組の生徒が多い(私立の場合)
- 歴史が長く、戦前の旧制中学校や高等女学校などにルーツのある学校が多い(公立の場合)
- 東大京大をはじめとする旧帝大や早慶などの名門私立、または国立大医学部などに多数の合格者を出している
- 意外と校則は厳しくはない。場合によっては制服が存在しないこともある
- 自由な教育方針。課題等の量は少ない(ほっといても生徒がすすんで勉強するため)
- 生徒の自主性を重んじた楽しい学校行事
といった特徴がネット上では挙げられる。
自称進学校
それに対して、"自称進学校"とか"似非進学校"と俗称されている学校もある。勉強に力を入れているけども、実力が伴わず空回りしている、そんな高校である。
全日制普通科を主体とする点では進学校と同じなのだが、一方で違う点として
- 偏差値は~65(その地域では優秀)
- 歴史が浅く、戦後に設立された学校が多い(公立の場合)
- 旧帝大や名門私立等に合格する者は1桁程度で、大半は二流無名大学や地元のFラン等へ進学。下位層は短大や専門。もっとも、一応学力レベルがそれなりにあるため高卒で就職する者は少ない
- 無駄に厳しい校則。服装検査などが無駄に多く、携帯電話の持ち込みも規制される
- 徹底した管理教育、誤ったスパルタ教育。異常に多い課題(そうしないと生徒が勉強しないため)
- 学校行事がつまらない。場合によっては修学旅行が存在しないこともある
といった特徴がネット上では挙げられる。ネットではこういった学校の出身者が自称進学校あるあるを自慢?し合うことがある。
また、かつて自称進学校では生徒の進学実績を重視しすぎるあまり、本来なら教えなければならない科目(大学入試にはあまり関係のない情報や家庭科、また1994年から2科目が必履修科目となったが、多くの大学の入学試験では1科目のみ、もしくは全く要求されない地理歴史科など)の授業を開講せず、空いた時間を他の科目の授業に振り替えるといったことが平然と行われていた。2006年に富山県立高岡南高校での履修漏れが報道されたことをきっかけに全国の600近い高校でこのような問題教育が行われていたことが発覚し、責任を感じた校長が自殺する事案まで発生している(⇒Wikipedia:高等学校必履修科目未履修問題)。
進学校を舞台とした創作
関連動画
関連項目
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