「面白そうなゲームがたまたま18禁だっただけ」とは、エロゲーマーの苦しい言い訳である。
概要
エロゲー(性的な要素を含む成人向け恋愛ゲーム)を嗜む紳士たちが、「別に18禁シーンが目的ではなく、シナリオの良さやグラフィックの良さに惹かれてそのゲームをプレイしているだけ」という若干苦し紛れにも聞こえるような言い訳をするときに用いる常套句である。
実際に「参入障壁の低さ」「使える表現の多さ」等を理由に敢えてエロゲーとして作られたゲームというのは珍しくない。Leaf・Key・TYPE-MOONなど、魅力の大半がエロ以外の部分にあるとされる有名メーカーも一定数あり、ヒット作が後に全年齢版も発売されたり、ブランドとして確立後にコンシューマに移行するといったことも多い。現代でもその年の良かったエロゲー作品を決める「萌えゲーアワード」では個別賞で「シナリオ賞」があるなど、本当に一定数は18禁シーン目的ではなくシナリオ目的で購入してプレイしているのである。
※補足だが「萌えゲーアワード」は厳密には18禁要素を含まない美少女ゲームもノミネート対象である。実際に「Summer Pockets(2018年大賞作)」「ISLAND(2016年主題歌賞)」など全年齢作品も受賞している。
元ネタ
2017年にぱれっとから発売されたゲーム「9-nine-ここのつここのかここのいろ」に登場するキャラクター、新海天の発言が元となっている。やっぱエロゲーじゃねえか!
本作主人公である新海天の兄・新海翔と天が仲むちゅまじく登校している際の会話である。
(前略)
天「あ~、あの人、電車で何回かみたことあるな~。一人で本読んでる人だ」
天「は?そんなエロゲみたいな設定、現実にあると思ってんの?」
天「たまたまだよ。
おもしろそうなゲームがたまたま18禁だったんですよ」「9-nine-ここのつここのかここのいろ」(ぱれっと)より一部セリフを引用
セリフ原文だと「おもしろそう」や「だったんですよ」など一部異なる点はあるが、使いやすいコピペ用にリアレンジされたものが定着している。
このゲームは2021年に全年齢PC版、2022年にはPS4・Nintendo Switch版(全年齢)が発売されているため未成年やエロゲ―が苦手な方でもセリフを確認することが出来る。
「9-nine-」コミカライズ版でも同様のシーンが登場するが、セリフの言い回しが若干異なる。
(前略)
天「いつも一人で本読んでるよ」
翔「ふうん…?実は副業でアイドルやっててファンに囲まれてるとかねぇ」
コミカライズ版のセリフの方がより近い形となっている。(こちらのシーンは現在、アプリ『マンガがうがう』で無料で見ることが出来る。)
なお、
新海天は白泉学園に通う1年生であるが、具体的な年齢は公表されておらず、ゲーム冒頭ですべての登場人物の年齢は18歳以上であるということだけは分かるため、年齢的な問題はセーフである。
18禁ゲームを買う際はしっかりと18歳を迎えてから買うようにしよう。
他作品で「スマホでネットしてるとエッチな漫画を広告で勧めてくるから」というような発言があったり、そういう系の作品にがっつり手を出しているキャラだと分かる。可愛いね。
関連項目
外部リンク
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