FM音源とは、電子音源の一種である。
概要
FM音源のFMとは「Frequency Modulation」の略であり日本語に訳すと周波数変調となる。
↓参考動画
周波数変調による音源は元々「クロスモジュレーション」という形で一部のシンセサイザーに組み込まれているのだが、一般的にFM音源として知られているのはスタンフォード大学のジョン・チョウニング博士が発見し、1975年に特許を取得した方式である。ヤマハは1977年にチョウニング博士からライセンスを取得、専用のICを開発することでそれまで高価だったFM音源の低価格化に成功し、1983年に発売したDX7によってFM音源が一般に普及することとなった。[1]
音源の仕組みについてはヤマハのサイトにもページがある。(関連リンク参照)
FM音源はシンセサイザー以外にも様々な場所で使用された。
- PC-88、PC-98、X68000、DOS/Vなど80年代のパソコンの音源
- アーケードゲーム … 数多くの筐体にFM音源が採用された、有名な所ではセガ・System16やコナミ・グラディウスIIなどがあげられる。またUFOキャッチャーの音源やパチンコ筐体にも採用された実績もある。
- パチンコ、パチスロの音源(主に90年代)
- 携帯電話の着メロ用音源
- コンシューマーゲーム機 … セガのハードやNEOGEO等に搭載された。ファミコンでは、コナミの「ラグランジュポイント」が唯一FM音源を使用していた。MSXも一部FM音源を搭載したソフトウェアがあった。
YAMAHAのFM音源
- OPL系- 2オペレーターのFM音源
- OPM系 - 4オペレーターのFM音源
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OPN系 - 4オペレーターのFM音源+SSG搭載
- YM2203(OPN) - 主要な8ビット、16ビットパソコンで採用。モノラルFM 3ch + SSG 3ch。
- YM2608(OPNA) - PC-8801のサウンドボード2、PC-9801-86サウンドボードで使用。ステレオFM 6ch + リズム6ch + SSG 3ch + ADPCM 1ch + ノイズ1ch。
- YMF288(OPN3-L)
- YM2610(OPNB) - NEOGEOで使用。ステレオFM 4ch(Bリビジョンでは6chに拡張) + SSG 3ch + ステレオADPCM 固定レート6ch + 可変レート1ch + ノイズ 1ch。
- YM2612(OPN2) - セガ・メガドライブで使用(このほか、SSG 3ch + ノイズ1chのカスタムチップを使用)。ステレオFM 6ch(1chだけDAC機能(PCM)を再生可能)。
- YMF825…家電向けのチップだが2017年よりMAKE市場向けに販売される。[2]
FM音源の入手方法
YAMAHA以外のFM音源
- ピコカキコ … ニコニコ大百科のピコカキコでは、手軽にFM音源を使用することができる。 → ピコカキコ:FMで遊ぶ
- VOPM … YAMAHA OPMを再現したVSTi。
- Dexed … YAMAHA DX7を再現したVSTi。
関連動画
関連商品
関連リンク
関連項目
- ヤマハ
- YM2151 / YM2203 / YM2413 (OPLL) / VRC7 / YM2608
- FMP / NRTDRV / PMD
- VOPM
- DX7 / DX100
- 初音ミク(衣装のデザインはDX7が元になっている)
脚注
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