概要
MARCHとは
- 明治大学(Meiji University)
- 青山学院大学(Aoyama Gakuin University)
- 立教大学(Rikkyo University)
- 中央大学(Chuo University)
- 法政大学(Hosei University)
をまとめた大学群の呼称である。
発生の経緯は諸説あるが、いずれも決定的な証拠に欠けるため現在も不明なままである。1960年代頃に生まれた言葉ではないかと考えられている。
東京六大学のうち、東京大学と早慶を除く3大学(明治、立教、法政)を基に偏差値的な見地から青山、中央を加えて作られた大学群であるという見方が有力である。受験業界では早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学等に次ぐ、関東所在の難関私立大学郡として扱われることが多い。また、偏差値の近い学習院大学(Gakushuin University)を含めてGMARCHと表記されることもある。
このうち明治大学、法政大学、中央大学は明治期の法律学校が前身であり、青山学院大学、立教大学はキリスト教系のいわゆるミッションスクールである。
世間的には関関同立とならび、この大学群まではいわゆる高学歴という扱いとなる。しかし某nちゃんねるを始め、特にネット上ではそれを否定する向きも多い。
受験生や学歴関係の話題ではおなじみの言葉だが、この5大学公式での活動は今のところない。ただし東京12大学広報連絡協議会にはいずれの大学も加盟している。(学習院大学は加盟していない)
各大学の概況
いずれの学校も文系学部は各予備校、企業などで上位校と位置づけられており、伝統もある。理系学部については、学校によってその位置は変動する場合が多い。大手予備校の偏差値では概ね文系60前後、理系55前後で推移している。
- 明治大学
明治14年に司法省法学校出身者たちによって設立された明治法律学校が起源。駿河台のビルキャンパス(リバティタワー)が有名。文系の1、2年次の学生が通う和泉キャンパスがある明大前駅(京王電鉄)で、名前に馴染みがある人も多いものと思われる。理系において理工学部・農学部は川崎市多摩区に、それ以外は中野にキャンパスがある。最近は人気芸能人が多く在籍したり、メディア露出が増えている。
- 青山学院大学
明治7年にアメリカのメソジスト監督教会の宣教師が設立した学校(女子小学校・耕教学舎・美曾神学校)が起源。全学生に「キリスト教概論」の受講が義務付けられるのが特徴。渋谷の大学といえば青学。しかし、立地ゆえか青学生は遊んでいるとの声も。幼稚園から高校まで続く付属校のブランド力が高いようである。現在は理系学部生が相模原キャンパスに通うが、文系学部の都心回帰に伴う偏差値の動向がポイント。
- 立教大学
明治7年にアメリカ聖公会の宣教師が設立した私塾(立教学校)が起源。本部キャンパスは池袋にあるが、前身の私塾は築地の外国人居留地で開学した。青々とした蔦に覆われた赤レンガの本館(1号館/モリス館)がシンボル。大学紹介等で使われる写真も大抵はこのモリス館である。新座キャンパスは埼玉県にあるが、都心からのアクセスは意外と良い。
- 中央大学
明治18年設立の英吉利法律学校が起源。一にも二にも法学部が有名で実績を上げている。実学を重んじる校風で司法試験や公認会計士試験等、資格取得に熱心な一方で、固い印象を持たれがちな大学である。本部は八王子市の多摩キャンパスにあり、文系学部生は4年間このキャンパスで学ぶ。理工学部は後楽園にある。法学系の不人気という逆境で地盤沈下が心配されるが、今後の行方に注目。
- 法政大学
明治13年に司法省の支援で設立された東京法学社、同22年設立の東京仏学校が起源。フランスの御雇外国人を学祖としている。シンボルは外濠沿いの市ヶ谷キャンパス(本部)にあるボアソナード・タワー。近年は学部増設を大規模に行ったりと改革には熱心なよう。経済学部・社会学部等がある多摩キャンパスは広大で緑も多いが、都心からのアクセスが難点との声もある。理系学部は小金井市にキャンパスを構える。
関連動画
関連項目
- 5
- 0pt