SCP-026-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
項目名は『現代のハイヌウェレ』。
概要
SCP-026-JP | |
基本情報 | |
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OC | Safe → Euclid |
収容場所 | サイト-8141 |
著者 | tokage-otoko |
作成日 | 2013年10月27日 |
タグ | 人間型 生物災害 食物 |
リンク | SCP-026-JP |
SCPテンプレート |
SCP-026-JPは10代の日本国籍の少女。徳島県のとある町で誕生した。この少女の分泌したものは涙液・尿・血液は飲料または液体の食物に、吐瀉物・糞便・体組織は固形の食物に置換される。これらは一般的な食器と同形状の『食器』の上に、調理済みの『料理』として出現する。彼女の健康状態と料理の出来具合は比例しており、健康であればおいしくいただけるが、風邪を患っていると酷い味になり、生命の危機に瀕している等の場合、強い毒性などを持つこともある。SCP-ENでいうなれば、SCP-3275に近い特性といえよう。
非常に実験に協力的だったこのオブジェクトの実験に関与していた井沼博士は、当初Dクラスがオムレツ・山かけ月見そば(SCP-026-JPの大便)やアイスミルク・そら豆のポタージュスープ(SCP-026-JPの尿)をうまいうまいと言いながら食っているのを見て、法則はあるのだろうかと考えていた。メスで皮膚片を引き剥がすと水っぽいチキンカレーに、脚部の筋組織を摘出すると致死性の食中毒を齎すポークカツレツに変化した。
財団はこの時点で「ちょっと井沼博士やりすぎじゃない?」と井沼博士に担当を変更することを通告したのだが、井沼博士は完全に実験に取り憑かれており、なんと麻酔無しで脊髄を摘出する凶行に及んだ。その脊髄は自己増殖し触れた有機物を自身に置換する真っ黒なシチューに変化し、井沼博士を含む22人の財団職員を死に至らしめ、更にSCP-026-JPも障害こそ残らなかった[1]が対人恐怖症と刃物恐怖症に陥り、メンタルセラピーを受けている。
井沼博士は財団に時々現れるクソ博士のひとりだが、SCP-1337(幽霊ヒットハイカー)に登場するLなんとか博士やSCP-682の終了実験でただの子供を実験室に放り込んだW博士に比べても半ば狂気を感じさせる男であり、「SCP-026-JPには井沼博士を実験に駆り立てる何らかの精神影響もあったのではないか」と考察する者もいる。
ハイヌウェレとは?
ハイヌウェレとはインドネシアはウェマーレ族の神話に登場する女神であり、彼女はさまざまな宝物を糞便として排出することが出来た。しかし気味悪がられて村人に殺され、埋められてしまう。彼女の父は掘り出した死体を切り刻み、あちこちに埋めるとそれはさまざまな芋となり、人々の主食となったという。
このように、殺された神様の死体から食物が産まれたとされる食物起源神話の類型をハイヌウェレ型神話と呼び、日本では月読尊が、保食神が口から米や魚や獣を吐いて自身を歓待したのを見て、吐いたものを食べさせるなど気持ちが悪いと斬り殺してしまったというものがある。その後月読尊は、保食神から出てきた米を外殻にカリフォルニアロールを握り、稲荷神のいなり寿司を弾き飛ばして勝利している。
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関連項目
脚注
- *財団の治療が功を奏した。
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