F-02F Arrows Tabとは、富士通がNTTドコモ向けに開発・製造しているAndroid OS搭載のLTE(xi)対応タブレット端末である。
当頁ではこれの同型機であるKDDI au4GLTE向けの「FJT21」についても同時に記載する。
概要
F-02Fは2013年10月10日に、FJL21は同年10月2日に発売が発表され、同年11月29日に2機種同時に発売開始となった。
薄さと電池持ち、エンタテインメント性能、高セキュリティを確保したタブレット端末である。
本体には「ウルトラタフガード」というコーティングを施しており、傷が付きにくく塗装剥げが起きにくいという特徴を持つ。
防水・防塵性能も有しており、防水はIPX8クラス(常温で水道水の水深1.5mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能を有する)、防塵はIP5Xクラス(直径75μm以下の塵埃が入った装置に端末を8時間入れてかくはんさせ、取り出した時に通信機器の機能を有し、かつ安全を維持する)の試験をクリアしている。
ディスプレイはフルHDをカルく凌駕するWQXGA(2560×1600ピクセル)解像度を持つ10.1インチ液晶を持ち、そのきめ細かい美しさに目を見張るだろう。
映像処理エンジン「Xevic」を搭載し、より自然な色合いとハッキリとしたディテールを持つ映像を映し出すことが可能。
液晶パネルとカバーガラス間の空気層をなくした「Super Clear Panel」技術により、光の乱反射を抑制し見やすさと美しさをアップすることに成功している。
カバーガラスはコーニング社製のゴリラガラス3を採用。傷に強い。さらに皮脂がこびりつきにくく指の滑りが滑らかな「スーパーグライドコーティング」を施している。
この機種最大の特徴は、何と言っても「フルセグテレビ」搭載であろう。家庭用の据置型テレビと同じくハイビジョン画質のテレビを楽しめる。同梱品のアンテナ変換ケーブルを接続することで、安定した電波状況を確保することが可能。
電波状況が悪くなるとワンセグに自動的に切り替わる機能も搭載されている。
F-02Fのみこれに加えNOTTVにも対応している。
スピーカーは本体正面左右にステレオスピーカーを搭載。ドルビーデジタルプラスも搭載しており高音質化に貢献している。
BluetoothはVer 4.0 apt-Xに対応しており、従来のBluetoothと比べて低消費電力・高音質を実現している。
搭載バッテリーは容量9600mAh。非常に大容量である。超急速充電対応の卓上ホルダー・専用充電器を同梱しており、それを使うと30分の充電で動画なら4時間、ブラウザなら5時間程度の使用が可能。省電力機能も充実している。
富士通のお家芸でもある指紋認証システムも勿論搭載。ホームボタンに指紋認証センサーが埋め込まれており、ボタンを押し、そのまま指を触れておくとロック解除が行える。
指紋認証と連動し、使用する人に応じてモードが切り替わるシステム(ファミリーモード)が搭載されている。キッズスタイルでは子供に使用させたくないアプリ・機能・時間帯などを管理者が制限することが可能。
DNLA(DTCP+)に対応しており、LAN接続しているブルーレイレコーダー・nasneのハードディスクに録画された番組を持ち出すことが可能。
テレビ出力機能は、画面表示をそのままテレビに映し出すことが可能。MHL方式・Miracast方式どちらにも対応。
各種センサー・機能によりユーザーに対する気遣いも抜かりがない。
視覚面では、屋外にいることを検知すると画面コントラスト・明るさが自動調整される「スーパークリアモード」、その場にいる光の状況に合わせてホワイトバランスを調整する「インテリカラー」、年齢に応じて見やすい色補正機能である「あわせるビュー」、目に優しい「ブルーライトカットモード」を搭載。
操作面では、モーションセンサー・内側カメラにより、本体を持って見ている間は画面がオフにならない「持ってる間オン機能」、内側カメラで顔の位置を認識し、寝転がった状態での意図せぬ自動回転を防ぐ「あわせるローテーション」、画面タッチ時に振動し、タッチしたことをしっかりと伝える「はっきりタッチ」、誤って画面の端を掴んでいても反応せず、タッチした場所のみにしっかりと反応する「うっかりタッチサポート」を搭載。
位置情報システムはGPSだけでなくグロナス(ロシア衛星)にも対応し、精度・測位速度が向上している。
カメラは外側メインにはソニー製の808万画素のCMOSセンサー「Exmor RS」を搭載。内側サブカメラは125万画素。
内蔵ストレージは64GBと非常に大容量。
文字入力はガラケーおなじみのテンキー方式、手書き入力、パソコンと同じQWERTY方式、銀行ATM風味の50音表示の中から選べる。日本語入力システムはATOKを採用。
辞書機能は広辞苑・リーダーズ英和辞典・新和英中辞典・新漢語林などのメジャーなものが収録されている。
FJT21のみの機能として、マルチコネクション機能・スマホ充電機能をを搭載。
マルチコネクション機能は、ブラウザ通信時にモバイルネットワーク(3G,LTE)と無線LAN通信を同時に行うことで、安定した通信と速度を両立することが可能となったものである。無線LAN側の通信状態が悪くなるとモバイルネットワーク側の通信を優先するようになる。
スマホ充電機能は、この機種に蓄えている電力を出力し、同社のスマホを充電することが可能。
本体カラー
スペック
| F-02F | FJT21 | |
| 高さ | 261mm | |
| 幅 | 169mm | |
| 厚さ | 8.9mm | |
| 重さ | 519g | |
| CPU | 2.2GHzクアッドコア(MSM8974) | |
| メモリ(RAM) | 2GB | |
| 内蔵ストレージ | 64GB | |
| 外部ストレージ | microSDXC 64GBまで対応 | |
| OS | Android 4.22 | |
| 液晶 | 10.1インチ IPS | |
| 解像度 | 1920×1600ピクセル(WQXGA) | |
| カメラ | 外側 808万画素CMOS 内側 125万画素CMOS |
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| オートフォーカス | あり | |
| 防水・防塵 | 防水:IPX8クラスをクリア 防塵:IP5Xクラスをクリア |
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| バッテリー容量 | 9600mAh(取り外し不可) | |
| フル充電所要時間 | 5時間(付属充電器+クレードル使用の場合) | |
| 連続待受時間 | LTEエリア:1690時間 3Gエリア:2220時間 |
LTEエリア:2100時間 3Gエリア:2400時間 |
| LTE対応周波数 | 800MHz,1.5GHz,1.8GHz,2.1GHz | 800MHz,1.5GHz,2.1GHz |
| 最大通信速度 | 下り150Mbps・上り50Mbps | 2.1GHzLTE:下り150Mbps・上り12Mbps 800MHzLTE:下り75Mbps・上り25Mbps 3Gハイスピード:下り9.2Mbps・上り5.5Mbps 3G通常:下り3.1Mbps・上り1.8Mbps |
| 無線LAN | 対応規格:IEEE802.11 a,b,g,n,ac 周波数:2.4GHz,5GHz |
|
| Bluetooth | Ver 4.0 | |
| テレビ | フルセグ/ワンセグ/NOTTV | フルセグ/ワンセグ |
| NFC | あり | |
| SIMカード | microSIM | |
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