F-15K スラムイーグルとは、戦闘爆撃機であるボーイングF-15Eの韓国への輸出仕様である。
ネット上ではキムチイーグルとも呼ばれる。
スラムは貧民街のSlumでは無く、叩きつける、打撃を与える事のSlam(スラムダンクのスラムと同じ)または搭載する対地ミサイルのSLAM-ERのSLAMから名付けられた。
概要
韓国空軍で使用されるF-4戦闘機の後継機としてラファールとの最終選考の結果、2002年3月に採用される。
一次調達分として40機の発注がされた。交渉の結果価格は1機につき日本円で約126億円であった。
2008年5月に二次調達分として当初の予定分の20機+事故で失われた1機の計21機が追加発注されている。
また、採用の見返りとして韓国内で翼や胴体の一部を製造する権利が与えられ、シンガポールが購入したF-15SGは韓国のKAI社が機体の一部を製造している。
特徴
- エンジンが韓国製で三星テックウィン社がライセンス生産したF110-STW-129が搭載された。二次発注分からは出力と耐久性を上げたアメリカのプラット&ホイットニー社製のF100-PW-229EEPに変更された。
- ハープーン対艦ミサイルとAGM-84H SLAM-ER対地ミサイルが使用可能である。
ただしSLAM-ERのデータリンク誘導用の周波数帯が韓国内での携帯電話と被ってしまい、ボーイングに周波数帯の変更を求めたが費用が100万ドル掛かる為に有事の際は一部の携帯電話が不通となる。 - 輸出規制に引っ掛かり、精密爆撃に必要なソフトがインストールされてない。そのため爆撃時の誤差範囲が1m→10mと劣化する為、アメリカと交渉中である。
- AAS-43タイガーアイIRS目標指示・航法装置や、従来よりも小型の目標物も補足可能なAN/APG-63(V)1レーダー、リンク16データリンクシステム、カラー液晶ディスプレイなど電子装備が充実している。
ただしデータリンクシステムは周囲のインフラが整わずいまだ不完全となっている。 - 当然だが地図の表記がクレームの後に日本海→東海、竹島→独島と差し替えられている。
事故・問題
- 2006年1月2日 韓国空軍参謀総長が竹島上空を侵犯し、示威飛行を行う。
- 2006年6月7日 日本海での夜間訓練中に1機が消息不明となり墜落した。パイロットがGに耐えられず気絶したとの発表がされるが、ブラックボックスが発見できず不明な点も多い。
- 2006年10月4日 訓練中に誤って農家に訓練用の爆弾を投下
- 2007年2月19日発表 格納庫に移動中、タイヤがマンホールに落ちて右側の翼が破損する事故が発生した。
マンホール自体が手抜き工事だった事が原因とみられる。 - 2009年10月14日 部品の不足から共食い整備が横行し、年々悪化している事が判明。
- 2010年7月21日 韓国空軍大学総長のチェ某将軍が後部座席に試乗中、誤操作により地上でベイルアウトし、射出する事故が発生した。パラシュートが開いたので将軍は無事であったが、キャノピーや座席及びその周囲が破損した。
- 2011年10月 韓国軍が機密性の高いタイガーアイをアメリカに無断で分解した事が指摘され、リバースエンジニアリングの疑いがかけられた。両国で調査に乗り出したが確実な証拠は見つからなかった。
関連動画
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外部リンク
関連項目
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