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サービス三流懲りた新幹線とは、2002年頃にインターネット上で話題となった、朝日新聞に掲載されたとされる投書である。
投書全文
原文ママであるが、プライバシーを理由に名前は伏せることとする。
なお、この引用はネット上にアップロードされている紙面画像[1]から転記したもの。朝日新聞のバックナンバーを実確認したわけではない点については注意。
3月下旬、2泊3日の東京巡りをして、たくさんの楽しい思い出を胸に、東京発「ひかり」に飛び乗りました。空席が多かったので荷物を右の座席に置いて腰を下ろしました。
その時、車掌さんが検札に来ました。私の切符を見て、4千円余り支払って下さいとの事でした。グリーン車でした。財布の中は2千円少々しか残っていませんでした。
自由席を3両歩きましたが、全部満席。疲れが出て、それ以上空席を探す気になれません。出入り口のドア近くにバッグを置いて腰掛け、足は対面の壁にくっつけて疲れを癒やしながら考えました。
切符は、金券ショップの格安店3店を回って買った9300円のものです。車掌さんは横を通っても、声をかけるでもなく、むなしい1時間50分でした。
180円の切符を買っても「ありがとうございます」という言葉をかけてくれる私鉄の駅員さんがいるかと思えば、JRは1万円近い切符でも空席の案内もありません。二度とJR新幹線は利用したくありません。サービスは三流です。
概要
この投書は2002年4月7日に朝日新聞名古屋版に掲載されたとのことで、当時の2chやブログサイトにも転載されていたようだ[2]。また、2012年に同じ朝日新聞に投書された「新幹線の三景」でもこの投書が脚光を浴びたほか、2023年に別のニュースサイトが「自由席特急券を持った老人がグリーン車に座っていた若者に席を譲れと迫った」という記事を掲載した際も再び話題になるなど、年月が経過したにもかかわらずいまだSNSで話題になることがある。
当時は2000年に発生した東海豪雨に対するJR東海および社長だった葛西敬之の対応のまずさからインターネット上ではJR東海バッシングが繰り広げられていたとされる。また「朝日新聞は、この投書を掲載することでJR東海のサービスは最悪だと世論誘導しようと企んだのでは?」という憶測も挙がっていたという。
しかし実際には、投書した女性に対して否定的見解が挙がることになった。一例を挙げると
- 指定席、ましてグリーン車と自由席の位置を確認せず座るのが悪い。
- 東海道新幹線は待っていればすぐ次の列車がくるのに自由席の少ないひかりに急いで飛び乗る余裕のなさ。
- 本来であれば回数券でグリーン車に乗った場合は回数券の効力が無効になり、全額請求されるところを車掌はグリーン料金だけでいいという好意を提示している。にもかかわらずこの女性はお金がないという理由で拒否のうえ三流発言とか厚かましすぎる。
- 金券ショップの格安店を回って9300円なら1400円追加(回数券の金額から東京-名古屋間と推測され、当時のひかり指定席を利用した場合の料金は約10700円)して窓口で指定席とったほうがいいのでは。
- 2泊3日の旅行をしたならもう少し財布にお金を入れておくかATM行って補充しろよ。
- 1列車1000人前後が乗っているんだから格安で乗ってる1人を都度心配している暇などない。
このような意見はインターネットだけでなく朝日新聞に対しても投書が行われ、4月17日にはこの女性に対する以下の見解がなされていたようだ(引用元は個人ブログの記事より。実際の紙面を確認したわけではない点には注意)。
7日の声欄「サービス三流 懲りた新幹線」を読んで。
座れなかったむなしい気持ちはよく分かりますが、サービスが悪いと言うのは少し違うと思います。3月下旬の新幹線は春休み期間中で当然込み合っていたのでしょう。
確実に座るためには指定席券を購入すべきです。指定席の乗客は混雑期には早めに予約をします。
自由席の人は座るために早い時間からホームに並びます。みんな、それぞれに自分の快適さを求めて少しの努力をしています。
混雑期では仕方がありません。私も飛び乗りで3時間以上を座れずに過ごしたことがあります。
東京で会社員をしていた時は、ぎゅう詰めで立ちっ放し2時間の通勤でした。あまりのつらさに3駅前の始発駅まで行って、座る努力をしたこともあります。
どうにかならないか、と怒る気持ちもいっぱいあります。
でも、仕方のない部分もある現状では、乗る側もできる努力はすべきです。まして旅行なら、下準備をするのが基本です。
努力や工夫もなしに快適さを求め、満たされないと他のせいにするという発想は、身勝手という現代人の病の一つだと思います
このように至極まっとうな投書が掲載されたわけであるが、一方で「世論が真逆だったことを受けて朝日新聞が掌返しをしたのでは」という憶測も挙がっていたという。
関連項目
脚注
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