『Highway Blossoms』(ハイウェイ・ブロッサムズ)とは、「short yuri kinetic novel」(ショート百合キネティックノベル)であり、要するに百合ビジュアルノベルである。
概要
2016年6月18日にリリースされた作品で、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」や「itch.io」にて配信されている。Studio ÉlanおよびStudio Coattailsが開発し、Sekai Projectから発売された。プレイ環境はSteamで販売されているWindowsとMacOSの他、itch.io版ではLinux版も販売されている。
公式がうたうジャンル名は「short yuri kinetic novel」(ショート百合キネティックノベル)とのこと。ノベルゲームのような形式だが選択肢は存在しない。
アメリカ合衆国南西部を舞台としている。主人公の「Amber」が最近亡くなった祖父から受け継いだキャンピングカーで砂漠を走っていると、ヒッチハイカーの「Marina」と出会い……というところから始まり、この「Amber」と「Marina」を主軸として百合ストーリーが展開される。
後述するようなかなりの好評を背景として、続編『Highway Blossoms: Next Exit』のリリースも決定している。2020年内リリース予定とのこと。
本ゲーム自体は全年齢向けであるが、公式のR-18要素も存在している。「Steam」や「itch.io」から本作の本体をダウンロード購入した後に、公式が提供しているMOD(パッチ)をダウンロードして当てることでR-18要素が解放される。
2020年7月29日現在時点では日本語はサポートされておらず、音声は英語で、字幕の選択肢は英語、中国語(簡体字)、ロシア語のみ。
評価
プレイした人々からの評価は概ね高い。
Steamにおいては、2020年7月29日現在時点では「最近のレビュー: 非常に好評 (52)」とのことで直近30日に寄せられた52件のレビューのうち100%が好評価であり、「全てのレビュー: 圧倒的に好評 (1,251)」とのことで発売から寄せられた全1251件のレビューのうち96%が好評価であった。
itch.ioにおいても、2020年7月29日現在時点では106件のレビューの平均点は星4.7個(満点は星5個)であり、やはりかなりの好評を得ている。
ちなみにSteamレビューの中で、日本語で書かれたもののうち(2020年7月29日現在時点で)最も詳細に記載されているのは以下のレビュー。参考にされたい。
Steam外では、日本語のレビューとして下記のブログ記事なども。
エクストリームモード
上記のように日本語をサポートしていないゲームということもあり、日本での知名度はあまり高い作品とは言えなかった。2020年7月29日現在、Steamにおけるこのゲームの日本語レビューは4件のみである(ちなみに4件すべて「おすすめ」評価を下している)。
しかし、2020年7月28日に本ゲームの「Extreme Mode」(エクストリームモード)について紹介する、「тигр梨」氏による以下の日本語ツイートがいわゆる「バズった」状態となったために、知名度が急上昇した。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/746tigr/status/1287967593819598852
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/746tigr/status/1288052495969685504
この作品には、上記のように選択肢はない。それなのに「難易度エクストリーム」とはどういう意味なのか?というと、「ゲーム内で移動などで生じる待ち時間(コンビニに行くためのドライブ30分、など)を現実でも待たされる」というかなり奇抜な仕様であり、それを紹介したこのツイートが多くの「いいね」や「リツイート」を集めたのだ。
ちなみに、あくまでこれは「エクストリームモード」という半ばジョークのようなモードであり、当然ながら通常モードはこのような仕様ではない。
「тигр梨」氏もバズったツイートへの補足として本ゲームが高評価を受けておりボリュームも満点なゲームであることなどを記し、「英語の勉強がしたい百合好きの方は是非どうぞ!」と勧めている。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/746tigr/status/1288064625129345024
関連動画
以下の動画は、ゲーム内で使用されている楽曲、Leather Tramp氏による「The Bear Prayer」のオリジナル音声の上に、音声合成ソフト「CeVIO」のライブラリ「IA English C」によるカバーバージョンを乗せたもの(『Highway Blossoms』とLeather Tramp氏の双方から許諾を得ているとのこと)。
なお、本楽曲はSteamで配信されている『Highway Blossoms』公式サウンドトラックには含まれていないため注意。
しかしLeather Tramp氏による以下の公式YouTube動画があるため、そちらで堪能することができる。
この楽曲は『Highway Blossoms』の雰囲気によくマッチしているらしく、上記のLeather Tramp氏による公式YouTube動画にも「『Highway Blossoms』をクリアしたあとにこの曲を何度も繰り返し聞いていました」といったコメントが寄せられている。
関連リンク
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Steam:Highway Blossoms (Steamでの作品ページ)
- Steam:Highway Blossoms - Soundtrack (同じく、サウンドトラックのページ)
- Steam:Highway Blossoms: Next Exit (同じく、続編の作品ページ)
- Highway Blossoms (「Studio Coattails」公式サイト内、本作のページ)
- Highway Blossoms: Remastered - Studio Élan (「Studio Élan」公式サイト内、本作のページ)
関連項目
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- ページ番号: 5598656
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