ニコニコ大百科

ぶっちゃけ、中国史で一番人気の無い時代かつ知名度の低い時代な気がする。
日本史で言うところの南北朝時代のような扱いだろうか。

まあ足掛け五十年と短いし…

>>1
でも歴史的に見ると南北朝って大動乱期なんだよな……
天皇が２人立ってるという……

ところが中国本土では割とメジャーらしいな
五胡十六国に比べてまだ理性的だし

この時代の時弊を追おうとすれば数多の泡沫国家の皇帝達より五朝八姓十一君に宰相として仕えた馮道（ふうどう）の事績を追えば事足りるから。

>>2
黄巾の乱から五丈原まで約50年　日本でも信玄の立志から秀吉の統一まで50年
軍記物語としてはちょうどいい長さだよ

三国志バイアスさえなければ中国史で一番面白い時代と言われてそうな気がする時代
終わり方もハッピーエンドに近いしな

実際、年代が近いのもあったんだろうけど、元代あたりまでは三国時代よりもこの時代の劇が
好まれていたみたいだしな。前半だけだけど楊家将もあるし、中国では比較的人気のある時代だろう。

コーエーにゲーム化してもらいたいけど日本だと知名度無いからなぁ
三国志ツクールでこの時代のシナリオを作った人がいるみたいだからやってみるか

>>1
南北朝時代は研究者の間では人気が高いらしいが

王彦章、周徳威、夏魯奇、李存孝、周本、趙匡胤
一騎討ちや単騎突撃、怪力に猛獣殺し
この時代は三国志演義の武将も真っ青な程、猛将豪傑が揃ってるな

>>9
研究者の間で人気が高いというのは、複雑でごちゃごちゃしてて、定説がないからやりがいがあるって感じなんじゃないかと

50年というのは時代区分としての話で、実際は黄巣の乱から宋の統一まで105年の戦乱の時代
最初30年は唐が一応生きており、最後20年は宋の時代扱いなので

三国時代は時代区分としては後漢が滅んでから60年だけど実際は黄巾の乱から始めて100年近くというのに似てる

後梁以降の四代は「唐→晋→漢→周」と時代を遡ることになって覚えやすい

ニコニコ、Youtubeでこの時代について解説する動画だけ
無いので、この五代十国時代だけ見事に頭からすっぽ抜けている

>>14
この時代ばかりは本で読むしか方法が無いよね
小説の様な感覚で読めるので、村松暎著の『五代群雄伝』がお勧め

この時代を描いた講談もあるにはあるらしいが
三国時代ほど人気ではないらしい
他の戦乱時代である
五胡十六国と南北朝時代も演戯はあるが三国ほど人気にはならない。

おそらく三国志は漢民族が主役であり、
異民族は無視できない存在であるが基本漢民族の勢力に負けたり使役されてるわき役に過ぎないが

この五代十国は異民族が完全に戦乱の主役の一部になっているので感情移入しづらいんだろう。

でも三国志は最後異民族に滅ぼされるけど五代十国は漢民族に統一されるぞ
それに異民族だらけの隋唐演義は人気だし

隋以降の漢民族はほぼ異民族の血が混じってね？
特に漢民族の７割が鮮卑だと思うぞ
だから隋唐時代以降の漢民族は、漢民族じゃなくて
唐民族って言うべきだと主張する学者もいるみたい

ローマ民族を滅ぼしたゲルマン人が
神聖ローマ帝国を建てるようなもん

純血の民族なんてもんは幻想にすぎない
というか民族とは共通の文化と意識を持つ共同体なので、同じ服着て、同じ事学んで、同じ言葉喋ってればそれは一つの民族と言える
鮮卑の文化が後の時代まで大きく影響を与えた事は否定しないが、漢人の言葉使って、漢人であるという意識持ってんだから、そいつらはまとめて漢人でいい

それに血が混じったと言っても人口比率で言えば漢人のが圧倒的に多かったはずだから、鮮卑が主と言えるほどの混血が進んだとは思えない(地域差はあるだろうが)
言い出したらきりがないけど、鮮卑にも亡命して鮮卑化した漢人とかいただろうし、その逆もまた然り

十国はともかく、五代の方は、「のちの○○がここにいた」「のちの○○の父親がこの人物に仕えていた」というのがぞろぞろいてある意味面白い

李存勗の父「独眼竜」李克用が同族の若者李嗣源（のちの明宗）を猶子に迎えたところ
「ほほう、お主が見こんだ少年か」と養育していてのちに娘婿に迎えた人物が石敬瑭で
李克用の将校だった劉琠が、「子供ができました」と李嗣源に仕えさせた息子が劉知遠だったり

李克用を継ぎ後晋を建てた李存勗が、とある地を後梁が攻めたことからその地の救援要請に応じて後梁と決戦することになって、その戦いで当の「とある地」の部隊長がきわめて勇猛果敢だったので気に入って自分の配下に加えるんだけど
それが「趙弘殷」、趙匡胤の父親だったり……

日本でいえば信長、秀吉、家康の流れがもっと絡み合ってる感じ

>>20
本当に「事実は小説よりも奇なり」って時代だね
三国志演義の一騎討ちや単騎突撃は後世の創作が多いけど、五代十国の場合は武勇譚が史実っていうのも興味深い

例えば、南唐の林仁肇は眼前に飛んできた矢を弾き落とすという離れ業をやってのけてる

>>20
そのエピソード群は知らなかったし、凄く面白いな。
岩波新書の「草原の制覇」で、後唐から北宋初期までを「沙陀系政権」（だっけ？）と扱ったのもわかる。

五胡十六国はクズのオンパレードだから
ニコニコやyou tubeの歴史解説系動画で人気なんだよな

五代十国はそこまでクズはいないから解説系動画でもイマイチ不人気だな

リアル世紀末で東西南北どこでもヒャッハー！な五胡十六国と違って
五代十国は乱世でも秩序はある程度保たれてたからな
そんな中でも中華の松永久秀の朱全忠や
元祖独眼竜にして元祖三本の矢の李克用と力で何もかも破壊する項羽の再来の李存勗親子とか
調べたら三国志でも中々いない様な濃い連中もいる

馮道自身は自分のことをどう思ってたんだろう。「我こそは不倒翁なり」と誇ってたのか、「次こそはと思うのに何度やっても後継ぎが台無しにする」と嘆いてたのか……

※25
長楽老自伝なんて書いてるぐらいだし誇ってたと思われ

↓この動画の序盤が、五代十国です。
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm43694927