かけぬけ★青春スパーキング!とは (カケヌケセイシュンスパーキングとは) [単語記事]

『かけぬけ★青春スパーキング！』とは、SAGA PLANETSから2020年 8月28日に発売されたPC アドベンチャーゲームである。18歳未満は購入・プレイ不可。

萌えゲーアワード2020で準大賞作品に選出された。

概要

SAGA PLANETSの第23作目。前作『金色ラブリッチェ -Golden Time-』以来1年6か月ぶりの新作である。

原案は瀬尾順。脚本は同氏のほか砥石大樹、保住圭、にっし～、モーリーが担当している。
原画は同社作品ではお馴染みのほんたにかなえ、有末つかさ、とらのすけの3氏。SD原画は前作に続きぴこぴこぐらむが担当する。

タイトルにもある通り「青春」を重要なテーマに掲げた作品である。

定価8800円（税別）。発売日は2020年 8月28日だが、今回はゆずソフトとの合同キャンペーンは行われていない。7月29日から順次カウントダウンムービーが公開されている。

2021年 8月26日にPlayStation 4とNintendo Switchへの移植版が発売。

あらすじ

主人公の遠野遊は市立風見学園の2年生。苦学生の彼は学園が終わると毎日アルバイトに明け暮れ、さらに奨学生の資格を維持するために寝る間を惜しんで勉強にも励むという大変な毎日を送っていた。

夏休み前、学園に彼の幼馴染の小日向響が転入してくる。彼女は遊の様子を見かね、「楽しく行動して青春しよう」という趣旨の部活「行動部」（通称・アクティ部）を立ち上げ、彼を引き入れようとする。同時にクラス委員長の鹿島理々も、「社会の役に立って青春しよう」という趣旨の「ボランティア部」（通称・ネガティ部）に彼を勧誘しようとする。
この風見学園はとても自由な校風で、他にもこのような中小の部活や同好会がひしめいている。

2つの部で取り合いとなった遊。しかし当の本人は「自分は青春なんて興味ない」と、どちらの誘いからも逃げ続けていた。

しかしそんな折、新しい学園長の就任とともに、学園の方針が大きく変わるというニュースが飛び込んでくる。その中には奨学生制度の廃止や実績のない部活の淘汰といった内容も含まれていた。

奨学生制度がなくなれば遊はこの学園にいられなくなってしまう。ここから、彼の青春は大きく動き出す。

登場人物

主人公

遠野遊（とおのゆう）: 超リアリストの苦学生。彼の生活の軸は専ら勉強とバイトであり、友人と過ごす青春などまるで興味がない。バイト先はファミレスで、チーフとして欠かせない人材になっている。
手品が上手という一面も持つ。

メインキャラクター

小日向響（こひなたひびき） - CV:水桃もな: 遊の幼馴染。数年ぶりに風見市に戻ってきて遊と再会を果たす。明るく社交的で、大変なお調子者。楽しいことが大好きで、アクティ部を立ち上げ遊と楽しい青春を過ごすことを目論む。
鹿島理々（かしまりり） - CV:澤田なつ: 遊のクラスの委員長。ネガティ部（ボランティア部）の部長。心優しいお嬢様だが、世間知らずなところも。入学当初に遊が見せたという手品に感動し、遊を師匠と呼んでいる。
柊栞里（ひいらぎしおり） - CV:丸葉沙綾: 1年生。表情に乏しいところがあり、いつも一人でいることが多い。周りに流されやすく、「先輩がそう言うなら」が口癖。お気に入りの動画投稿者がいるらしく動画サイトをよく見るが彼女自身も何やら発信をしている模様……？
海道凪子（かいどうなぎこ） - CV:明羽杏子: 3年生。合気道をやっておりとても気の強い子だが、恋愛関係の話題には疎く、すぐ顔を赤くして照れてしまう。響とはいとこ同士の関係にある。
聖橘花（ひじりきっか） - CV:左利ぴんく: 1年生。人との距離が近く、遊のこともよくいじっている。遊がクラスを聞いても答えなかったり、出会ったときから「青春カウント」なる数字をカウントしていたりと謎の多い少女である。
遠野律（とおのりつ） - CV:上原あおい: 遊の義妹。家では遊と二人暮らしをしている。重度のブラコンで、いつも身を削って勉強とバイトにいそしむ兄のことを心配するとともに、ところ構わず好き好きアピールをしている。