クイーンエリザベス2世カップ (英: Queen Elizabeth II Cup)とは、英国女王陛下エリザベス2世(1926~2022)の名を冠する競馬のレースであり、英連邦を中心とした世界各地に同名・同様のレースが複数存在している。日本のエリザベス女王杯も英称は「Queen Elizabeth II Cup」であり、この一つに含まれる。
近代競馬発祥の地イギリスでは競馬と王室の関わりが深く、王室のロイヤルアスコット(またはロイヤルミーティング)と呼ばれる大レース群の主催にはじまり、王族自らが馬主としてレースに参戦することもある。そしてエリザベス女王も大の競馬好きとして知られており、これまで何頭も所有馬でG1勝利を成し遂げてきた馬主であるだけでなく、王立牧場を統べる生産者でもあり、様々な執り成しをした功労者として2021年に英国競馬殿堂入りを果たしたほどの人物でもあるという競馬界とは切っても切れない関係にある。
クイーンエリザベス2世カップの多くはそうした競馬界の偉人である女王陛下の訪問(王女時代含む)を記念して創設されたものが多く、基本的に英国王室は運営に携わっていない。また、前述の創設経緯とカナダを除き芝コースで行われるということ以外特に共通点はない。
以上3競走が該当する。
クイーンエリザベス2世ステークスは10月のブリティッシュ・チャンピオンズデーの一競走としてアスコット競馬場で催される3歳以上芝1マイル競走で、クイーンエリザベス2世ジュビリーステークスは6月のロイヤルアスコットの一競走としてアスコット競馬場で催される4歳以上芝6ハロン競走、プリンセスエリザベスステークスは6月の本家ダービーステークスのアンダーカードとしてエプソム競馬場で催される3歳以上牝馬限定の芝1マイル113ヤード競走である。
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス (King George VI and Queen Elizabeth Stakes, G1)という競走もあるが、こちらはエリザベス2世の母親、エリザベス王太后(1900~2002)にちなむ競走名である。
香港のクイーンエリザベス2世カップは、沙田競馬場で実施される3歳以上芝2000mのG1レースである。
→クイーンエリザベス2世カップの記事を参照。
日本で「クイーンエリザベス2世カップ」というときは、ほぼこのレースを指すものと考えてよい。
→「エリザベス女王杯」を参照のこと。
クイーンエリザベス2世チャレンジカップステークス (Queen Elizabeth II Challenge Cup Stakes, GI)が該当。キーンランド競馬場で行われる3歳牝馬限定の芝9ハロン競走であり、ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(米GI)の前哨戦として扱われる。
クイーンエリザベスステークス (Queen Elizabeth Stakes)が該当するが、主催者が異なる同名の競走が二つ存在する。
片方はメルボルンのフレミントン競馬場で催される3歳以上芝2600mのG3競走である。日本からは2025年にゴールデンスナップが挑んでおり、3着に好走している。
もう片方はシドニーのランドウィック競馬場で催される3歳以上芝2000mのG1競走で、勝者にはブリーダーズカップ・ターフ(米GI)への優先出走権が与えられる。日本調教馬もこれまでトーセンスターダム、ダノンプレミアムなど数頭が挑戦しており、2019年にはクルーガーが2着に入着する大健闘を果たしている。
| 国・地域 | ICSC | 競走名 | 会場 | 施行条件 | 格付 |
|---|---|---|---|---|---|
(2024年廃止) |
Part2 | Queen Elizabeth II Cup | シンガポール競馬場 | 3歳以上芝1800m | G1 |
| Part2 | Queen Elizabeth II International | アンカラ75年競馬場 | 2歳芝1400m | G2 | |
| Part2 | Queen Elizabeth II Memorial Cup | カルカッタ競馬場 | 4歳以上芝2800m | G3 | |
| Part1 | Princess Elizabeth Stakes | ウッドバイン競馬場 | カナダ産2歳牝限定 オールウェザー8.5f |
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最終更新:2025/12/16(火) 15:00
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