トーセンスターダムとは、2011年生まれの日本の競走馬である。黒鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2014年:きさらぎ賞(GIII)、チャレンジカップ(GIII)
2017年:トゥーラックハンデキャップ(
G1)、エミレーツステークス(
G1)
父ディープインパクト、母アドマイヤキラメキ、母父エンドスウィープという血統。
全妹に2020年のオールカマーを勝ったセンテュリオがいる他、母母エグリウィスパーの産駒に2011年のGⅠ天皇賞・秋など重賞4勝のトーセンジョーダン、2012年のGⅡ京都新聞杯を勝ち日本ダービー3着のトーセンホマレボシがいる。
2009年セレクトセールにおいて 1億6250万円で近親たち同様トーセン冠名の島川隆哉に落札される。
2013年10月20日、京都5R・メイクデビュー京都でデビュー。落札額の通り前評判は高く、単勝オッズ1.6倍の圧倒的1番人気に推され着差はクビながらしっかり勝利。
11月23日、2戦目の京都2歳ステークス(OP特別)でも1.5倍の圧倒的1番人気に。良発表ながら水分を含んで前が残りやすい馬場でも後方からクビ差だけ前を捕らえきる。
翌年2014年2月9日、きさらぎ賞(GⅢ)で重賞初挑戦。ここまでの2戦をどちらもクビ差と小さい着差で勝利してきたためか。新馬と500万下を6馬身、5馬身とかなりの差を付けて勝ったバンドワゴンに1番人気(1.5倍)を譲り自身は2番人気(2.5倍)。 レースはスタートで少しバランスを崩したバンドワゴンが強引にハナを奪いに行く中、スターダムはいつも通り中団後ろからレースを進める。最後は粘るバンドワゴンをスターダムがゴール手前でアタマ差捕らえて勝利し3連勝で重賞初制覇。この時点で目標をダービーにセットし次走はトライアルを使わずに皐月賞へ直行することが陣営から発表される。
迎えた初のGⅠ皐月賞。間隔が少し空いたことやディープインパクト産駒が中山の馬場を苦手にしていると思われていたことから、ネット上ではスターダムを馬券から外すと宣言した人もちらほらおり3番人気(5.4倍)。 レースでは好位5番手につけたものの、3コーナーで失速し11着。初めての敗戦となる。
レース後鞍上の武豊は「スタートが良く思ったよりいいポジションにつけられたけど3角の馬場が悪いところで馬がビックリした感じ。これがいい経験になれば」と語った。
巻き返しを図った6月1日の第81回日本ダービーでは前走大敗したものの脚質などから東京の方が向いているのではないかと考えられ5番人気(11.0倍)。道中はいつもより前の2番手でレースを進めていたが、4コーナー手前で逃げていたエキマエが競走を中止し押し出される形で先頭へ。これできつくなったのか、残り300mあたりで内ラチに接触、そのまま後退し完走馬16頭中の16着になった上に15着からも9馬身離されてしまった。
武豊は「びっくりしました。直線で左手前に替わった後、内柵の継ぎ目に反応して触れてしまいました。こういう面を見せる馬ではないのですが、若さが出てしまいました。直線までいい形になっていて叩き合いに持ち込めそうでしたが、まさかこんなことになるとは......。悔しいです」、
管理する池江泰寿は、「馬が出口と勘違いしたんだろうね。これまでにはなかったこと」とそれぞれ語った。
その後は放牧に出され9月の神戸新聞杯で始動して7着となるも京都でデビューから3連勝していることから3歳牡馬クラシック3冠目の菊花賞で復活する、と見ている人もいる。 いたんだけどなあ…(8着)
それでも年末のチャレンジカップではエイシンヒカリ以下を破り重賞2勝目を挙げ、有力馬の一角として古馬を迎えることとなった。
4歳春はトゥザワールドと豪州中距離遠征に出かけ、古馬初戦として出走したランヴェットステークス(G1)では2着と好走するもその後のクイーンエリザベスステークス(G1)では5着となり、帰国後も重賞では惨敗が続き勝利はオープンの1回に留まる。
そのような伸び悩みを見せていた5歳の春、前年同様にクイーンエリザベスステークスに挑むために渡豪したものの調教中に鼻出血を発症して出走取消を余儀なくされてしまう。当初はそのまま帰国の途に就く予定であったが、ここで前年に豪州の中距離G1で好走していたことを評価したオーストラリア・ブラッドストックがオーナー権の半分を購入しオーストラリアへの移籍が決定する。
父ディープインパクトの種牡馬が欲しいが産駒は買おうとすると高いし種付けしに行こうにも料金が3000万~4000万のオーダーで空輸代もかかる上に空打ちのリスクもあると考えれば、そこそこ走る産駒をトレードで買ってややもすれば日本よりは中長距離に勢力が集中していない豪州で走らせて箔をつけて種牡馬入りさせたいという意向があったのだろうか。
当初は豪州に適応はできているものの2着が最上位、という日本時代と変わらない感じであったが2017年春(日本では秋)になって開花。
移籍7戦目、マイルのハンデ戦・トゥーラックハンデキャップ(G1)では他馬が55kg以下の中トップハンデ57.5kgを背負って出走。外枠からスタートして中団外目につけるとそのまま外外を回って直線に入るが全く手応えを失わずゴールへと猛進。ハンデを感じさせない快勝ぶりでG1初制覇を達成。
その後は現地定番のローテとして出たケネディマイル[1]で8着だったが、そのまま連闘で2000mのエミレーツステークス(G1)[2]に出走。なおオーストラリアではこのような連闘やそれに近い間隔の出走は普通のことである。レースでは直線で前が壁になって進路取りに苦労するが残り200mで道を見つけると一気に抜け出す強いパフォーマンスで見事1着を取り、G1・2勝目を上げた。
歴史あるトゥーラックHをトップハンデで快勝、オーストラリアの春開催を締めくくるレースであり春の中距離路線ではコックスプレートに次ぐ格を持っているエミレーツステークス[3]も続けて強い勝ち方と実りあるシーズンとなった。
7歳(※南半球基準)にしてその名の通りスターダムにのし上がった本馬であったが、明けて2018年はフューチュリティステークス(G1)の2着ぐらいしか好走は叶わず[4]、4月のドンカスターマイルを最後に現役を引退・種牡馬入りとなった。
オーストラリアのウッドサイドパークスタッドにて2019~2020シーズンから種牡馬生活を開始したが、オーストラリアでは2歳戦や短距離戦が重視されることもあり苦戦気味であった。
2023年からはアイルランドのゼニススタリオンステーションでシャトル共用されることが発表されていたのだが、その後シャトルではなく移籍となったようでオーストラリアには戻らずそのままアイルランドの同スタッドで種牡馬として繋養されている。
| ディープインパクト 2002 鹿毛 |
サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| ウインドインハーヘア 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | |
| Lady Rebecca | |||
| Burghclere | Busted | ||
| Highclere | |||
| アドマイヤキラメキ 2002 栗毛 FNo.9-a |
*エンドスウィープ 1991 鹿毛 |
*フォーティナイナー | Mr. Prospector |
| File | |||
| Broom Dance | Dance Spell | ||
| Witching Hour | |||
| エヴリウィスパー 1997 栗毛 |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | |
| Lady Victoria | |||
| *クラフティワイフ | Crafty Prospector | ||
| Wife Minstress | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
クロス:Mr. Prospector 4×5(9.38%)、Northern Dancer 4×5×5(12.50%)
掲示板
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最終更新:2025/12/10(水) 20:00
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