グロリアス(アズールレーン)とは (グロリアスとは) [単語記事]

「ロイヤル大型じゅんーーコホン、空母・グロリアスです。指揮官様、胸を張ってください。この私こそが貴官の栄光です！」

グロリアスとは、STG アプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第二次世界大戦時のイギリス海軍所属グロリアス級航空母艦1番艦〈HMS Glorious, 77〉をモチーフにしたキャラクター（KAN-SEN）である。

どうかご期待ください！このグロリアスは、
きっと貴官の永遠なる栄光になってみせます！（概要）

KAN-SEN名
グロリアス HMS Glorious,77
基本情報
所属	ロイヤル
艦種	航空母艦
レアリティ	SR
CV	下屋則子
イラスト	KIn
艦歴
国籍	イギリス（北アイルランド）
出身地	ベルファスト
造船所	ハーランド&ウルフ重工業㈱
艦級	グロリアス級航空母艦1番艦
進水日	1916年 4月20日
就役	1917年-1940年（イギリス軍）
最期	1940年 6月8日（沈没）
備考
艦のモットーは"Explic it Nomen（名は体を表す）"。建造時の艦種は大型軽巡洋艦。1924年 2月から1930年 3月にかけて航空母艦に改造。 1940年 6月8日、シャルンホルストとグナイゼナウの砲撃により沈没。

大型巡洋艦から改造されたロイヤル所属の正規空母。

正義感強く、謹厳実直（きんげんじっちょく）な性格で、指揮官の前でも王家の栄光らしく凛として振る舞おうとするが……

ーーーー公式 Twitter・艦船紹介より

2018年 5月18日～5月29日に行われたイベント「栄光なる最終戦」にて入手可能になったロイヤル（アズレン世界でいうところのイギリス）所属の航空母艦。イベントストーリーでは僚艦のA級駆逐艦「アーデント」、「アカスタ」と共に、鉄血艦隊の追撃を受ける彼女の物語が描かれた。

金髪のロングヘアーに蒼い瞳。後頭部には獣耳のようなメカユニットがついている。ネイビーブルーの服に、スリムでありながら出るところは出た見事なプロポーションの身体を包んでいる。その胸元は大きく開けられ、裾はスカートの機能をかろうじて果たしているというボディコン風味のファッションである。高貴さを見せながらも、セクシーなイメージも併せ持った出で立ち。

艦名の「グロリアス」とは、「輝かしい」「名誉となる」といった意味の形容詞である。

彼女の入手方法はイベント海域の最終面SP3 海域でのドロップ、またはイベント期間中の特型艦建造（建造時間3時間50分）。最終手段として、SP3 海域の周回累計数による報酬として受け取るというものがあった。

当然ながら、2018年 5月31日現在では入手不可能である。イベント復刻や、復刻建造、通常実装のいずれかを待とう。2018年 10月18日のアップデートで通常の特型建造対象となった。

性格面はロイヤルの娘らしく、自らと国の栄光を誇りに思っている。指揮官にも堂々とした態度であらんとするが、実際に秘書艦を任せてみると次にやるべき事を忘れていて慌てふためいたり、その分覚えていることには無駄に気合を入れたりと結構粗忽な面が目立つ。戦いになっても、艦載機を発艦させるときに「我が勝利は栄光とともに！……た、多分…」と自信なさげである。まあ、早い話がドジっ娘である。

イベントで描かれた自身の最期（指揮官の目の前にいる彼女はその彼女ではない、と思われるが）を記憶していて、それを繰り返さないために何よりも慎重に、用心深く行動しようとする（でもドジっ娘）。局部タッチをされると「指揮官、今貴官が手にしているのは…こ、この王家の栄光であります！」と懸命に耐えている。指揮官どんだけ触ってるんだよ…。

もしかすると、下のイラストみたいにグロリアス自らパニクって手を放してくれなくなってるのかも。

キャラ個別のイベントストーリーが実装されており、その中ではやはりドジな秘書艦ぶりを発揮したり、訓練では持っていないはずの38cm 砲を撃とうとして突進してしまったりしている。アーク・ロイヤルがウォースパイトを尾行したのではとあらぬ疑いをかけられた時は、その無実を証言。彼女と奇妙な友情を結ぶことになった。

イベントと同時に、着せ替え衣装「栄光なる学園生活」も販売された。いつもの獣耳型ユニットは外されて後ろ髪をリボンで縛っており、学生服の姿は普段のとは違う清楚さを漂わせている。しかし、かばんの中から覗いている艦首の艤装にはしっかり砲塔が付いている。いまだに彼女は巡洋艦だったころを忘れられないのだろうか…？
残念ながら5月19日をもって販売は終了しているにゃ。いずれ復刻があるだろうからダイヤを貯めてみんなで待とうにゃ。上述の通常建造実装と共に当着せ替えも販売復刻されたにゃ。常時販売なのでいつでもお買い上げよろしくにゃ。

2021年 2月4日には、春節着せ替え「とらぶるプラム」が販売されている。旧正月にふさわしく着物を来ているのだが、イラストでははだけまくってしまっている。これがLive2Dで動くのである。王家の栄光って何…まーその辺はおいといて。この艶姿に惚れた指揮官はショップに速攻駆け込むべきにゃ。

サーチ・アンド・デストロイ！

スキル1:編隊空母
自身の航空攻撃後、8秒間前衛艦隊の与えるダメージが5.0%(MAX15.0%)アップ。同じスキルの効果は重複しない

スキル2:航空援護
自身の航空攻撃後、8秒間味方前衛艦隊が受けるダメージを5.0%(MAX15.0%)軽減する。

ゲーム内での性能は、耐久は高めだが他の性能はおしなべて低め。艦載機枠は「戦闘機/攻撃機/攻撃機」となっており、威力補正も戦闘機に寄っている。制空力はあるが、攻撃力は今ひとつといったところ。よって彼女の本来の役目は、自身が戦うよりもスキルによって艦隊を強力にサポートすることにある。

所持するスキルは「編隊空母」と「航空援護」の二つ。どちらも前衛艦隊への支援スキルであり、前者は火力の増強、後者は被ダメージの軽減効果がある。いずれも航空攻撃時に発動するスキルであるため、できる限り発艦のサイクルを早くしたいところだが、彼女自身の素の装填値があまりよくない。編成や装備を活用して補強したいところ。

戦場であの鮫姉妹と再び相見えたら……！（史実）

航空母艦グロリアス級は、そもそも特殊な生い立ちの艦であった。第1次世界大戦の時、イギリス軍はバルト海からのドイツへの攻撃を計画。38ｃｍの戦艦並みの砲を搭載して沿岸への砲撃を行うための艦として、「大型軽巡洋艦」の名で建造することになった。これは、沿岸へ接近しやすいように喫水を浅めにし、防御よりも高速性を重視していた。巡洋艦というよりは、砲艦、つまりエレバス級のような艦の大型版だったわけである。

グロリアスは1915年 5月1日に起工され、1916年 4月20日に進水、1917年 1月に竣工した。しかしバルト海からの攻撃は中止となり、本来の活躍をせぬまま彼女は終戦を迎えてしまった。

艦隊同士の決戦に使うにはあまりにも帯に短し襷に長しの状態であった本級は、1924年から1930年にかけて大改造されることになった。内容は砲塔を撤去し、航空機が発進できるような飛行甲板を設けること。つまり航空母艦への改造である。参考となったのは準同型艦の「フューリアス」であった。同艦が試行錯誤の改造を経たことから得られたデータを元に、二段式の飛行甲板を取り付けて空母として面目を一新したのである。この時代まだ単葉機は少なく、艦載機は複葉機のシーグラディエーター戦闘機とソードフィッシュ攻撃機だった。

この姿で第2次世界大戦を迎えることになり、開戦当初は南大西洋で通商破壊活動を行うドイツのポケット戦艦、アドミラル・グラーフ・シュペーを捜索してインド洋まで進出した。やがてドイツのノルウェー侵攻にともなって本国近くへ戻り、同地でのノルウェー防衛と撤退の支援を行った。

そして、運命の1940年 6月、本国へ輸送する艦載機を載せて船団を離れた彼女は、護衛の駆逐艦アカスタ・アーデントを伴ってスカパ・フローの海軍基地に向かった。だが、この時折悪しくドイツ海軍の巡洋戦艦シャルンホルストとグナイゼナウが同海域にいたのである。そんなことはつゆ知らず、すっかり油断していた彼女の艦長は、見張りをろくに立たせず、機関も一部火を落として直ちに全力を出せない状態で航行していた。

結局彼女はシャルンホルストらからの一撃目で飛行甲板の機能を破壊され、空母としての反撃は不可能となってしまった。その後は護衛2隻の奮闘にもかかわらず艦隊はあえなく全滅してしまったのである。

敵艦がうようよといる海域で、なぜ空母が事実上単独の状態で航行していたのかという疑問がわくが、イギリス海軍はグロリアスが燃料不足でやむなく単独行動したのだという公式見解を示している。しかし実際は当艦長が難ありの人物で、空母艦長のくせに航空作戦が嫌いで、まともに空からの哨戒に手間を割こうとせず、他人の意見も聞き入れなかった。その上に意見の衝突した航空隊司令を告発する軍法会議をサッサと開きたくて、本国に早く戻りたかったというのが真相のようである。ろくでなしの上司・上官の下で起こらなくてもいい悲劇が起こってしまうのは、いつの時代も変わらぬようだ。