カントリーグラマー(Country Grammer)とは、2017年生まれのアメリカ合衆国の競走馬である。
主な勝ち鞍
2020年:ピーターパンステークス(GIII)
2021年:ハリウッドゴールドカップステークス(GI)
2022年:ドバイワールドカップ(G1)、サンアントニオステークス(GII)
父Tonalist、母Arabian Song、母の父Forestryという血統。
父はベルモントステークスなどGI4勝の名馬。本馬はその初年度産駒である。
母は1勝馬。母の父はキングズビショップステークス優勝馬で、種牡馬として*ディスクリートキャットなどのGIを輩出している。
2017年5月11日誕生。生産者はScott Pierce & Debbie Pierce。馬主はCommonwealth Thoroughbreds, LLC, Winstar Farm LLC and Zedan Racing Stables, Inc.。所属はボブ・バファード厩舎となった。
10月5日ベルモントパーク競馬場の未勝利戦でルイス・サエス騎手を背にデビューして4着。続く11月11日アケダクト競馬場の未勝利戦をアイラッド・オルティス・ジュニア騎手と共に挑んで初勝利を挙げた。
3歳初戦は2月末のファウンテンオブユースステークスでハビエル・カステリャーノ騎手を乗せて始動するが、グレード競走では荷が重たかったのか5着に敗れた。
ケンタッキーダービーも終わった6月にベルモントパーク競馬場の条件戦に出走するも2着に敗れた。
だが、翌月のピーターパンステークスでは、再び組んだオルティス騎手と共に接戦をクビ差で制してグレード競走初制覇を果たした。
その後は真夏のダービーといわれる米国現存最古の競走トラヴァーズステークスに出走するも、さすがにGI初挑戦では厳しかったのか5着に敗れた。
古馬初戦は4月中旬のカリフォルニアステークスから始動、アデル・セディーロ騎手と組むこととなった。先頭に立って競馬を進め、4コーナーから並び掛けてきたリオデジャネイロ州大賞の優勝馬Royal Shipとの壮絶な一騎打ちを繰り広げるもクビ差の2着に敗れた。
新たにフラヴィアン・プラ騎手と組んで、5月末のハリウッドゴールドカップステークスに出走。ここでは前走で敗れたRoyal Shipも出走していたが、それを抑えて1番人気に支持された。レースでは好発馬を決めて2番手に付ける。Royal Shipはその背後でカントリーグラマーをマークする。第3コーナーから2頭の一騎打ちとなり、直線入り口でRoyal Shipが僅かに前に出るも、直線半ばで差し返してアタマ差で勝利。GI初制覇を達成し、前走で敗れたRoyal Shipに雪辱を果たした。
その後、ホイットニーステークスに出走する予定だったが、脚首を故障して回避。ウインスターファームで休養に入ることとなり、本年の競走を終えた。
2月26日に行われる世界一位の超高額賞金競走サウジカップで戦線復帰。故障明け初戦ということもあり、7番人気の支持を受けた。逃げ馬の直後に付けて競馬を進めたが、残り50mで地元馬Emblem Roadの豪快な末脚に差し切られて2着。サウジアラビアの競馬関係者の悲願の前に敗れはしたものの、復帰初戦ということを考えれば素晴らしい走りだったといえる。
続いてドバイの超高額賞金競走ドバイワールドカップに出走。前走のペガサスワールドカップで前年のエクリプス賞年度代表馬をKnicks Go破り幻のケンタッキーダービー馬ともいわれていたLife Is Goodや、ペンシルベニアダービー優勝して前哨戦を快勝したHot Rod Charlie、南米最強馬Aero Tremなども出走し、日本からはチュウワウィザードが参戦した。本馬は英ブックメーカーのオッズで3番人気、JRAオッズでは4番人気に支持された。鞍上は新たに世界一の名手ランフランコ・デットーリ騎手を迎えることとなった。
レースではLife Is Goodが軽快に逃げていき、本馬は3・4番手を追走。しかし、第3コーナーで手応えが悪くなり、デットーリ騎手が鞭を抜く苦しい場面となった。が、デットーリ騎手の叱咤に応えるかのように前の2頭に粘り強く付いて行き、残り300mで3馬身ほど前にいたLife Is Goodに詰め寄る。残り100mで距離がマイルではないことに気づいたのか脚が上がったLife Is Goodの並ぶ間のなく交わし去ってゴールを駆け抜けて優勝。二度目のGI制覇をドバイの地で挙げた。
デットーリ騎手は「残り1ハロンの時点で勝ったと思った。ラスト1ハロンはとても素晴らしかった」とカントリーグラマーの健闘ぶりを称えた。
帰国初戦は7月末のサンディエゴハンデキャップから始動。ジョン・ヴェラスケス騎手を鞍上に迎え、1番人気の支持を受けるが、本馬より5ポンド(約2.3kg)軽い負担重量だった5番人気馬Royal Shipまた君かあに振り切られて2着。軽い斤量を活かされた形となった。
続いて9月初旬のパシフィッククラシックステークスに出走。ここにはスプリント戦マリブステークス・マイル戦メトロポリタンハンデキャプを圧勝して、中距離への距離を伸ばしてきた無敗馬Flightline参戦。Flightlineが圧倒的1番人気で本馬が2番人気、Royal Shipが3番人気となった。
レースはFlightlineが2番手から早々の逃げ馬を交わし去って独走状態。本馬も追い上げるもFlightlineの独走は止まらずFlightlineから19馬身1/4差というGIとは思えない着差の2着に敗れた。一応カントリーグラマーも3着のRoyal Shipに7馬身差を付けており、決して弱かったわけではないのだが……。まあ、今回に関しては相手が悪すぎた。
その後は、10月初めのブリーダーズカップ・クラシックの前哨戦の一つオーサムアゲインステークスにブライエン・ジョセフ・ヘルナンデス騎手を背に出走。4番手を追走して第3コーナーから捲ろうとするも2番手の馬を交わすのが精一杯で、同厩のDefundedの1馬身3/4差の2着に敗れた。
ブリーダーズカップ・クラシックはFlightlineに恐れをなしてDefunded共々回避し、12月暮れのサンアントニオステークスに出走。鞍上はドバイで組んだデットーリ騎手となった。大外枠から発走して4番手に付ける。向こう正面から少しずつ進出を始めると、第3コーナーからデットーリ騎手の仕掛けに応えて早くも先頭に立つ。そのまま直線で後続を突き放して4馬身差で圧勝。ここでは格の違いを見せつけた。
2022年度のエクリプス賞年度代表馬・最優秀ダート古牡馬は殆どの記者がFlightlineに入れるなか、一票ずつ本馬への投票があった。2022年のGI優勝はドバイワールドカップのみであったが、連対率は100%であり、そこが評価されたのかもしれない。単なる逆張りかもしれないが。
6歳初戦はサウジカップ。中団につけ、前にいる日本勢をまとめてなで斬りにせんと図るも、逃げたパンサラッサには4分の3馬身届かない2着に終わった。
次走は連覇がかかるドバイワールドカップ。14番枠を引いてしまい、隣には前走逃げ切られたパンサラッサがいるという状況。レースでは差し切ろうと図ったものの手応えが悪くて伸びずウシュバテソーロの7着と連覇とならなかった。
帰国初戦は一昨年に勝ったハリウッドゴールドカップに出走したもの前残りの展開となってしまい4着に敗れた。
その後は暫く音沙汰がなかったが、9月に引退を発表。種牡馬入りすることとなった。通算成績17戦5勝、内GI2勝。獲得賞金の総額は約1480万でこれはアメリカ歴代3位の記録であった。
引退後はウィンスターファームで繋養。2024年の種付け料は1万ドルを予定している。
| Tonalist 2011 鹿毛 |
Tapit 2001 芦毛 |
Pulpit | A.P. Indy |
| Preach | |||
| Tap Your Heels | Unbridled | ||
| Ruby Slippers | |||
| Settling Mist 1999 鹿毛 |
Pleasant Colony | His Majesty | |
| Sun Colony | |||
| Toll Fee | Topsider | ||
| Toll Booth | |||
| Arabian Song 2008 鹿毛 FNo.23-b |
Forestry 1996 鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird |
| Terlingua | |||
| Shared Interest | Pleasant Colony | ||
| Surgery | |||
| Prima Centauri 1998 栗毛 |
Distant View | Mr. Prospector | |
| Seven Springs | |||
| Willstar | Nureyev | ||
| Nijinsky Star | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
クロス:Pleasant Colony 3×4(18.75%)、Northern Dancer 5×5×5(9.38%)、Mr. Prospector 5×4(9.38%)、Nureyev 5×5(6.25%)
掲示板
27 ななしのよっしん
2023/05/30(火) 09:44:22 ID: 4UNSiqjdQg
復帰初戦は一昨年勝ったハリウッド金杯だったが、伸びきれずに4着
28 ななしのよっしん
2023/10/15(日) 15:39:28 ID: qYikfhI8XE
ドバイ以後は負けまくり
この程度の馬でもドバイ勝てるぐらい
ドバイってレベル落ちたのか
29 ななしのよっしん
2023/10/27(金) 23:14:36 ID: 0Rfs62WzHa
安定勢力ではあったんだが勝ちきれないレースが続いたことで評価がちょっと低くなってしまった一頭。
追い込んで届かずとか不運なことも多々あった。
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最終更新:2025/12/27(土) 15:00
最終更新:2025/12/27(土) 15:00
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