ハルヒ×遊戯王とは (ハルヒカケルユウギオウとは) [単語記事]

ハルヒ×遊戯王とは、monge氏制作の『涼宮ハルヒの憂鬱』と『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』を題材とした二次創作作品である。別名『涼宮ハルヒの決闘』。

あらすじ

いつもどおりの放課後である。俺と古泉はカードゲーム、朝比奈さんはメイド服でお茶淹れ、長門は分厚い本を読書中だ。実に平和で静かな日常だね。１人忘れてる？　そういえば(殆どの)騒ぎの元凶であるアイツがまだ来てないな。
まあ、アイツも最近はおとなしくなってきたし、嵐みたいなゴタゴタに俺たちを巻き込んだりはしないだｒ

「丁度良かったわ！！大会に出るわよ！」

《嵐の前の静けさ》っていう諺があったな…そういえば。どうやらハルヒはDM（デュエルモンスターズ）の大会で勝ち上がって武藤遊戯を倒し、SOS団の名前を全国に広げるつもりのようだ。DM界では神様のような存在の武藤遊戯を、経験値は皆無に等しい他称・神様のお前が倒せるとは到底思えないのだが。けど、今回の出来事は俺にとっても興味の沸くイベントでなによりだ。古泉は弱くて相手にならないし、運がよければデュエルキングと戦うことが出来るかもしれない。腕試しには丁度いい機会だな。

概要

2009年 8月01日に第１作目が投稿された。
制作者のmonge氏によれば、初めは再生数が伸びなければ制作を中止するつもりだったとのこと。
しかし制作者の予想を上回る再生数、コメント数となり、連載するに至った。
現在は第23話まで制作されていて、放送開始から2周年たった今もなお多くのファンに支持されている。

この作品はいわゆる〈クロスオーバー〉に分類される作品である。SOS団や遊戯王のキャラ以外にも他作品のキャラクターも多数登場していることが特徴。それぞれの作品の設定や持ち味をを崩さずに、うまく世界観と同調させている。

この世界での時間軸はキャラクター毎に異なる。SOS団は『消失』以降、遊戯たちは『バトルシティ編』終了後～『王の記憶編』以前となっているが、メインキャラ含めて詳しい時間軸の説明はされていない。

登場人物

主要登場人物　

各キャラの詳しい設定については『涼宮ハルヒシリーズ』をご覧ください。
また、下記以外のキャラクターは「ハルヒ×遊戯王の登場人物一覧」の方をご覧ください。

キョン（きょん）: 本作の主人公。SOS団、団員その１。
相変わらず本名で呼ばれることが無い主人公。しかししっかりと主人公らしいことをする時はする。色々言いつつもDM大会を楽しんでるようだ。デュエルの実力は(おそらく)SOS団の中では一番高い。
使用デッキは【悪魔族】　切り札は《幻魔皇ラビエル》　一回戦のデュエルの時、なぜか《クリボー》のカードがデッキに入っていた。他のカードと違いかなり異質な存在であるとの事。後に武藤遊戯のカードであることが判明した。
涼宮ハルヒ（すずみやはるひ）: 本作のヒロイン。SOS団、団長。
キョンたちを騒ぎに巻き込むのは相変わらずのようだ。今回はDMの大会に出てSOS団の名声を広めることに決めたようだ。しかし本人はDMに関しては素人そのもの。なのでキョンと古泉に教えてもらうことになった。時々悪役としか思えない言動をすることもあるがこの作品のヒロインであることを忘れてはいけない。
使用デッキは【ハイビート】　切り札は《神獣王バルバロス》　コンピ研部長とのデュエルにおいて武藤遊戯のカードである《オベリスクの巨神兵》がなぜかデッキに入っていた。以後彼女が所有することになる。
長門有希（ながとゆき）: SOS団、団員その２
いつも通り本を読んでいたところ、ハルヒの命令によって大会に参加することになった。カードを見るのは初めてとのことだが、本人はとても興味がある様子。本人曰く、人間の限界を超える演算能力は使用しないとの事。
使用デッキは【里ビート】　切り札は《サイレント・マジシャン LV4》
朝比奈みくる（あさひなみくる）: SOS団、団員その３
ハルヒの命令によって今度はカードゲームをやることになった。他の女子2人と同じく素人である。普段の姿からは想像出来ないが、デュエルではキョンも驚くプレイングをする場面も。
使用デッキは【ヴァルハラビート】　切り札は《大天使クリスティア》
古泉一樹（こいずみいつき）: SOS団、副団長
 ハルヒの言う通り、大会に出ることになった副団長。今回はカードを持ってないハルヒ達のために機関総出でカードを集めることになった。デュエルの実力は、キョン曰く「弱くて相手にならない」。
使用デッキは【サイキック族】　切り札は《ハイパーサイコガンナー／バスター》

県立北高校の生徒

コンピュータ研究部の皆さん
北校生代表は元々は彼らであったがハルヒの提案により、出場権をかけてデュエルすることに。

コンピ研部長(こんぴけんぶちょう): コンピ研のリーダーで部長。最新式のパソコンだけでなく大会の出場権までも奪われるかもしれない可哀相な人。
コンピ研の中ではデッキ構築、プレイング共に一番安定している。
使用デッキは【帝コントロール】　切り札は《邪帝ガイウス》; 　
コンピ研部員Ａ（こんぴけんぶいんえー）: コンピ研の部員の一人。ぽっちゃりした体型が特徴。この作品では訛りのある太っちょキャラらしいしゃべり方をする。
使用デッキは【黒魔導師クラン】　切り札は《黒魔導師クラン》
使用デッキから察するに、どうやら魔女っ娘オタクのようだ。; 　
コンピ研部員Ｂ(こんぴけんぶいんびー): コンピ研の部員の一人。四角いめがねが特徴。この作品では見た目とは裏腹に暴走族のようなしゃべり方をする。
使用デッキは【仮面ライダー】　切り札は《スカルライダー》
使用デッキから察するに、どうやら特撮(特に仮面ライダーシリーズ)オタクのようだ。
余談だが、彼の使うデッキは製作者のお気に入りであるとのこと。; 　
コンピ研部員Ｃ(こんぴけんぶいんしー): コンピ研の部員の一人。丸いめがねが特徴。この作品では気の弱そうなしゃべり方をする。が、攻撃名を叫ぶ時はハイになるようだ。
使用デッキは【マシンナーズ】　切り札は《マシンナーズ・フォース》; 使用デッキから察するに、どうやら合体ロボオタクのようだ。; 　
コンピ研部員Ｄ(こんぴけんぶいんでぃー): コンピ研の部員の一人。キノコヘアが特徴。だったのだが、ある都合により［D］の一文字に。やたらテンションが高い。
使用デッキは【ドラゴン族】　切り札は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》
使用デッキから察するに、どうやら特撮(特に怪獣シリーズ)オタクのようだが…
これまた余談だが、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』での彼のＣＶは鬼柳京介役の小野友樹である。

その他の生徒　

鶴屋さん(つるやさん): 県立北高校の生徒。SOS団名誉顧問(ハルヒ任命); 朝比奈みくるの同級生で親友。緑がかったロングヘアと八重歯が特徴的な少女。さばけた性格でノリがよく、面白いことが大好き。ハルヒとも気が合う。大会２回戦では北高の審判として登場した。おちゃらけているように見えるが勘が鋭く洞察力もあり、試合中の細かな動作も見逃さない。

デュエルのルール

この作品のデュエルにおいてのルール。

基本ルール

・ライフポイントは4000からスタート。
・その他のルールはOCG準拠。

禁止・制限、カードの裁定について。

・禁止・制限はアップロ－ド時の規定に準ずる。よって現在使用できないカードを使用している描写も存在する。
・カードの効果やルールの裁定も同様。特に『優先権』に関することは前半と後半では大幅に異なる。

全国DM高校大会におけるルール

参加条件

・１つの高校につき１チームのみ出場可能。
・高校代表という形で登録する。
・メンバーは５人以内。

デッキについて

・デッキ内容の変更は可能。ただし試合開始後の変更は不可。(一部例外あり)
・カードのフォーマットは、どの国の言語でも可。

勝敗について

・大会はトーナメント制で行われる。
・チーム対チームの団体戦で競い合う。
・勝利したチームが次の対戦に進み敗北したチームはリタイアとなる。
・団体戦では『3本先取制』で行われる。
・3回戦以降は上記のルールに加えて『ライフポイント制』『勝ち抜き制』のルールが追加される。
・詳細は以下を参照。また試合開始直前にこれらの中からランダムでルールが決定する。

3本先取制: ・１人ずつデュエルしていき、先に3勝したチームが勝利となる。
ライフポイント制: ・1人づつデュエルしていき、勝利した選手の残りライフがチームの得点となる。
・チーム全員がデュエルを終えた時、合計得点の多いチームが勝利となる。
勝ち抜き制: ・デュエルに勝利した選手はそのままの状態で次の相手とデュエルを行う。
・敗北した選手はそのデュエルの敗北時に所持している手札の1枚を次の選手に渡す事が可能。
・その場合、次の選手はその1枚を加えた5枚からスタートする。
・最終的に相手チーム全員を倒したチームが勝利となる。

その他

・この動画に出てくる出場者は、本気で優勝を目指している。よってキャラがデュエルするときは当然のごとくガチで勝ちを狙ってくる。キャラたちは「勝つこと」を考えてプレイしているため、【植物族】を使う女子高生が《氷結界の龍　ブリューナク》を使って【サイキック族】を使う超能力者を追い詰めたり、【ディフォーマー】を使う小学生が《A・O・J　カタストル》を召喚して未来から来た人の戦術を封じたりする等、容赦のない描写が多い。アニメのように「〇〇だから△△がでる」といったテンプレートはほとんど無い。
・カードの流通はこの作品独自のものとなっている。よって遊戯王５D'ｓのシグナーのカードや遊戯王デュエルモンスターズGXの三幻魔などの、作品によっては世界に1枚しか存在していないようなカードも一般に出回っている。