ハートレス(キングダムハーツ)とは (ハートレスとは) [単語記事]

ハートレス(キングダムハーツ)とは、キングダムハーツシリーズに登場する敵の種類である。

概要

キングダムハーツを代表するモンスター。
名付け親はアンセム。下記の通り感情が無いのでハートレスと名付けた。
心の闇が具現化した存在であり、誕生したハートレスは人の心の闇に反応して襲いかかり、仲間を増やしていく。
「心を求めて動く」「より強い物に従う」という本能のみで行動しており、それ以外の意思も思考も持たない生き物。
またハートレスは「人の心」だけでなく「世界の心」も狙っており、その世界にある「鍵穴」から侵入することで心を奪おうとする。そのため、世界の鍵穴を閉めることができるキーブレードの所有者たちは無条件で彼らから襲われることになる。

ハートレス（心なき者）と呼ばれているが、名前の通りに「心がない」訳ではない。
実際は、肉体を離れた心そのものがハートレスに変化している。

ハートレスには二つの種類がある。一つは自然発生型の『ピュアブラッド』、もう一つが人工製造された『エンブレム』である。また『エンブレム』には、身体のどこかに「黒いハートにトゲのクロス」のマークが施されている。ハートレスを類型別にすると、人工製の『エンブレム』のほうがずっと多くなる。

ハートレス全体に言える特徴としては、黒い顔や身体、黄色く光る目を持つものが多い。
輪郭は丸っこく、動きはコミカル。どことなく愛嬌を感じられるデザインのハートレスも沢山いる。

代表的なハートレス

シャドウ

数あるハートレスの中でも特に有名なモンスター。種別は『ピュアブラッド』。
影のように真っ黒な身体と黄色い目を持ち、地面を這うように動くほか、影のようになって移動することもできる。

いわゆる雑魚敵の代表格でもあり、単体での強さは最弱レベル。
しかし一度に大量発生することも多く、数にものをいわせて襲いかかってくると少々厄介。

前述した通りハートレスの中でも知名度では断トツであり、またその妙に愛らしい見た目から人気が高い。
関連商品にあるシャドウのぬいぐるみを見て頂ければ、その可愛らしさが分かるだろう。

ソルジャー

人工製ハートレス『エンブレム』の代表格。
人型をしており、名前通りか兜のようなものを被っている。爪によるひっかきや蹴り技での攻撃が得意。
強さはシャドウに毛の生えた程度なので、冷静に対応すればそれほど苦戦しない。

ラージボディ

『エンブレム』の大型ハートレス。
巨漢のような体格をしており、前方からの物理攻撃を跳ね返して無効化してしまう。序盤における強敵である。
ダメージを与えるには後ろに回り込んで攻撃するか、魔法攻撃に頼ること。

レッドノクターン

ランタン型の胴体にトンガリ帽子を被った『エンブレム』。
空中を飛行しつつ魔法で攻撃してくる。レッドノクターンが使用するのは「ファイア系」の魔法。
このタイプのハートレスは派生種が特に多く、種類ごとに使用する魔法・動きに差が見られる。そしてそれぞれの名前は「色の名前+音楽関連の単語」で成り立っている。例を挙げると、

ブルーラプソディ：青色の胴体。使用する魔法は「ブリザド系」。
イエローオペラ：黄色の胴体。使用する魔法は「サンダー系」。
グリーンレクイエム：緑色の胴体。使用する魔法は「ケアル系」で、他ハートレスを回復する。

ワイバーン

巨大な翼竜のような姿をした『エンブレム』。
空中を自在に飛び回り急降下や突進攻撃を仕掛けてくる。
358/2Daysでは属性の異なる派生種が多く登場し、最強のハートレスと呼ばれる「デブリスフロウ」もこの系統。

ネオシャドウ

シャドウを純粋に強化したようなモンスター。種別は『ピュアブラッド』。
シャドウに比べて段違いの攻撃力と機動性を持ち、影に潜りながらしつこく付け狙ってくる。
ムービーなどでも登場する機会が多く優遇されている。

ホワイトマッシュルーム

キノコみたいな姿をした『エンブレム』……なのだが、ソラたちを攻撃することがない不思議なハートレス。
特定の場所にしか出現せず、姿を見せても何かしらのポーズを取っているだけで、そこから一定時間が過ぎると勝手に消えてしまう。ポーズを取っている時にそれに対応した魔法を当てると喜ぶしぐさを見せ、3回連続で喜ばせることで経験値とアイテムをくれる変わり種モンスターである。

派生種として、毒性の攻撃をしてくる「ブラックファンガス」や、攻撃を当てるたびに跳びはね回る「レアトリュフ」が存在する。また、その後の作品にも度々キノコ型ハートレスとして派生種が登場する、隠れた人気者である。

代表的なボスハートレス

ダークサイド

『ピュアブラッド』に属する大型のボスハートレス。
巨大な人型をしており、胴体部分はハート型の穴が開いている。
地面を叩きつけて衝撃波を放ったり、シャドウを地面から生み出したり、闇の球体を放ったりと多彩な攻撃手段を持つ。

ガードアーマー

『エンブレム』に属する大型のボスハートレス。
手足が分離している鎧のような姿をしており、各部位がそれぞれ異なる攻撃を繰り出す。
両手両足にも体力が存在し基本的にすべての部位を破壊しておかないと倒せない。
派生種にパーツを組み替えて空中技に特化した「オポジットアーマー」、ガードアーマーを純粋に強化したような「パワードアーマー」が存在する。

トリックマスター

『エンブレム』に属する大型のボスハートレス。
手足が異様に長い奇術師のような姿をしており、炎を灯した二本の棍棒を持って曲芸じみた攻撃を行う。
358/2Daysには派生種として二体に分裂し、ほぼ同時に体力を0にしないと倒すことができない「ブリードパフォーマー」が登場する。

ステルススニーク

『エンブレム』に属する大型のボスハートレス。
カメレオンのような姿をしており、透明になる能力があり、眼からゆっくり動く光線を出したりして攻撃してくる。358/2daysに高体力になったかわりに近距離攻撃が多くなり、魔法防御力が低下した「バニッシュリザード」が登場する。

ベヒーモス

『エンブレム』に属する大型のボスハートレス。
四足歩行の筋骨隆々の体格で、ダメージを与えられるの頭部に生えた角のみ。雷を落とししたり、その大きさを利用したジャンプの衝撃で攻撃してくる。
派生種として戦闘範囲の広い「デストロイドベヒーモス」、特定の場所に毎回現れる「アークベヒーモス」が登場。

ファントム

『エンブレム』に属する大型のボスハートレス。
一作目で隠しボスとして登場し、戦闘背景の時計塔を利用した呪い攻撃「死の宣告」を使用して一定カウント後にプレイヤー側を問答無用で戦闘不能にしてくる。
時計塔の針は「ストップ」の魔法で止めることができるほか、相手のコア（ハート）の色に応じた属性攻撃しか通用しないため、勝利するためには魔法がとても重要になってくる。

カート・ジーサ

『エンブレム』に属する大型のボスハートレス。
KH FMで追加された新たな隠しボス。６本の腕を持つ超大型のボスハートレス。「サイレス形態」「バリア形態」を使い分けてくる。「サイレス形態」では魔法が使えなくなり、「バリア形態」では物理攻撃がバリアが阻まれる。
「サイレス形態」では４刀流の攻撃で攻撃してくる。残った２本の腕の玉を破壊することで魔法が使えるようになる。
「バリア形態」では全身をバリアで包み魔法攻撃を使ってくる。バリアは魔法攻撃で破壊することができる。
どちらも解除すると倒れて本体の頭にダメージを与えることができる。