マックスコーヒー(MAX COFFEE)とは、利根コカ・コーラボトリング株式会社などが販売しているコーヒー飲料の1つである。通称マッ缶。
数ある缶コーヒーの中でも頂点に君臨する甘さを持つコーヒー。むしろ、全てのジュースに幅を広げても、トップにいそうなほど甘い。それでいてコーヒーである。
飲んでみれば分かると思うが、既にコーヒーとも言えない作りであり「カフェオレでもここまでじゃねえだろ」という味。しかし、分類上はコーヒー飲料という不思議。
以下、利根コカ・コーラボトリングのマックスコーヒー解説ページからの引用。
コーヒー飲料は、【コーヒー清涼飲料/コーヒー飲料/コーヒー】に分かれていますが、マックスコーヒーは100g中の生豆換算で2.5g以上5g未満のコーヒー豆から抽出したコーヒー分を含む製品のため、コーヒー飲料の部類に属しています。
この条件を満たしているため、分類上はコーヒー飲料なのである。コーヒー豆が何グラム含まれているか聞いてみたいものだ。まぁ、実際のところ開発者達はコーヒーではなくコーヒー牛乳をイメージして作ったらしい。
数年前までは地域限定で販売されていたが、現在は全国で販売されている。
元々は利根コカ・コーラボトリングのみで販売されていたが、いろいろあって全国に広まった。
その甘さ故、敬遠する人もいるが、逆に魅入られてしまう人も多くいるのも事実である。
原材料は通常、使用量が多い順に表記される。
マックスコーヒーの原材料表記は
近年では他の缶コーヒー同様、栄養成分表示がされるようになったが、「製品100mLあたり 炭水化物9.8g」の表示がひときわ目立つ。
参考までに、標準的な缶コーヒーで100mLあたり6~7g、他社製の甘いコーヒーや、銭湯でよく見かける瓶入りのコーヒー牛乳ですら、せいぜい100mLあたり8~9g前後(参考値:UCCオリジナルコーヒー=100mLあたり7.8g)であり、紙パック製品やコンビニで販売されている高価格帯商品(スターバックスなどがコンビニ販売向けに製造しているようなタイプのパッケージ商品)の中の最も甘味が強い製品と比べても同等か、もしくはそれ以上の数値である(筆者が知る限りでは紙パック製品の「メグミルクカフェオレ」が唯一これを凌ぐ数値=100mLあたり11.5gとなっている)。なお、炭水化物にはコーヒー豆由来の食物繊維が通常100g中0.5g前後含まれているため、単に糖質のみを指す場合はこの数値を差し引く必要がある(ちなみに「糖度計で糖度を測ると『糖度11.7%』と計測された」との話があるが、これは糖度計が糖質以外の一部の成分にも反応してしまう性質があるからであり、糖度計の性質上避けられない誤差表示によるものと考えられる)。
この量を1本3gのスティックシュガーや角砂糖で例えると、たった1缶でスティックシュガー8本分、角砂糖8個分の砂糖が入っている計算となる。
さらにペットボトル版は製品100mLあたりの炭水化物の量が10.2gと、堂々の10%超え。ペットボトル版は500mLあるので、これ1本でスティックシュガー16本、角砂糖16個分もの砂糖が入っている計算となる。
コーラやジュースならいざ知らず、紙パック製品を除くコーヒー飲料で炭水化物の含有率が10%を超える製品は、後にも先にもマックスコーヒー以外に無いであろう。
なお、ジョージアブランドになる以前のマックスコーヒーはもっと甘かったという証言もあるが、当時の缶に栄養成分表示は無かったため、あくまで憶測の域を出ない。
1969年にUCCから日本初のミルク入り缶コーヒーが発売され世間一般において缶コーヒーが普及し始めたが、利根コカコーラボトリングでは缶コーヒーを販売していなかったため、顧客からの苦情が寄せられ、缶コーヒーが無いのなら自販機を撤去せざる得ないという声すら寄せられるようになった。
しかし、日本コカコーラとのライセンスの都合上、日本コカコーラ、もとい米国本社が認めていない缶コーヒーを製造することはできなかった。缶コーヒーは日本独特の製品であったためコカコーラのブランドが汚されるとして承認されなかったのだ。利根コカコーラはあくまでボトラー(フランチャイズで飲料を生産する会社)なのでそれを押しのけて製造することなどできない。しかし、利根コカコーラはこう考えた。「ドクターペッパーみたいに子会社で作れば契約違反にはならないよな・・・」と。
そうなのだ。利根コカコーラは既にライセンスに違反せずにドクターペッパーを製造するための子会社、利根ソフトドリンクを設立していたのである。ここで製造して販売すれば何の文句も出せない。こうして木村コーヒー店(キーコーヒー)から独立した麹町にある鈴木コーヒー店のブランドとコーヒーエキスを使用した缶コーヒーが企画され、1975年にMAXコーヒーは発売されたのだった。MAXコーヒーの商標権を利根コカコーラが持っていないのはこのためである。また、当時は千葉と茨城のみで販売されており栃木ではちゃんとジョージアを販売していた(後にジョージアも千葉と茨城で販売されるようになる)。
こうして発売されたMAXコーヒーであったがあまり儲けは無かったらしい。なぜなら利根コカコーラは缶コーヒーを製造する設備を持っていないため遥か遠くの山口県にある日本果実工業という会社に生産を委託していたためである(ちなみに現在関西方面で販売されているMAXコーヒーの生産も担当)。そのためビン入りのものも神奈川県の富士ボトリングで製造された。その後も売れ行きは順調に伸びたため自社工場での缶コーヒー製造ラインが作られ、そのほとんどがMAXコーヒーの生産にあてられた。
こうしてMAXコーヒーは利根コカコーラの優良商品として成長したのだが、日本コカコーラはやはりこの状況を腹立たしく思っていたのか、フランチャイズ契約を打ち切られそうになってしまったため、1991年にMAXコーヒーはジョージアブランドに組み込まれることになってしまった。
その後2001年に全国的な工場再編によって関東のコカコーラ工場が一元化されたこともあってか2006年には東京都内、2009年には全国、2010年には海外(韓国)とかなり発売地域が急速に拡大されたが、2015年現在西日本からはほぼ撤退し、再び関東近郊エリア(一部仙台地区を含む)において販売を展開するローカル商品に逆戻りしてしまっている。
なお、MAXコーヒーが撤退した地域においては、MAXコーヒーと類似するコンセプトとしつつ甘さをややマイルドなものにした「まろやかミルクのカフェラッテ」が事実上の後継商品として販売されている。ちなみに「まろやか~」の方は炭水化物は100mLあたり9.4gとMAXコーヒーより若干抑えられているが、ミルク分を高めているためカロリーは49kcal/100mLと、逆にMAXコーヒーよりも100mLあたり1kcal高くなっている。
MAXコーヒーの地元である千葉・茨城から見て東京湾の向かい側にいる神奈川県の富士コカコーラボトリング(現:コカコーラセントラルジャパン)で製造、販売されていたそっくりさん。無論こちらも激甘である。富士コカコーラの親会社である明治屋のブランド「My」のコーヒーである。1974年発売。ジョージアが発売されるまでの間兵庫から神奈川までの太平洋側の地域と北海道で細々と売られていたが徐々に販売エリアが小さくなり1994年にこちらもジョージアブランドに組み込まれた。2003年には北海道でも終売となりその後はコカコーラセントラルジャパンの富士コカコーラ管轄地域でのみ販売されていたが、2011年3月11日の東日本大震災によって工場の操業が停止した後、製造が中止され続けている。
掲示板
213 ななしのよっしん
2023/01/15(日) 18:35:09 ID: 99H77gIfh3
>>208
千葉や茨城に出張した時のお土産商品として人気だった程度にはローカル商品だよ。
東京で売ってたのは不思議だな。利根コカ・コーラの商圏は栃木千葉茨城だから、その他の地域ではまず見かけなかったはずだが。
214 ななしのよっしん
2023/07/18(火) 22:33:39 ID: bhjXfZsBeN
九州のイオンでも普通に売ってくれるようになってよく買ってるわ
215 ななしのよっしん
2023/07/18(火) 22:41:46 ID: ynQTnKyOYp
>>9
炭酸飲料の牙城に唯一無炭酸で食い込んでいるあたりやっぱり別格なのでは…?
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最終更新:2024/12/09(月) 04:00
最終更新:2024/12/09(月) 03:00
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