マルターズアポジー

マルターズアポジーとは、2012年生まれの日本の競走馬である。牡、鹿毛。

主な勝ち鞍
2016年:福島記念(GIII)
2017年:小倉大賞典(GIII)、関屋記念(GIII)

概要

父*ゴスホークケンはアメリカ生産で日本で走り2007年の朝日杯フューチュリティステークスに優勝した。ただし以降は5歳まで走ったが勝ち星はなく、種牡馬としても初年度産駒は5頭だった。
母*マルターズヒートはアメリカ生産で日本で走り2003年のフェアリーステークスに優勝した。

マルターズアポジーはそのゴスホークケンの初年度産駒のうちの1頭だった。当歳のときからしっかりした体つきで、また手のかからないおとなしい馬だった。

馬名の由来は冠名「マルターズ」＋最高点を意味する「アポジー」。

マルターズアポジーは3歳2月中山の新馬戦(2000m)と遅いデビューで、7番人気だったが、スタートから先頭に立つとそのまま3馬身差で勝利を挙げた。続く3歳500万下は9着だったが、4月福島のひめさゆり賞(500万下)を逃げ切って2勝目を挙げた。5月のダービートライアル、プリンシパルS(OP)に出走したが、さすがにこのレベルには歯が立たず第4コーナーで早くも捕まり17着と惨敗した。7月福島のラジオNIKKEI賞(GIII)も逃げて3着と好走したが、自己条件の1000万下では5連敗し、次に勝利を挙げるのは翌年1月東京だった。
続く3走もすべて逃げながらも着外に終わったが、7月福島のいわき特別(1000万下)を3/4馬身差で勝利すると10月中山の秋風S(1600万下)も1馬身3/4差で勝利し2連勝を飾った。
11月の福島記念(GIII)は久々の重賞挑戦となったが、これを逃げ切って勝利し、3連勝で重賞初制覇を飾った。
この勢いで有馬記念(GI)に挑戦し、ここでも逃げてペースを作るも、さすがにGIの壁は厚く、15着と馬群に沈んだ。
明けて5歳になると2月の小倉大賞典(GIII)を逃げて勝利し重賞2勝目を飾るが、続く大阪杯(GI)では12着とまたもやGIの壁に跳ね返されてしまった。7月の七夕賞(GIII)は11着に終わった。8月の関屋記念(GIII)では直線の長い新潟コースに加えあまり暑さに強い馬ではないという不安要素があったが、好ダッシュを見せ道中3馬身差で逃げると、そのまま後続を2馬身差振り切って重賞3勝目を挙げた。
9月の京成杯AH(GIII)では4着に好走するが、11月のマイルチャンピオンシップ(GI)では15着とまたGIの壁に跳ね返された。
翌年の6歳時には中山記念(GII)でウインブライトの3着と好走するが、ダービー卿チャレンジT(GIII)で9着と凡走し6月の鳴尾記念(GIII)4着を最後に2年近く掲示板に入ることもできず、ローカル重賞の賑やかし要員となっていた。
そして2020年3月1日の中山記念(GII)の6着を最後に引退・種牡馬入りとなった。

以後はマルターズアポジーの子がレースを賑わせることを期待したい。

血統表

*ゴスホークケン 2005　黒鹿毛	Bernstein 1997　鹿毛	Storm Cat	Storm Bird
			Terlingua
		La Affirmed	Affirmed
			La Mesa
	*オールザウェイベイビー 2000　黒鹿毛	Grand Slam	Gone West
			Bright Candles
		Lustily	Kris S.
			Shahriza
*マルターズヒート 2001　栗毛 FNo.12-b	Old Trieste 1995　栗毛	A.P. Indy	Seattle Slew
			Weekend Surprise
		Lovlier Linda	Vigors
			Linda Summers
	Heat Is On 1996　栗毛	*サンシャインフォーエヴァー	Roberto
			Outward Sunshine
		Barbs Dancer	Northern Dancer
			Periodista

クロス：Roberto 4×5、Northern Dancer 4×5、Secretariat 5×5

4代以内にはないがStorm CatやA.P.Indyの母父がSecretariatなので、Secretariat、Seattle Slew、Affirmedとアメリカ三冠馬の血が3頭も入っているアメリカ血統の結晶ともいえる。

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関連項目

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