「"宥和神"アーメス」とは、テーブルトークRPG「ソード・ワールド2.0」に登場する小神(マイナー・ゴッド)の一柱である。
「手と手を結べ。それが敵を払う力となる」
「支えることの尊さを知り、外れる孤独を知らしめよ」
「欲すならば得よ。さらに輪は満ちる」
魔動機文明時代に誕生した(※)神で、蛮族が出自であることははっきりしているが、神となったきっかけや元は何の種族だったのかについては信仰の特性もあり判明していない。ルール上は第二の剣に連なる神ということになっている。また、公式リプレイで登場した分体はインキュバスの姿を取っていた。
※ ウィザーズ・トゥームの記述では魔動機文明時代とあるが、リプレイ「新米女神の勇者たち」では魔法文明時代以来の神となっている。ここではウィザーズ・トゥームの記述を優先する。
聖印は4本のロープを複雑な形に結んだもの。分派によってこの形が違うこともあるらしい。神像は翼のある青年が丸まってうずくまった姿勢(だいたいorzの格好)。通常顔は見えないように作られる。
規模は小さいが種族はやたらと多様な(その上、生来協調性に乏しい)蛮族の集団をまとめることを目指した神であり、その教えには「協調」や「分け合い・譲り合い」が強調されている。
反面、蛮族が人族の脅威にさらされていた時代の神ということもあってか身内以外については極めて排他的で、いくつかの分派が存在するようだが、通常それらの間にすら連携は見られない。そのくせ、こと「分け合い」については身内以外にも躊躇なく適用する──信徒以外からの窃盗や略奪は彼らにとって「みんなのものを使った」に過ぎないのである。
極端な排他性や第二の剣の神であることを考えなければ教義は聞こえが良い面もあり、蛮族の神官による工作も手伝って人族、典型的にはフェイダン地方の貧民街や反社会的集団の間にも信仰が広まりつつある。またWTにも極度の排他性さえなければ、教義自体には害がないとも取れる文体で書かれている。
アイヤールの"白峰領"ゼスに眠るとされるが、紆余曲折あってその地にはルーフェリアの神殿が建立され、近隣のライフォス神殿とともに封印・監視を行う形になっている。
神々の関連図にあっては、殺伐とした関係ばかりの第二の剣陣営の中ですっかりぼっちだが、ひょんなことで縁ができたルーフェリアが気になる(……どういう意味で?)模様。
神格の中でも排他性が前面に押し出されている。
| レベル2 | ||
|---|---|---|
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| 防御力を高める代わりに、攻撃力が下がる。 後衛に掛ける分には有効な魔法か。 |
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| レベル4 | ||
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| 自分の周囲に近づく生物を探知し、本人にのみ聞こえる音で知らせる。 対象範囲が狭いことや、術者中心の空間に作用する(術者が移動すると作用範囲も移動する)こともあり、使いどころに工夫が要る魔法である。 |
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| レベル7 | ||
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| 物理ダメージを与えた上、魔法の抵抗に失敗した敵を離れた位置まで移動させる。フィアー(物理)と言えなくもない(魔法だけど)。 | ||
| レベル10 | ||
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| 有効時間の間、範囲内のアーメス信徒には回復効果、それ以外にはダメージを与える。 ……なのだが、「アーメス信徒」かどうかの基準は「アーメスの特殊神聖魔法が使えること」なので、平信徒には効果がない。(´・ω・) カワイソス |
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| レベル13 | ||
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| 教義「外れる孤独を知らしめよ」を体現する魔法で、掛かった相手には外部からの魔法・呪歌・賦術等あらゆる「有利な効果」が遮断される。おめーの支援ねーから! 高レベル帯での戦闘では序盤の支援の掛かり具合が戦況を左右しかねないだけに非常に怖い魔法。 |
卓動画では敵側NPCとしてアーメス神官が登場するほか、アーメス神官のPCが登場する卓もある。
| 敵側登場の例(若干特殊だが) | PCの例 |
| 某国で信者が多いらしいが、流入した経緯は不明 | |
公式リプレイ「新米女神の勇者たち」で登場(登場巻数によるネタバレを抑止するため1巻を掲載)。
教義や特殊神聖魔法はウィザーズ・トゥームに詳しい。
| ラクシアの神々(参考資料:ウィザーズトゥームp.138「神々の相関図・改訂版」+カルディアグレイスp.83-84) | ||
| 神格 | 第一の剣勢力(人族サイド) | 第二の剣勢力(蛮族サイド) |
| 古代神 | 始祖神ライフォス 太陽神ティダン 炎武帝グレンダール 賢神キルヒア 妖精神アステリア 戦勝神ユリスカロア |
戦神ダルクレム 死の神ザールギアス |
| 大神 | 騎士神ザイア 月神シーン 酒幸神サカロス 慈雨神フェトル 秘隠神クス |
腐敗の女神ブラグザバス 不死神メティシエ 眠りの神カオルルウプテ 霧闇神フラクシス |
| 風来神ル=ロウド 狂神ラーリス | ||
| 小神 | 水の神ルーフェリア 融合神リルズ 纏いの神ニールダ 器械神レパラール 剣神ヒューレ 韋駄天ラトクレス 刃神マキシム 鉄槌神エセルフィン 竜帝神シムルグ 学護神エッケザッカ |
毒薬の神テメリオ 宥和神アーメス |
掲示板
16 ななしのよっしん
2018/03/15(木) 23:01:41 ID: vloSoGu8Hk
>>15
かなり違うぞ。「仲間は大切にして、決して裏切らない」んだぞ、この信者。言い方は悪いが、コリアン的な思考は個人主義で、自分の危険を負ってまで他人を助けようと推奨する感覚じゃないでしょ。
宥和は「大目に見る」って意味だし、アーメスはウチとソトを分けてウチを大事にしソトを攻撃する考えだが、これはどちらかと言うと閉鎖社会的な『島国』に多い行動だ。
仲間とみなしたなら大事にする、って当たりも考えると、旧来的な『日本の閉鎖的な里』の感覚が一番近いぞ。
17 名無しのマイナス
2018/10/13(土) 11:03:31 ID: ZoG/SV0PeO
第二の神はSW2は大体面白すぎるw
なんだこの良く分からない方針の神w
ああ、でも時期が蛮族負けそうになってた頃で当時「マイノリティ」(本来の意味は単なる少数派だけを指す物ではない)だったと考えると、
その欲望がとりあえず最初にこうなるのは自然かな?
ナイトメア辺りみたいな害意ではなく生存のために人族に混ざろうとする蛮族もいたかもしれんし、
しかもそうやっても蛮族の性質で非生産性(さぼり癖など)があれば「正義とは何か」「共存とは何か」となって一旦は通る道かもしれんな
別に今の権威に従えとは欠片も思わんと言うか、現実の貿易摩擦問題とか領土問題見てると「馬鹿じゃないのかな」と思う方ではあるが、
この教義の自体がかなり錯綜してて一体何を目指してるか分からんな…これ…
まぁ、だからこそ表面的には「革命」「反逆」の神としてみればむしろ正当そうな事も混ざってる事が性質が悪いんだけど…
片手落ちと言うか、半端なんだよね感がすごい…
18 ななしのよっしん
2018/12/19(水) 18:27:43 ID: zG7/XCdHZN
>>17
もしかして、蛮族が考えた調和をまとめてみただけで
目的や終着点が曖昧だったから、教義が歪んでいったのかな
導ける存在がいたら、人族に近づくことが教義になってたのかなぁ
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最終更新:2025/12/07(日) 06:00
最終更新:2025/12/07(日) 06:00
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