由比ヶ浜結衣とは、小説『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の登場人物である。
雪ノ下雪乃と並ぶもう一人のヒロイン。6月18日生まれのO型で、千葉市立総武高等学校2年F組に所属している。
クラス内では葉山隼人、三浦優美子を中心とするトップグループに入っている。
奉仕部に相談に行き出会った雪ノ下雪乃の生き様に感銘を受け、爾来、彼女も奉仕部に入部し共に活動して行く事となる。
如何にも今時のジョシコウセイといった感じの派手めな格好をした女子で、大抵の女子と交流が無い八幡にとっては特に縁遠い存在である。優美子は見た目で自身の友達を選ぶ傾向があり、結衣も可愛い部類に入る。どこがとは言わないが雪乃が俎板だとすれば結衣はメロンである。
その外見やクラスでの立場から八幡からはビッチ呼ばわりされているが、本人はそれを否定している。
トップグループの一員だけあって社交性はあり人当たりは良いが、人に合わせないと落ち着かない性分であり悪く言えば八方美人である。周囲の空気を読んで自分を合わせようとする術や、感情の機微を悟る能力に長けている。コミュニケーションスキルは非常に高い。
そうした性質が災いし昔から言いたい事を素直に言えず、時にはそれが周りを苛立たせる原因ともなっていた。しかし八幡と雪乃が全く相手に合わせず本音を言い合い、それでいて楽しそうにしているのを目の当たりにして自分が間違っているのではと少し思い直す。それまでよりも徐々に本音を出す様になるが、優美子からも好意的に受け取られている様だ。それまで通りのトップカーストに所属しつつ、クラス内でもさり気無く八幡を気遣うなど器用に振舞っている。
根は素直な良い子で、自分が悪い時はちゃんと謝る事が出来る。また誰よりも優しい。良くも悪くも周囲から敬遠されがちな八幡や雪乃に素直に話しかけられた辺りに優しさが滲み出ている。友人と呼べる存在の居なかった雪乃をデレさせて友達となった。雪乃の事が大好きでゆるいゆりな光景を繰り広げている。
相手へ親しみを表現する処世術の一環なのか、ヒッキー(比企谷八幡)、ゆきのん(雪ノ下雪乃)、さいちゃん(戸塚彩加)、中二(材木座義輝)、さがみん(相模南)と相手をあだ名で呼ぶ事が多い。これらのあだ名は結衣しか使っておらず、そのネーミングセンスは好評とは言い難い。ただクラスでは最も親しい優美子や姫菜はあだ名で呼ぶまでも無く友達としての立場が確かだからか、或いはあだ名で呼ぶよりももっと近しい距離感を表現しているのか単に下の名前で呼んでいる。
相手を愛称で呼ぶ反面、結衣がそう呼ばれる事は無く、本人は自分にだけあだ名が無い事を残念がっている。周囲から募集した挙句に由比ヶ浜結衣を略した『ゆいゆい』を自薦したが不評で、いざ呼ばれると本人も恥ずかしがった。その際に八幡から『ガハマさん』を提案されるも却下している。
「やっはろー!」と言うバカっぽい独自の挨拶を使う。
その他に口癖として「なんで目逸らしたし」、「キモいし」、「怒ってるように見えるし (`・ω・´)!」、「いや。受け取れし」(あ、これは八幡か)など、語尾に「~し」を多用する。
頭の回転は余り速くなく簡単に騙されかけたりする、アホの子である。八幡の中では完全に由比ヶ浜=アホで定着しており、そのアホな発言から雪乃や隼人からも可哀相なものを見る目を向けられる事がある。
勉強の成績も悪く、数学では12点を取った(まさかこれより下の点数を、例えば9点とか取る者は居まい)。雪乃からはバカキャラではなく真性のバカだと言われている。そもそも本人に勉強をする気が無かったが、八幡と同じ大学に行きたいと言う目的が出来て勉強を始めた。
頭が良くないと言っても本人が主張する様にきちんと入試で受かって総武高に入学しているので、飽く迄その中での劣等性に過ぎない筈なのだが、話が進むにつれ常識の欠如した発言をして八幡や雪乃を戦慄させている。八幡や雪乃とは別の意味で残念な子と言えよう。
料理の腕が壊滅的に下手でクッキーを焼けばジョイフル本田で売っている木炭の様な見た目になってしまう。クッキーの材料に桃の缶詰を入れようとしたり、カレーの隠し味に桃を提案したりしている事から、どうやら桃が好きらしい。
ヒッキーをクッキーに、逆だ、クッキーをヒッキーにあげたいと言うのもあって下手なりに料理は上達の為に頑張っている。具体的には母親が梨の皮を剥いたり、カレーにロリエたん葉っぱを入れたりするのを見ている。
『サブレ』と名付けたミニチュアダックスフントを飼っており、犬ほど可愛い生き物は居ないと言い切る犬派である。ペットの飼育が禁止されている団地住まいだった頃に隠れて野良猫を飼うブームがあったが、その野良猫がやがて何も言わずに居なくなってしまった事があり猫を苦手としている。苦手なだけで嫌いな訳ではない。
総武高入学式の朝にサブレを八幡に助けて貰った事をきっかけに彼へ好意を寄せている。態度や言動でその感情を表現しているがいざとなると照れが邪魔して中々届かない。
八幡には優しくされるのは事故を負い目に感じての同情と思われていた。八幡が自身の経験から他人の好意を素直に受け取れない事もあって気持ちがきちんと届くには到っていない。
掲示板
204 ななしのよっしん
2023/06/26(月) 14:41:18 ID: Ta/TEzvNJq
205 ななしのよっしん
2023/06/26(月) 14:45:03 ID: jBNa21kG0G
206 ななしのよっしん
2023/11/08(水) 07:19:25 ID: 0ZUq1DHPrC
>>203
11巻→14巻のスタンスの変化は「過去の自分の価値観が“まちがっている”ことが現状の混乱の原因」だったことに気づき後悔しているという、価値観の変化(=成長)なんだけどね
八幡は11巻で己のエゴを押し付け「雪ノ下の問題は、雪ノ下自身が解決すべきだ」と言ってしまったことについては
14巻の結衣を切り捨てる際のモノローグで「たった一つの答えしか許されていないことを知っていながら、それを選ぶことを避け続け、言い訳を重ねて保留し、歪んだ欺瞞を強要した。優しさに縋り、優しさに縋り、誠実さに甘え、ひと時の夢に酔ったふりをして、正しい答えと言い張った。」と反省している
そもそも八幡の価値観(雪乃に投影した理想像)は何度かパラダイムシフトを起こしている
(パラダイムシフトには概ね「問い直す」というキーワードがある)
初期の八幡の理想は「孤高を貫き、己が正義を貫き、理解されないことを嘆かず、理解することを諦める。その完璧な超人性は俺が会得せんとし、彼女が確かに持っていたものだ。」「常に美しく、誠実で、嘘を吐かず、ともすれば余計なことさえ歯切れよく言ってのける。寄る辺がなくともその足で立ち続ける」(5巻)
それが「雪ノ下雪乃ですら嘘をつく」(6巻)で「嘘をつくことは許容する」に変わり。
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最終更新:2024/12/21(土) 22:00
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