BMS 単語

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BMSとは、Be-Music Scriptの略で、音楽フォーマットの一つである。一般的には以下のような意味で使用される。

  1. 上記のフォーマット(BMSフォーマット)を利用した、PCで動作するフリー音楽ゲーム
  2. BMSフォーマットで記述したファイル及び音映像ファイルなどを合わせた1つの楽曲作品としてのファイル群。
  3. 2.から映像BGA)を除いた部分。

他にもブルーメアサイアー(Brood Mare Sire: 競走馬)の略としても使われる。

概要

多数のwavファイルoggファイルスクリプト定された配置通りに音を鳴らし、音楽を奏でることができる。似たようなフォーマットとしてはMOD形式がこれに近いが、このスクリプトゲーム性も備えており、コナミ製の音楽ゲームbeatmaniaシリーズや他のBEMANIシリーズのように、配置された標物にしたがってキーくことで音を鳴らすゲームに利用される。特に「beatmaniaシリーズは、BMSに対して「本家」と呼ばれる。

そうなるのも当然で、スクリプト仕様書は元々、BMSフォーマットの創案者であるやねうらおの「自分でもこういうゲームの曲を作りたい」という意志から作られたものである。BMSフォーマットが使用された一般的な動画関連動画を参照するとよいが、プレイヤーソフトやスキンの関係でシステムや見たも非常にアレっぽくなっているため、知らない人には見分けが付かないかもしれない。

よって、BMS自体はソフトではないのだが、BMSという言葉は一般に「StepMania」「DTXMania」「太鼓さん次郎」のような音ゲーシミュレーションソフトと同じようなものとして認識されている。ちなみにBMSを取り巻く世界のことは、なぜか「BMS界」と呼ばれるのが慣例となっている。

なお重要なことであるが、BMSはエミュレーターではなく、データを丸々複製してるわけではない。しかしながら知的財産権特許等の権利関係上では模倣品であるのは間違いなく、グレーゾーンに値する。それでもBMS制作経験のある者の楽曲が度々本家に採用されるなど、現在は悪くない状態と言えるようだ。しかし、コナミが本気を出したらどうなるか分からないという状況には変わりはなく、著作権的に問題の大きい楽曲、特に本家曲の開や配布は御法度とされている。作者プレイヤーも、節度を守って使用することを忘れてはいけないだろう。

ロードバンド創世記2000年代中盤頃までは当時の音ゲーブームも重なり、ネットユーザーに一大ブームメントを起こしていた。

BMSプレイヤーソフト

BMSはフォーマットのみでは動作せず、再生には専用プレイヤーが必要になる。に利用されてきたプレイヤーとしては、下記のようなものがある。

この中でも現状最も広く使用されているのが「LunaticRave」である。現在は「LunaticRave2」となり、「LR2」という略称で呼ばれている。充実した機継続的なバージョンアップに加え、独自のインターネットランキングexit段位認定実装していることが多くのプレイヤーに評価され、今ではほとんどのプレイヤーが使用するに至っている。

公式配布サイト閉鎖され、一時期は(手放されたドメインを業者が買い取って)別のサイトになっていた。2020年現在はBMS作家ドメインを買い取ったことで非公式ながらBMS関連のサイトになっている
 有志が作成した非公式のガイドサイトexitも参照

2015年にはbmsonという新たなフォーマット開されており、これに対応したプレイヤーへの移行も一部では進められている。
これらの中ではLR2のスキンスコアデータの流用が可インターネットランキングに対応したbeatoraja人気が高い。

BMS作者(作家)

BMS用の楽曲を作曲したり、BMSを作成する人のことをBMS作者またはBMS作家と呼ぶ。

BMSはキーくことによって音が鳴るゲームなので、その制作には楽曲の元データの音を分解して個別のファイルにする必要がある。またそれらのファイルは、ゲーム性を考えて、オブジェに割り当てる「キー音」とかなくても鳴るBGMレーンに割り当てなければならない。この一連の行為は「音切り」と呼ばれており、作曲者が自ら行うのが普通だが、作曲・音切り・譜面作成は分担される場合もある。

実はニコニコ動画での有名人VOCALOID関連の作曲者は元・現役を含めBMSでの作曲を経験したことがある人が結構いたりする。BMS作者の一覧を参照。

BMS楽曲

BMS用の楽曲は当初は既存曲のコピーアレンジも多かったが、今ではオリジナル曲が大部分を占めている。多数のアマチュア作曲者によって新曲が絶えず供給され、多な楽曲をプレイできるのも大きな魅の一つ。ニコニコ動画MADなどでBMSタグが付いているものの多くは、こういったBMSに提供された楽曲を使用しているものである。

おでんぱ☆ラヴガール」や「DRAGONLADY」などはニコニコ動画でも有名で、BMSを知らない人でも聞いたことがあるかもしれない。BMS楽曲の一覧を参照。

BGA・BGA作家

BMSの背景に流れるアニメーションBGABack Ground Animation)、BGA制作を行う人の事をBGA作家と呼ぶ。その専門性から、1つのBMSでもBGA制作者が作曲者と異なることは少なくない。その場合、映像を除いた部分のみをBMSと呼ぶことがあり、BMS担当・BGA担当というに区別して使われる。

BMS作者と同様に、VOCALOID関連の動画などで元・現役を含めBGAでの制作を経験したことがある人が何人かいたりする。またBMS作者よりもBGA作家の方が密かに本家提供している率が高い。詳しくはBGABGA作家の一覧を参照。

BMSの公開とBMSイベント

いわゆる新曲としてのBMSの開は、個人サイトやBMS投稿サイトでも行われてきてはいたが、最近開の場として流になっているのがBMSイベントである。

BMSイベントDEEexitと呼ばれるサイトなどを会場として行われ、競技のような側面も持っている。イベントごとにテーマが付され、BMS作者は前もって告知された投稿期間内にテーマに沿ったBMSを投稿し、更にプレイヤーは評価期間内に各作品に対する評価を行う。この評価を「インプレッション」、略して「インプレ」と呼び、最多インプレを獲得するなどの所定の条件によって順位付けがされることになる。また、その最大のものが年に一回のペースで開催される「THE BMS OF FIGHTERS」であり、開催年の西暦をとって「BOF○○」と呼ばれている。

このようなイベントは、プレイヤーにとっては様々な趣向のBMSを一度にプレイでき、BMS作者にとっては批判を含めた評価を多く聞け、次のBMSや楽曲制作にフィードバックできるという有用さを持っている。しかし、有名作者の作品しかプレイされなかったり、優劣がハッキリしてしまったりすることなどを弊として摘するもある。 

キー音無しBMS

楽曲をバックで流し、タイミングにあわせて音の定義されてないオブジェを流すことにより作られた、キー音のいBMSも存在する。BMSを作るには、前述の音切りが必要になるが、一般の楽曲をBMSとして遊ぶには耳コピなどをして音をパートごとに分割できるようにしなければならない。

しかし、キー音無しのBMSではこれらの作業をせず楽曲をBMSにすることが出来る。BMS明期にJ-POPなどでに音配布を的としたこの類のBMSが多数作られた歴史もあり、特に古くからのBMSユーザーの間ではこの類のBMSは「物故抜き」として嫌われてきた。また、著作権法に触れるものが多く、BMSイベントにおいてはこのようなBMSは禁止条件になっているものが多い。詳しくはキー音無しBMSを参照。

発狂BMS

元々同梱されているBMSや、バックで鳴っている音をキー音に定し総ノート数を増やした「差分BMS」の中には、本家難易度駕したBMS譜面も存在する。このようなBMSは発狂BMSと呼ばれ、譜面処理・の動きの限界を極めんとする人々によってプレイされている。

本家上級者の中には、このようなBMSで練習をする人がおり、譜面の補発狂譜面難易度表作成が行われた。
本家でいう12(AA程度の難易度)を1としており、難易度表においては24を難易度上限としている(記事執筆時点)。また、21クラス1とするoverjoyというものもある。上限は7であるが、このクラスは非人間的な文字譜面があったり、6000ノートえだったりで、全にクリアさせる気がいものになっている。

その圧倒的なインパクトから、BMSというと発狂BMSのことをすような会話・書き込みもあるが、一応BMS全体では発狂BMSよりはプレイしやすい難度のBMSのほうが圧倒的に数が多い。

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