CLAYMOREとは、八木教広によるファンタジー漫画作品。2007年にテレビアニメ化された。
その他のclaymoreについてはクレイモアを参照。
概要
月刊少年ジャンプに連載された八木教広の漫画。
途中月刊少年ジャンプの廃刊にともない、週刊少年ジャンプを挟み、ジャンプスクエア(SQ)に連載が移行された。
テレビアニメは2007年4月3日~2007年9月25日まで放送された。
プリシラとクレアの戦いで終了するオリジナル展開である。
あらすじ
妖魔が闊歩する世界で人は怯え暮らしていた。 妖魔を狩るために、人の体に妖魔の血肉を移植した半人半妖の戦士達の集団がいた。
移植された妖魔の血肉の影響から、人としての意識を保つことが出来るのは女性だけだった。 彼女らに名前は無く強さに応じて、ナンバーで呼ばれていた。
だが人は、畏怖と侮蔑を込めて、彼女達をその背中に携えている大剣からクレイモアと呼んだ。
用語
一部ネタバレ注意!
- 妖魔
- 物語の舞台となる大地に生息する化け物。人を捕食する。
- 半人半妖
- 文字通り半分が人間、半分が妖魔。実際には妖魔を埋め込まれた人間。組織の戦士となる。表向きには女性のみ。
- 妖気
- 半人半妖になることによって得られる力。体内に流れる。戦士や妖魔、覚醒者の妖気は体外に漏れており、半人半妖はその存在を感じることができる。長年妖気を抑えていると相手からは妖気が感じられないようになる。
妖気を抑える薬が存在し、飲むと妖気の漏れを防げる。しかし代償として相手の妖気も感じ取れなくなる。
- 妖力解放
- 普段抑えている妖気を解放すること。解放することで身体能力が上がる。上がり方には個人差がある。
- 覚醒
- 限界まで妖力を解放して、限界を超えること。
多くの場合、人の姿を保っていられず巨大化する。意識が人間(半人半妖)の時とは異なり、内臓を欲するようになる。まれに限界を超えても半人半妖に戻れる場合があり「半覚醒」と呼ばれる。
出来事(時系列)
ネタバレ注意!
クレア、テレサを中心に記述。前後関係のはっきりしているもの。描写がなくてもセリフなどで言及のあるもの。
- 男の戦士イースレイ覚醒
- 歴代で最も若くナンバー1に上り詰めたリフルが覚醒する
- ルシエラ覚醒、新たな深淵として、南のルシエラと呼ばれるようになる[1]
- ラファエラがナンバーを剥奪される。
- 訓練生テレサが訓練を抜け出し徘徊、近くにいたラファエラと言葉を交わす。
- テレサ(当時一桁ナンバー)とローズマリー(当時ナンバー4)ら、当時ナンバー1のヒステリアを粛清する。
- テレサ、ローズマリーを抑えてナンバー1となる。
- テレサ、覚醒したローズマリーを圧倒し粛清する。
- テレサ、クレアと出会う。
- テレサ、一般人を殺したかどで粛清の対処となり、ナンバー2、3、4、5(当時)が召集される。
- 戦いの最中、当時ナンバー2だったプリシラが覚醒しテレサが殺される。
- クレア、テレサの肉体(描写は頭部のみ)を取り込み、半人半妖の戦士となる。
- クレア、妖魔退治の町でラキと出会い、行動を共にする。
- クレア、ミリアらと初めての覚醒者討伐。
- クレア、組織のナンバー4のオフィーリアとの交戦中にラキと別れ、その後右手を失う。
- クレア、かつてのナンバー2イレーネより右手を与えられる。同時に高速剣を習得。
- クレア、覚醒したオフィーリアと再戦。勝利を収める。
- ラキを探している最中に、西のリフル、ダフと遭遇。リフルに捕らえられていたジーンと、クレアを追ってきたガラテアとともにダフを破る(殺してはいない)。
- クレアとジーン、ラファエラと出会う。
- 北の大地での戦い。ジーン、フローラ(当時ナンバー8)ら戦死。クレア、ミリアら7人が生き延びる
- イースレイ、南の地にてルシエラと戦う。東の地ではアリシア、ベスが覚醒者と戦う。西ではリフルがダフとともに南下してきた覚醒者と戦う
- ルシエラ、ラファエラと再会。融合する。
- ガラテア、北の戦乱の混乱に乗じて姿をくらます。
- 北の大地での戦い後7年間の時を経てミリア、クレアら移動を開始
- 聖都ラボナにてガラテア、ミアータ、クラリスが覚醒者「鮮血のアガサ」(元ナンバー2)と接触。すんでのところでミリア、クレアらが到着しアガサを倒す。
- ミリアら7人は一旦別行動をとる。ミリアとタバサはラボナに残る。クレアはシンシア、ユマと東の地へ。デネブ、ヘレンは故郷の地へ。
- デネブ、ヘレンがイースレイ、深淵喰いと戦う。イースレイが深淵喰いに倒される。
- ミリアが単独で組織に乗り込む。
- ラファエラとルシエラの融合体が覚醒(?)し覚醒者もどき[2]を多数発射する。
- クレアとプリシラが再会。
- クレアとプリシラがラファエラとルシエラの融合体の脱皮したものに取り込まれる。
- デネブらが現戦士とともに組織に向かう。
- 組織が壊滅する。壊滅前に元ナンバー1のヒステリア、カサンドラ、ロクサーヌを復活させる。ヒステリアと戦士たち、カサンドラとロクサーヌがそれぞれ戦い、ヒステリアとロクサーヌが死亡。
- ラキの呼びかけによりクレアが復活。
[1]ルシエラが深淵となったとき、3人がきれいに分かれた、とのセリフがある。
[2]棒状で発射され、貫かれると寄生される。寄生されると自我がなくなり破壊衝動のみで動くことになる。切断させるとそこから再度覚醒者もどきを発射する。
登場キャラクター
ネタばれ注意!
- クレア (CV:桑島法子)
- 本作の主人公。組織の中ではNo.47という最下位ナンバーを与えられている。通常の半人半妖の戦士とは異なり、戦士(下記のテレサ)の血肉を使って戦士となった。物語の序盤ではラキと行動を共にしている。
- テレサ(CV:朴璐美)
- 本編より数年前(数十年前?)のNo.1の戦士。クレアの人生を決定付けたキーパーソン。粛清に来たプリシラが覚醒し、その場でプリシラに殺された。「微笑のテレサ」。
- プリシラ(CV:久川綾)
- クレアの追う覚醒者。元はテレサに次ぐNo.2の戦士で、プリシラの方がテレサより才能は上という評価だった。
- ミリア
- クレアが最初に参加した覚醒者狩りのリーダー。北の大地での戦乱以降クレアと行動を共にする。
- 集団戦には定評がある。最高位はナンバー6。「幻影のミリア」。単身で組織に乗り込み逆に切り伏せられ、傍目には惨殺されたように見えた。
- ヘレン
- 四肢を伸縮させるのが得意。最高位はナンバー22。
- デネヴ
- 再生能力に優れており、片腕程度なら瞬時に再生が可能。最高位はナンバー15。ミリアが不在の時はミリアに代わって皆をまとめる。
- ユマ
- 最高位はナンバー40という下位の戦士ながら、北の大地での戦いを生き延びる。生き延びた7人の中では最も弱く、そのことに引け目を感じているようだ。北の地での修行ののちは現ナンバー14を軽くあしらう程度に強くなった。修行の成果か、クレイモアの投擲を得意とする。自身の足部の再生を期に、相手の妖気に自身の妖気を同調させて再生を助けることができるようになった。
- シンシア
- 最高位はナンバー14。北の大地での戦いを生き延びる。その際に隊長であったベロニカ(当時ナンバー13)を失ったことを悔やんでいる。お互いに手足の再生を助けたことからユマとはいいコンビである。
クレアは、シンシアが空気を読まずに正論を吐くので組織に疎まれたのではないかと思っている節がある。
- ジーン
- クレア、ガラテアと共にリフル・ダフと戦う。突きの威力は当時の戦士の中で最も強い。最高位はナンバー9。
- ガラテア
- 妖気を読むのに長けており、ある程度なら相手の妖気を操作できる。リフルとの対戦後、身を隠す。最高位はナンバー3。「神眼のガラテア」
- フローラ
- 剣の早さに定評があり北の大地での戦い当時は戦士一の剣速を誇った。最高位はナンバー8。「風切りのフローラ」。
- リフル
- 最も幼くして覚醒した元ナンバー1。深淵の者の一人。「西のリフル」。
- ダフ
- 元ナンバー3の男の覚醒者。リフルと共に行動している。
- イースレイ
- 元ナンバー1の男の覚醒者。戦士の中の初代ナンバー1。プリシラ、リガルド、ラキらと共に行動する。
- 深淵の者の一人。「北のイースレイ」。
- リガルド
- 男の覚醒者。イースレイに戦いを挑み、破れたのち、イースレイに付き従う。北の地に散る。「獅子王リガルド」。
- ルシエラ
- 元ナンバー1の覚醒者。深淵の者の一人。ラファエラとは姉妹。「南のルシエラ」。
- ラファエラ
- ルシエラと精神を共有する。ルシエラを覚醒させてしまったことに自責の念を抱く。
- ルシエラとほぼ同等の力を持つ。ルシエラ覚醒後はナンバーを剥奪される。その後組織に復帰するが北の地での戦乱後、組織から姿を消す。失踪時のナンバーは5。
- アリシア
- ベスと精神を共有する。最高位はナンバー1。「黒のアリシア」。
- ベス
- 最高位はナンバー2。アリシアとは双子。
- ディートリヒ
- 組織に忠実に行動する。現ナンバーは8だが「任務失敗で降格させられた」とのこと。ガラテアとの会話から元はナンバー3であったと思われる。「追跡者ディートリヒ」。
- ラキ
- 人間の男。少年期の一時期をクレアと共にすごす。イースレイに師事し剣技を習う。
ついでの知識
コミックスのカバー裏は戦士の全裸姿が描かれていることが多い。
ニコニコ動画において
アニメの著作権等の関係でニコニコ動画では削除対象とされており、数多くのMADが消されている。 放送時は、「作画は良いがBGMが場面に合っていない」といったコメントが多かった。
また、あるBGM(戦闘シーンに多く使われた)の時には「ぱっ☆」といったコメントが弾幕状態で付けられることもあった。
関連動画
関連静画
関連項目