NHKラジオ第2とは (エヌエイチケイラジオダイニとは) [単語記事]

NHKラジオ第2とは、NHK（日本放送協会）が行っているAMラジオ放送である。

概要

NHKラジオ第1に続く日本で2つ目のラジオ放送である。大正時代の1925年の開局したNHKラジオ第1放送に続き、昭和戦前の1931年に開局した。当初は知識層向けの教養・講座番組や文芸・音楽番組を中心とした編成を行い、戦時中の休止期間を経て、戦後にテレビ放送が開始されるとNHK教育テレビに倣いラジオ版の教育放送を中心とした編成を行うようになり現在に至る。

2025年度末で閉局の予定。

この放送は無料でこの放送を聴取してもNHK受信料は請求されない。

開局時のエピソード

社団法人日本放送協会は「教育放送」として計画、申請していたが、監督権を巡り逓信省と文部省が対立したり、株式市況の放送でスポーツ中継が中断する、逆にスポーツ中継によって他の番組が時間通りに放送されないことへの苦情があったりして、目的を「教養放送とスポーツ中継」にした。よって当初は学校放送は行われていない。第1放送（全国放送とも呼ばれた）を補完するとの目的から「二重放送」とも呼ばれた。

ステレオ放送

ステレオ放送サービスは1952年（昭和27年）12月より第1放送との組み合わせ（2ch）、1959年（昭和34年）に第1放送、教育テレビ（Eテレ）の音声との組み合わせ（3ch）で放送していたが（初のレギュラー番組は「立体音楽堂」）、民放ラジオのように1波単独での放送はされていない。

災害報道

津波警報、大津波警報が発令されたり、震度6弱以上の地震が発生した場合など非常時には総合テレビの副音声に切り替わる（全中という）。使用言語は英語、中国語、韓国語、ポルトガル語。

第1放送やNHK-FMと違い24時間化はされておらず、深夜 0時ごろから翌朝 6時ごろまで機器の電源が切られており、この時間帯は速報性に欠ける。

年表

1930年（昭和5年） - 逓信省に認可申請がだされる
1931年（昭和6年）4月6日 - 社団法人日本放送協会東京中央放送局が新郷放送所（現・文化放送川口送信所、現住所は埼玉県川口市）の予備送信機（10kW）を利用して放送開始。サービスエリアは関東一円と静岡県と山梨県の一部。「二重放送」とも呼ばれた
1933年（昭和8年）- 大阪中央放送局と名古屋中央放送局で放送開始
1939年（昭和14年） - 3大都市圏しか放送できず、「都市放送」と改称
1941年（昭和16年）12月8日 - 太平洋戦争開戦と同時に中止
1945年（昭和20年）9月1日 - 放送再開
1952年度（昭和27年度） - 全国放送網完成
1960年度（昭和35年度） - 気象通報、ラジオ第2でも放送開始。1日3回
1963年度（昭和38年度） - 気象通報、ラジオ第2のみの放送になる
1968年（昭和43年）- ラジオ受信料廃止
2010年度（平成22年度） - 株式市況の合成音声化
2011年（平成23年）9月 - ネット配信開始
2014年度（平成26年度） - 気象通報、一日一回になる
2016年度（平成28年度） - 気象通報の合成音声放送化

主な番組

株式市況
NHK語学番組
基礎英語（小学生の基礎英語、中学生の基礎英語レベル1、中学生の基礎英語レベル2）
ラジオ英会話
NHK 高校講座
社会福祉セミナー
気象通報

かつてあった主な番組

放送局一覧

太字は拠点局。他中継局がある。

北海道ブロック

NHK札幌放送局　 JOIB　747kHz　500Kw
NHK 函館放送局　JOVB　1467kHz　1kW
NHK 旭川放送局　JOCC　160 2k Hz　1kW
NHK 帯広放送局　JOOC　1125kHz　1kW
NHK 釧路放送局　JOPC　115 2k Hz　10kW
NHK 北見放送局　JOKD　702k Hz　10kW
NHK 室蘭放送局　JOIZ　1125kHz　1kW

東北ブロック

NHK仙台放送局　JOHB　1089kHz　10kW
NHK 秋田放送局　JOUB　774 kHz　500kW
NHK 山形放送局　JOJC　1521kHz　1kW
NHK 盛岡放送局　JOQC　1386kHz　10kW
NHK 福島放送局　JOFD　160 2k Hz　1kW
NHK 青森放送局　JOTC　1521kHz　1kW

関東甲信越ブロック

NHK放送センター（東京）　JOAB　693kHz　500kW
NHK 長野放送局　JONB　1467kHz　1kW
NHK 新潟放送局　JOQB　1593kHz　10kW　
NHK 甲府放送局　JOKC　160 2k Hz　1kW

東海北陸ブロック

NHK 名古屋放送局　JOCB　909kHz　10kW
NHK 金沢放送局　JOJB　1386kHz　10kW
NHK 静岡放送局　JOPB　639kHz　10kW
NHK 福井放送局　JOFC　1521kHz　1kW
NHK 富山放送局　JOIC　1035kHz　1kW

近畿ブロック

NHK大阪放送局　JOBB　828 kHz　300kW

中国ブロック

NHK 広島放送局　JOFB　702k Hz　10kW
NHK 岡山放送局　JOKB　1386kHz　5kW
NHK 松江放送局　JOTB　1593kHz　10kW
NHK 鳥取放送局　JOLC　1125kHz　1kW
NHK 山口放送局　JOUC　1377kHz　5kW

四国ブロック

NHK 松山放送局　JOZB　151 2k Hz　5kW
NHK 高知放送局　JORB　115 2k Hz　10kW
NHK 高松放送局　JOHD　1035kHz　1kW

九州沖縄ブロック

NHK 福岡放送局　JOLB　1017kHz　50kW
NHK 北九州放送局　JOSB　160 2k Hz　1kW
NHK 熊本放送局　JOGB　873kHz　500kW
NHK 長崎放送局　JOAC　1377kHz　1kW
NHK 鹿児島放送局　JOHC　1386kHz　10kW
NHK 宮崎放送局　JOMC　1467kHz　1kW
NHK 大分放送局　JOID　1467kHz　1kW
NHK 沖縄放送局　JOAD　1125kHz　10kW

NHKラジオ第2 単語

概要