PCゲームとは、パソコン(Windows PCに限定せず、MacやLinuxも含んだ広義でのパソコン、以下PC)用のビデオゲームないしゲームソフトウェアの総称である。
製品として販売されているものに限定されず、ブラウザゲームや自主制作のフリーゲームや同人ゲームなどもこれに該当する。
PCゲーマーの間では長らくPCゲーム=CDからインストールもしくはネット上でダウンロードしてPC上でプレイするものというものだと考えられていがブラウザゲーム、エミュレータ、クラウドゲーミングなど様々な形態のPCでやるゲームが開発され、この考えは過去の物となっている。ただし古くからやっているPCゲーマーがPCゲームはインストールするものだけを呼ぶという解釈を持っている場合がある。
今日のPCゲームの主な特徴は、ユーザーによるオンライン用サーバー、コミュニティサーバーの運営が可能なこと、自由に追加データや改造データを制作し共有できるMODコミュニティほか、フリーゲームや同人、インディーゲームのようにゲーム開発と公開頒布販売がコンソールなどのプラットフォームよりも比較的容易であることなどが例として挙げられる。一部のコミュニティ間ではコンソールタイトルと比較して高度なグラフィックやパフォーマンスが語られることも多いが、グラフィック技術が特別優れていたというのは一昔前の話であり、最先端という話に限定すれば、最新の環境に最適化されたPCタイトルが優れているかもしれないが、極端な性能差というものは減りつつあると言えるだろう。
PCゲームの歴史は古くビデオゲームそのものの歴史と深く結びついている。今で言うWinPC(PC/AT互換機)が広く普及する以前、マイコンやホビーパソコンの頃から専用のゲームは数多かった。当時日本国内ではPCゲームという呼び方ではなく「パソゲ」という呼び方が一般的であったとされる。
2017年現在ではWindows用タイトルがほぼ中心であり、Mac OS、Linux向けのタイトルはWindowsタイトルの移植が大半で専用タイトルの数は少ない。(※過去には「Marathon」のように名作として話題になったMac専用タイトルもあった)
ブロードバンド回線が普及してからはダウンロード販売が一般的なものになり、「Steam」や「Origin」などのPCゲーム用のダンロードプラットフォームやダウンロード専門、シリアルキーのみを扱う販売店も登場した。ダウンロード販売配信の普及により、かつて月額制のパッケージ品として発売されることが多かったオンラインゲームの多くはクライアントと基本プレイ料金を無償化したF2Pタイトルとして配信されている。
かつては、PCゲームと言えば高度なマシンスペックが要求されるものも多かったが、近年ではデバイス、ゲームソフト共にパフォーマンスの最適化が進んでおり、最新のグラフィックスを取り入れたゲームでなければ、以前のような難しいハードルのようなものは減りつつある。またSteam等を中心にインディーゲームの開発や販売も盛んであり、世界的にはPCゲームの市場はより拡大を続けていると言えるだろう。
一方で日本国内ではやや事情が異なっているのが現状である。
世界的な目で見ればPCは古くからメジャーなゲーミングプラットフォームの一つとしてあり続けたが、日本国内はやや特殊な事情を抱えていて、古くからつい最近に至るまでコンソールゲーム機が広く一般的でプレイヤー層が極めて多く、”ゲームといえばゲーム機で遊ぶもの”といったような認識が定着していると考えられる。ニコニコ大百科のビデオゲーム全般を扱う記事なんかでも、現行コンソール機での例や解釈に限定されてPC関係に全く触れられてない内容の記事は結構ある…。
PCゲームを独自に製作する国内の開発スタジオは他国と比較すると少ない方で、極端な例ではあるがワールドワイド向けのPC版があるにもかかわらず日本国内だけPC版が発売されないこともある(おま国の記事参照)。そして、少し前まで販売されている国産PCゲームタイトルの大部分は、実状のところアダルトゲーム、いわゆるエロゲーであり、よりPCゲームのニッチ感を後押ししてしまっているのかもしれない。先に紹介したパソゲの記事や本記事の過去の内容がアダルトゲームの話題で占められてしまっていたあたりに認識具合が伺えると思う。
それらの理由も含め、PCゲーム全体でも国産タイトルは少なく海外産ゲーム(洋ゲー)がほぼ全体を占めている。国内ではゲーム好きが集まるコミュニティ間でさえも、PCゲーム=洋ゲーという括りの印象があるのか、ステレオタイプの洋ゲー像に基づいた偏見や、先述したアダルトゲームという括り、グラフィックだけの解釈、また常に高度なスペックが要求されてしまうなどといった極端かつ古い認識などの誤解が持たれてしまっていたのが少し前の状態である。
しかし最近はUnityやUnrealEngine等、PCやスマホ、コンソールゲーム機のプラットフォームを問わずに動かせるゲームエンジンの開発、プロゲーマー等のブームでPCゲームの認識が見直されると同時にPCでもsteam等で発売される例が出てきており、小学生・中学生がゲーミングPCを買ってもらえる事も出てきている。親としては「ゲームも出来てワードやエクセルに学習ソフトも入れられる万能型パソコン」と言った認識なのだろう。時期を同じくして家電量販店でもノートPCに混じってゲーミングPCが並ぶ光景も見られるようになった。
まだまだPCゲームにおける国産ゲームや国内のコミュニティは肩身が狭いかもしれないが、SteamやOriginなどの大手プラットフォームは日本国内向けのサービスも行っており、国産タイトルや日本人作者によるインディーゲームの販売も始まっている。
そして、インディーゲームをはじめ、同人ゲーム、フリーゲームは国産タイトルやプレイヤーも数多いだろう。MMORPGなどのオンラインゲームもまた日本国内でも盛んなPCゲームタイトルのひとつである。またブラウザゲームなどのヒットにより数多くのゲームが配信されている。
ちなみに日本国内でPCゲームを製作している有名な企業の例としては、コーエー(『信長の野望』『三国志』シリーズ)、日本ファルコム(『英雄伝説』『イース』シリーズ)、工画堂(『パワードール』『蒼い海のトリスティア』)などが挙げられ根強いファンは多い。
最近はPS5の普及が遅れたこともあり龍が如くシリーズやソニックフロンティアなど大手メーカーの新作ゲームのSteam移植でPCゲーも割りと主流になっているとか(マリオやスプラトゥーン、ポケモン等任天堂専売のゲームを除く)
PCでゲームをプレイする際には、ハードウェアが統一されているコンソールゲーム機とは違い、所有するPCによって性能が異なることに注意しなければならない。
フリーゲームやブラウザゲーム、製品タイトルでも2Dゲームなどの高度なパフォーマンスを要求しないものであれば、まず問題ないと思われるが、最新の3Dゲームをプレイする場合はPCの性能が足りないとパフォーマンスの低下や最悪起動しないという問題が起こる可能性がある。購入する際は必ず販売ページに明記されている推奨動作環境を確認しよう。家電量販店で販売されているものでは一般的なメーカー製パソコンやノートパソコンではなく、ゲーム向けのグラフィックボードを搭載したゲーム用に適したPCを選ぶのが望ましいだろう。(ゲーミングPCと書かれる事も多いのですぐ気づくだろう。)ドスパラ等でパソコン専門店でコスパを取って買うか家電量販店で保証を取るかは視聴者に任せる。
参考リンク: 3Dグラフィックのゲームをやるためのパソコンの購入アドバイス
全てのタイトルにあるというわけではないが、ゲームごとの体験版やベンチマークソフトや、ゲームの推奨環境と自身のマシンスペックを比較検証してくれるサイトが動作確認に役立つだろう。また、ダウンロードプラットフォームのSteamでは、万が一起動しない、まともに遊べないという事態になってしまった場合に備えて、条件付きでSteam内の電子マネーで返金を行うことが出来る。
近年ではダウンロード販売やシリアルキーのみの販売が一般的になってきたことから、PCゲームやダウンロード配信に不慣れなユーザーによる専用のダウンロードプラットフォームの導入方法がわからない、シリアルキーの使用方法がわからないといったトラブルの声も少なくはない。Amazon.jpのPCゲームのレビューの低評価の多くがそんな感じという現状である。本来であれば初めての購入でも販売ページや付属のテキストをきちんと読めば問題はないはずだろう。
参考リンク: オンラインコード商品のダウンロード手順(Amazon jp)
また、PCゲームの中古品はオンライン認証が必要かどうか注意する必要がある。すでに認証されてしまったシリアルコードは使用できないからである(旧来のローカルのみで使用するシリアルコードは問題なし)。Steamでは中古で購入したことを証明する内容があればシリアルコードを再発行してもらうことが可能である。
また、俗に「鍵屋」と呼ばれるシリアルコードの転売を行う業者があり、価格の安さやアフィリエイト収益の関係から何かと宣伝と誘導がされていることが多いが、一般的な中古製品と同様に公式のサポート対象外であり安易な利用は推奨されないことが一般的な意見である。
発売されてから長い年月が経過した古いゲームは最新のOSやデバイス環境では動作しないことがある。特にパッケージ版で起こりやすいトラブルで、ダウンロード販売でもサポートが終了している場合や開発元が既に解散している場合は対応がされていないこともある。その場合はプロパティの互換性の設定で動くこともある。なお、古いゲームの再版が専門のGOG.comで配信されているタイトルは全て最新の環境に最適化がされているので問題ないと言っていい。
また、GamespyやWindows Liveといったサーバーサービスが終了してしまったタイトルはオンライン機能を利用することが実質的に不可能な状態である。人気のあるタイトルであれば代替サーバーへの変更などコミュニティによる解決方法が共有されているので参考にしてほしい。
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掲示板
379 ななしのよっしん
2025/01/04(土) 12:46:02 ID: 5uc8yPV05Y
2024年末から年始にかけて無料配布してたゲーム(漏れがあるかも
Vampire Survivors
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(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
380 ななしのよっしん
2025/01/04(土) 12:47:52 ID: 5uc8yPV05Y
自分は3か月程前からアマプラ配布も含めて計180タイトル位貰ってたけどPCゲームの配布っていつ頃から始まったんだろうね
初期から貰ってる人のライブラリには何タイトル入ってるんだろうか
381 ななしのよっしん
2025/02/28(金) 08:20:33 ID: 8pf7wCkhEh
>>378
4年前からRX6800でプレイし続けてるけど特に不足は感じないな
やってるゲームが基本的にインディーズのUnity製ゲームばっかりだからだと思うけど・・・
モンハンも一応それなりに動くけど興味ないし・・・
VRChatはポピ横行くとVRAM喰いまくってフレームレートオチまくりだが
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/18(火) 21:00
最終更新:2025/03/18(火) 21:00
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