モンスターメーカー(MonsterMaker,MM)とは、ファンタジー作品群の総称であり、次のいずれかのことである。
または、文字通り「モンスターをメイクする者」という意味でも使われることがある。
本項では主に上項の内容を扱う。
『モンスターメーカー』(カードゲーム)は、ボードゲーム界のみならず無電源ゲームの大御所にして翔企画社長でもある鈴木銀一郎(以下「銀爺」、敬称略)の発案により制作された。
それ以前にも日本では花札やトランプなどのカードゲームが普及していたが、本作は下述のように意欲的な試みが盛り込まれており、このゲームのヒットによって日本におけるイラスト入りカードゲーム熱、ひいてはトレーディングカードゲームブームの始まりを拓いたといってよい。
特にカードゲーム制作に当たって作られた世界観やカード中の登場人物が有名であり、ウルフレンド大陸を中心として展開された正統派ファンタジー的世界観、そしてこの世界観を基にした小説やゲームなどが加わって世界観が膨らみ、有名となった。これら派生作品でモンスターメーカーの名を知った方も多いだろう。
しかしカードゲーム部は早々に輸入された世界的TCG『マジック・ザ・ギャザリング』等にお株を奪われ、また下述の要因によりゲーム部も販路が潰れ、また現代ではコンピューター社会になったこともあってTRPG部も下火になり、本作の知名度はいささか低いままであると言えよう。
しかし近年復刻品である『モンスターメーカー・リバイズド』やそれを基にしたTCG『モンスターメーカー・リザレクション』などが販売されており、息の長い作品群でもある。
詳細なルールはMM公式サイト内(こちら)やいくつかの動画に掲載されているので、ここは簡単な説明に留める。
このゲームをプレイするためには2~6人のプレイヤーが必要である。人数が揃ったら一組の「山札」をよくシャッフルし、各プレイヤーに7枚のカードを配る。カードには「回廊(5-40)」「モンスター」「キャラクター」「呪文」「わな」「クレリック」「宝(トレジャー)」「回り道」の8種類が存在する。
プレイヤーはターン毎に山札からカードを1枚引き、その後回廊カードを開示してダンジョンを記された数字だけ進み、場合によっては相手プレイヤーの回廊にモンスターカードを配置して相手の行動を制限する。制限された味方は「キャラクターカード」「呪文カード」とダイスロールを使って敵を倒すか、回り道カードで回避しなければ先に進めない。
提示した回廊カードに書かれた数値の合計を100以上貯めるとトレジャーカードを1枚引くことができ、回廊を戻って(貯めた値と同値まで回廊カードを出して)手に入れたトレジャーカードを持ち帰ることでゲームの勝者となる。
その性質から1954年に考案された古典的カードゲーム「ミルボーンズ」に、ダンジョン探索やダイスを振って行動の成否を計るというTRPG的な要素がミックスされており、単純ながらうまくこれら要素を配合したゲームになっている。
なお「カードに専属の絵師による絵を記入している」という日本初の試みがMMで行われており、その絵師は全て九月姫が手掛け、その後のMM作品展開での多くに九月姫が絵師・キャラクターデザインとして関わることになる。
そのほんわかとした画風も人気の一助となった。
上述カードゲームを制作する際に当たり制作された共通設定を基に、銀爺自ら執筆した小説や、この共通設定を利用したTCG・TRPGルールセット・コミック・ドラマCD・ボードゲーム・電子ゲーム等が存在する。
ある意味、ゲーム発のメディアミックスの先駆けともいえよう。
「人間・エルフ・ドワーフ・オーク・シャーズ(MM独自の種族)」といった種族設定、7つの神、六大陸とウルフレンド大陸、闇の軍団と光の魔術士、竜騎士などの設定はこれら派生した作品からの影響も少なくない。
また、電子ゲーム版として制作されたMMも存在する。主に「カードゲームをコンピュータ処理により簡便にしたもの」と「上述世界観をモチーフに使用したゲーム」の2種がある。
特に後者はPCE・SFC・SSという当時の家庭用ゲーム機の寵児をプラットフォームとして開発されていたものの、同3作のプロデューサー多部田俊雄が何らかの理由により発売延期を繰り返した上、PCE版(闇の竜騎士)・SFC版(光の魔術士)共にバグの多さなどで不振を蒙り、SS(後にDC)で発売予定だった作品(ホーリーダガー)は販売中止となり、最新作となった2002年発売のGBAソフト「モンスターメーカー4」を最後にMM系電子ゲームは音信不通となった。
一方「カードゲームをコンピュータ処理により簡便にしたもの」の方は支持者も多く、またPCE版・SFC版共にBGMは正統派ファンタジーを踏襲した良質な曲が多かったため、ニコニコ動画ではそれらの動画が投稿されることが多い。
余談だが、ゲーム版の多くに銀爺の実子が開発に関わっている。そう、彼こそ後に「女神転生」「真・女神転生」の制作に携わり、「仲魔」「合体」などのシステムを設計した人物、"大司教"鈴木一也である。
本家モンスターメーカー(カードゲーム)のプレイ動画。御三家成分含有につき注意。その1にルール説明あり。
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掲示板
35 ななしのよっしん
2022/03/21(月) 10:28:44 ID: +ROK5wkFjM
期間が短すぎるし、宣伝も足りてないし、KickstarterはAll or nothing型クラファンなのに目標金額が高すぎる
アークライトがクラファン慣れしてないんだろうなあ
36 ななしのよっしん
2023/01/15(日) 00:30:04 ID: fu76matSaJ
闇の竜騎士、最後のボス3連、安定ダメージ出すにはGモス必須だよな
ユニコーンやアイアンゴーレムも体当たり持ってるけど、モス程攻撃的じゃないせいで逃げたり守りに入ったりするから
モスを後列において体当たり連発させれば毎ターン安定ダメージ出せる
尤も今となっては続編が出ないし役に立たない知識だけど
37 ななしのよっしん
2025/01/30(木) 05:44:02 ID: JSR5qRz8T3
闇の竜騎士のスタッフロールで古谷徹と草尾毅が並んでるの、ある意味奇跡的過ぎる
ストーリー本筋にはあんまり関わらない役だけどね
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最終更新:2025/03/27(木) 02:00
最終更新:2025/03/27(木) 02:00
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