モンスターメーカー 単語

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モンスターメーカー

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モンスターメーカーMonsterMaker,MM)とは、ファンタジー作品群の総称であり、次のいずれかのことである。

  1. 企画から発売されたカードゲーム、またはそれと共に設定された世界観。
    これが本流であり、後に様々なシリーズが造られた。
  2. 1項での世界観を基にした小説漫画ドラマCDTRPGゲーム等の作品。テレビ化も予定されていたという。
  3. 1項での世界観を基にしたトレーディングカードゲーム(TCG)。

または、文字通り「モンスターメイクする者」という意味でも使われることがある。
本項ではに上項の内容を扱う。

概要

『モンスターメーカー』(カードゲーム)は、ボードゲーム界のみならずゲーム大御所にして企画社長でもある鈴木一郎(以下「爺」、敬称略)の発案により制作された。
それ以前にも日本では花札トランプなどのカードゲームが普及していたが、本作は下述のように意欲的な試みが盛り込まれており、このゲームヒットによって日本におけるイラスト入りカードゲーム熱、ひいてはトレーディングカードゲームブームの始まりを拓いたといってよい。

特にカードゲーム制作に当たって作られた世界観やカード中の登場人物が有名であり、ウルフレンド大陸を中心として展開された正統派ファンタジー世界観、そしてこの世界観を基にした小説ゲームなどが加わって世界観が膨らみ、有名となった。これら生作品でモンスターメーカーの名を知った方も多いだろう。

しかしカードゲーム部は々に輸入された世界TCGマジック・ザ・ギャザリング』等におを奪われ、また下述の要因によりゲーム部も販路が潰れ、また現代ではコンピューター社会になったこともあってTRPG部も下火になり、本作の知名度はいささか低いままであると言えよう。
しかし近年復刻品である『モンスターメーカー・リバイズド』やそれを基にしたTCG『モンスターメーカー・リザレクション』などが販売されており、息の長い作品群でもある。

概要(カードゲーム)

詳細なルールはMM公式サイト内(こちらexit)やいくつかの動画に掲載されているので、ここは簡単な説明に留める。

このゲームプレイするためには2~6人のプレイヤーが必要である。人数がったら一組の「山札」をよくシャッフルし、各プレイヤーに7枚のカードを配る。カードには「回廊(5-40)」「モンスター」「キャラクター」「呪文」「わな」「クレリック」「宝(トレジャー)」「回り」の8種類が存在する。
プレイヤーターン毎に山札からカードを1枚引き、その後回廊カード開示してダンジョンを記された数字だけ進み、場合によっては相手プレイヤー回廊モンスターカードを配置して相手の行動を制限する。制限された味方は「キャラクターカード」「呪文カード」とダイスロールを使って敵を倒すか、回りカードで回避しなければ先に進めない。
提示した回廊カードに書かれた数値の合計を100以上貯めるとトレジャーカードを1枚引くことができ、回廊を戻って(貯めた値と同値まで回廊カードを出して)手に入れたトレジャーカードを持ち帰ることでゲームの勝者となる。

その性質から1954年に考案された古典カードゲームミルボーンズ」に、ダンジョン探索ダイスを振って行動の成否を計るというTRPG的な要素がミックスされており、単純ながらうまくこれら要素を配合したゲームになっている。

なお「カードに専属の絵師による絵を記入している」という日本初の試みがMMで行われており、その絵師は全て九月姫が手掛け、その後のMM作品展開での多くに九月姫絵師キャラクターデザインとして関わることになる。
そのほんわかとした画人気の一助となった。

派生作品と世界観

上述カードゲーム制作する際に当たり制作された共通設定を基に、爺自ら執筆した小説や、この共通設定を利用したTCGTRPGルールセットコミックドラマCDボードゲーム・電子ゲーム等が存在する。
ある意味ゲーム発のメディアミックスの先駆けともいえよう。

人間エルフドワーフオーク・シャーズ(MM独自の種族)」といった種族設定、7つの神、六大陸ウルフレンド大陸、闇の軍団魔術士、竜騎士などの設定はこれら生した作品からのも少なくない。

電子ゲーム

また、電子ゲーム版として制作されたMMも存在する。に「カードゲームコンピュータ処理により簡便にしたもの」と「上述世界観をモチーフに使用したゲーム」の2種がある。

特に後者PCESFCSSという当時の家庭用ゲーム機の寵児をプラットフォームとして開発されていたものの、同3作のプロデューサー多部田俊雄が何らかの理由により発売延期を繰り返した上、PCE版(闇の竜騎士)・SFC版(魔術士)共にバグの多さなどで不振をり、SS(後にDC)で発売予定だった作品(ホーリーダガー)は販売中止となり、最新作となった2002年発売のGBAソフト「モンスターメーカー4」を最後にMM系電子ゲーム音信不通となった。

一方「カードゲームコンピュータ処理により簡便にしたもの」の方は支持者も多く、またPCE版・SFC版共にBGM正統派ファンタジーを踏襲した良質な曲が多かったため、ニコニコ動画ではそれらの動画投稿されることが多い。

余談だが、ゲーム版の多くに爺の実子が開発に関わっている。そう、彼こそ後に「女神転生」「真・女神転生」の制作に携わり、「仲魔」「合体」などのシステムを設計した人物、"大司教"鈴木一也である。

関連動画

本家モンスターメーカー(カードゲーム)のプレイ動画御三家成分含有につき注意。その1にルール説明あり。

こちらはTVゲーム版のプレイ動画

問題の「闇の竜騎士」「魔術士」。

ゆっくり実況

ドラマCD

 TVゲーム版BGM集

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