第二一駆逐隊(最終)とは、昭和20年3月10日に編成された帝国海軍の駆逐隊の1つ ― をモチーフにした、「艦隊これくしょん~艦これ~」におけるキャラクターグループの1つである。
第二一駆逐隊(最終)に編成された駆逐艦は次の3隻である。第二水雷戦隊(旗艦:矢矧)所属。
… 初期からの所属。佐世保鎮守府所属。 | |
… 横須賀鎮守府所属。第31駆逐隊、第2駆逐隊を経て、昭和20年2月10日に第21駆逐隊に編入。本隊の司令駆逐艦。 | |
… 呉鎮守府所属。第18駆逐隊、第9駆逐隊(→解隊し第18駆逐隊を再編成)、第7駆逐隊を経て、昭和20年3月10日本隊に編入。 |
本編成を以って昭和20年4月、菊水作戦(戦艦「大和」を旗艦とし、第二水雷戦隊旗艦「矢矧」以下第17駆逐隊(磯風・浜風・雪風)、第41駆逐隊(冬月・涼月)、第21駆逐隊(朝霜・霞・初霜)、対潜警戒隊(第31戦隊。本隊は練度不十分を理由に撤退命令を受け撤退)による沖縄特攻作戦。)に参戦。
坊ノ岬沖海戦において、機関故障により本隊から落伍した司令駆逐艦の朝霜は米艦載機により沈没。全員戦死と推定。霞は対空戦闘中に機関部に被弾、大破。救援に駆けつけた冬月により生存者救助の上自沈処理。本作戦において唯一戦死者を出さなかった初霜は矢矧乗艦の二水戦司令部を救助、旗艦を継承。生存者を救助し冬月・雪風と共に佐世保に帰還した。
駆逐隊司令を失った第21駆逐隊は同年5月10日に解隊。それに先立つ4月20日、生存した初霜は17駆司令を磯風から救助した雪風と最後の17駆を編成した。
本編成は、昭和20年3月現在において、(広義を含め)同型艦で駆逐隊を編成できない各艦型最後の生き残りによって編成された駆逐隊で坊ノ岬組(艦これ)の一部隊ある。
前述のとおり、当駆逐隊は菊水作戦(坊ノ岬沖海戦)に参戦した駆逐隊の1つであるが、ゲームにおいて、艦娘の意匠に「菊水仕様」(大和(艦これ)、矢矧(艦これ)、磯風(艦これ)に代表される左右非対称の下半身と鉢巻。公式4コマ・深雪曰く「坊ノ岬ソックス!」)が施された。
最終21駆で最初に「菊水仕様」が実装されたのは2015年1月26日実装の初霜改二。改二改装(Lv70)にすることで「菊水仕様」になる。 回避・対空・運(初期値及び上限値)が特に上昇し、適切な装備さえあれば高確率で対空カットインや夜戦カットインを発動する。ただし、対空専用艦である秋月型や高性能火力艦の夜戦カットインの威力には今一歩及ばない。 |
続いて2015年2月6日実装の朝霜。朝霜改(LV45)にすることで「菊水仕様」になる(改二も継続)。 改二ではないが対潜哨戒での武功がある朝霜は比較的早期に対潜先制爆雷攻撃要求値を達成できるので、潜水棲姫を叩き潰す一員としての活躍が期待できる。 |
最後は2016年1月21日実装の霞改二乙。改二乙改装(Lv88)にすることで「菊水仕様」になる。なお、霞は少々の資材と近代化改修値を一部犠牲にすることで礼号作戦時をモチーフとする改二に戻すことができる駆逐艦娘初のコンバート改装である。 戦没艦の中では高めの運(37。綾波改二に次ぐ。)を若干改修すれば、大型艦用対空電探の併用で高い確率で対空カットインを発動してくれる。ただし、夜戦フィニッシャーとして活用する場合は礼号仕様の改二がお勧めである。 |
公式4コマでは、朝霜登場回(第89話)に完部隊として3人が揃って出演している。特に、「何かあるたびに寄せ集め軍団での行動が多かったから」と例示されたコマは傷ついた初霜・朝霜・霞3人が描かれている。
初霜改二については扶桑型改二回(79話)にて扶桑・山城が改二にて鉢巻をする姿を見た初霜が鉢巻代わりにネクタイを頭に巻き、若葉に「宴会でもあったのか?」と突っ込まれている程度であったが。
117話(ゲーム上での実装から1年2ヶ月後)にようやく取り上げられた。相方は若葉。
霞については一水戦の旗艦阿武隈改二回にて「大発運用の練習」名目で同時期に同能力を獲得していた皐月(作中ではまだ改二回はない)・ベールヌイ(作中では響のまま)と共に紹介されてた。
霞改二・改二乙フィッティング回は131話(ゲームでの実装後約半年後)。相方は霰と大淀・足柄。
厳密には最終21駆ではないが、完部隊の一員として「いつ静」18~19話に登場している。→北号作戦(艦これ)
同時期まで残存した艦これ実装済み駆逐隊および駆逐艦は以下のとおり。
なお、神風(艦これ)の第一駆逐隊も僚艦全てが入れ替わっているものの終戦まで存続している。
第二一駆逐隊(最終)と同じ昭和20年3月10日編成。第二水雷戦隊(旗艦:矢矧)所属。広義吹雪型駆逐艦による駆逐隊となった。
本次編成において、同隊所属の霞は上記第21駆逐隊に異動となる。
5月5日7駆解隊。「響」は同日付警備駆逐艦に指定され、後に舞鶴へ回航。「潮」は6月10日付第四予備駆逐艦に指定され終戦時残存。「響」はソ連へ賠償艦として譲渡。「潮」は1948年に解体された。
余談になるが2013年9月に響改二に相当する「Верный」、2015年10月に「潮改二」が実装済みであり、2016年1月「霞改二・霞改二乙」の実装により1945年当時の第七駆逐隊全員に改二が実装されたことになる。
昭和20年3月現在の編成。第二水雷戦隊(旗艦:矢矧)所属。陽炎型駆逐艦で別行動の天津風(後述)を除く艦による編成。
本隊も菊水作戦に参戦。浜風が敵襲を受け沈没。磯風は敵襲を受け行動不能となった旗艦矢矧乗艦の二水戦司令部より司令部移乗の命令を受け矢矧に接近したところを敵の攻撃を受け機関部に被弾。戦闘終結後、雪風が生存者を救助し曳航を試みたものの、初霜に救助された二水戦司令部より自沈処分の命令を受け曳航を断念。雪風によって砲撃自沈処理された。
1945年7月30日「初霜」は宮津港空襲にて接雷、大破着底。「雪風」は本戦闘においても残存し終戦を迎える。8月15日付解隊。
本編成については、「ゆきしも」記事を参照。
なお、公式4コマ「初霜改二回」で雪風が”幸運艦ペア”を組みたいと登場している。
時津風、初風を失った16駆で天津風の大破戦線離脱により雪風が17駆、天津風が第一南遣艦隊附属となり、天津風は現地で自力航行可能な状態になるまで修理をすることとなる。応急修理が思うに任せず、自力航行可能な状態になった時には昭和20年3月―もはや本土帰還は絶望的状況となっていた。
「南号作戦」の一部、ヒ88J船団の一員として本土を目指したが途中で力尽き、昭和20年4月10日、支那大陸厦門にて自沈処理された。
なお、南号作戦で指揮を取った最後の天津風駆逐艦長・森田友幸大尉の前任は霞水雷長。戦後海上自衛隊に入隊し海将補として「あまつかぜ」を隷下に持つ第一護衛隊司令を勤めている。
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