ダミアン・レーン

ダミアン・レーン（Damian Lane）とは、オーストラリアの騎手である。

概要

1994年2月6日生まれ、西オーストラリア州出身。

2009年、中学卒業と同時にデビューし、2013年には重賞初制覇。翌年には初GI制覇。

2017年、オーストラリアンダービーを制覇し、ダービージョッキーの称号を手にする。

2019年、JRA短期騎手免許制度を利用し、JRA初参戦。第14回ヴィクトリアマイルをノームコアでレコード勝ちしJRA・GI初制覇。サートゥルナーリアと組んだ第86回日本ダービーでは敗れるものの、第60回宝塚記念でリスグラシューの手綱を握り勝利。続いて地方競馬にも短期免許を取得して大井競馬に参戦し、オメガパフュームとのコンビで帝王賞を制覇。

帰国後も日本から遠征したメールドグラースとリスグラシューをGI勝利に導いた。そして12月の有馬記念で引退するリスグラシューの有終の美を飾るべく、1日限定で認められた免許制度を行使して参戦。アーモンドアイらを破り優勝した。

この時に短期騎手免許が認められた理由

もともとJRAには「同一馬で同一年にGIを2勝以上した場合、それに騎乗した騎手はその年にその馬がGIに参戦する開催日にのみ短期免許期間に関わらず騎乗を認める」というネオユニヴァースでミルコ・デムーロが菊花賞(すなわちクラシック三冠)に参戦する際に新設されたルールがある。ただ、当年のリスグラシューが勝利したGⅠのうち宝塚記念はよかったもののコックスプレートはJRAの競走ではないため、そのままではこのルールの適用範囲外であった。そこで矢作芳人調教師が働きかけた結果「JRAで馬券発売を行うGⅠ競走は実質的にJRAのGⅠ競走と同等である(意訳)」として免許発行が認められた。

2023年、第90回日本ダービーをタスティエーラで勝利。テン乗りでの日本ダービー制覇は実に69年ぶりの快挙であり、日豪双方でのダービージョッキーの称号を手にした。

日本調教馬でのGI/JpnI勝ち鞍

中央競馬
天皇賞(春)	ヘデントール(2025)	sm44946894
ヴィクトリアマイル	ノームコア(2019)	sm35113556
東京優駿	タスティエーラ(2023)	sm42281458
宝塚記念	リスグラシュー(2019)	sm38840943
マイルチャンピオンシップ	セリフォス(2022)	sm41398351
有馬記念	リスグラシュー(2019)	sm36119062
地方競馬
帝王賞	オメガパフューム(2019)	sm35318450
海外
クイーンエリザベス2世カップ	タスティエーラ(2025)	sm44921385
コーフィールドカップ	メールドグラース(2019)	sm35835666
コックスプレート	リスグラシュー(2019)	sm35866059
香港ヴァーズ	ウインマリリン(2022)	sm41492239

他、大百科に記事のある重賞勝ち馬

• ヴェルトライゼンデ（2022年鳴尾記念）
• カフェファラオ（2020年ユニコーンS）
• クラウンプライド（2022年UAEダービー）
• シルヴァーソニック（2022年ステイヤーズS、2023年レッドシーターフH）
• ダノンスマッシュ（2020年京王杯スプリングC）
• タワーオブロンドン（2019年京王杯スプリングC）
• トーセンスターダム（2017年トゥーラックH、エミレーツS）※豪州移籍後

関連動画

関連項目

• 競馬
• 騎手の一覧